名前 | アントニオ・シウバ(Antonio Silva) |
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生年月日 | 2003年10月31日 |
国籍/出身 | ポルトガル(ヴィゼウ) |
身長 | 187cm |
ポジション | CB |
所属 | SLベンフィカ |
代役から不動の地位を狙うベンフィカの新たな大器
プレー動画
経歴
■2003-2014年(幼年期)
ポルトガル北部ヴィゼウ県の県都であるヴィゼウに彼は生まれている。初期キャリアとして『SCペナルヴァ・ド・カステロ』『CF Osレペセンセス』『ヴィゼウ・ユナイテッドFC』といった地域クラブに所属しており、レペセンセスで彼を指導したアレクサンドレ・ブラス氏も語るように今と同じような才能を当時から示すなど、スポルティングCPやFCポルトからの関心も持たれていたという。
■2014-2022年(ベンフィカ)
2014/15シーズンに現在のSLベンフィカとの関係性が構築されているが、当時11歳であった彼は地元から遠く離れたセイシェルにあるトレーニングセンターには馴染むことができず、心理カウンセリングも必要な状況であった。そのため、一時期は地元に戻っており、ヴィゼウ・ユナイテッドでプレーしていた履歴も残っている。
それでも中等教育過程を迎えた13歳となる2016/17シーズンからは精神的な成長も見られたことで本格的にベンフィカでのキャリアをスタートさせており、瞬く間にタイトル獲得の原動力として貢献。COVID-19の影響によるシーズン再開時には、U17からU23への飛び級に近い状態で2020/21シーズンをプレーしており、16~17歳の年齢であったがU23でも主力級の存在となっている。
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2021/22シーズンではU23だけでなく、UEFAユースリーグの優勝を目指すベンフィカU19にも帯同していたほか、ベンフィカB(リザーブ)の試合にも招集されるなど異なるカテゴリ間でプレー。最も輝かしい成績を残したのは悲願の初優勝を達成したユースリーグであり、初戦こそ4失点で敗戦を喫したが、以降は全勝の成績で勝ち進むだけでなく、初戦を除いた9試合では7試合を無失点に終えるなど守備の要となっている。
本来であれば2022/23シーズンをベンフィカBをメインに組み込まれることが予想されていたが、トップチームの選手離脱による枚数不足が起きたことで、急遽ではあったがトップチームに昇格。2022年8月の第4節ボアヴィスタFC戦でトップデビューを幸先よく飾るだけでなく、無敗が続くチーム状況で求められる役割をしっかり果たしているところだ。
代表歴
ポルトガルの世代別代表でも中心選手であり、ジョゼ・ギリェルメが率いたポルトガルU16~U18を通過後、現在はポルトガルU19を主戦場としている。U19ではチームのキャプテンも担うなど将来的なリーダー候補としても期待されている。
移籍の噂
2021年11月に最初のプロ契約、そして2022年9月にはベンフィカとの契約延長が発表されるなど、現時点での契約期間は2027年6月末までとなっている。バイアウト条項も1億ユーロと報じられていることから移籍については1~2年後となる見通しだ。
プレースタイル
187cm/79kgの体格を誇る右利きのセンターバックであり、ユースカテゴリから継続して完成度が高いことで知られている。距離を問わないパス能力に定評があり、平均パス成功率94%の安定したビルドアップで組み立てながら、時にはラインブレイクパスで一気に居面を変えることも持ち味だ。
これらを含めた攻撃的なセンスはパスだけでなく、ユース時代ではポジションには似つかわしくない得点力も評価されるなどトップカテゴリでもそれが発揮される日も近い。当然だが本職である守備面でも地上/空中の両方で強さを見せ、知性の溢れるリーダーとしての資質も兼ね備えている。