アンソニー・ゴードン

選手紹介
名前アンソニー・ゴードン(Anthony Gordon)
生年月日2001年2月24日
国籍/出身イングランドリヴァプール)
身長182cm
ポジションWG/CF/AMF
所属エヴァートンFC

トップレベルへの適応が求められるエヴァートンの逸材

プレー動画

経歴

■2001-2020年(幼年期~エヴァートン)

トフィーズ(The Toffees)の愛称で親しまれ、プレミアリーグを代表する一つのクラブであるエヴァートンFC。近年のアカデミーにおける最大のヒット作はウェイン・ルーニーであるが、そんなルーニーと同等以上の期待を受けていたジェームズ・ヴォーン、ジャック・ロドウェル、ジョセ・バクスターはクラブの最年少記録をそれぞれ更新するも、一瞬の輝きや移籍先での挫折などで現在は存在感が影を潜めている状況にある。そんな生え抜き選手において負の連鎖が続いていたが、直近では2018年にチェルシーに移籍したロス・バークリーや現在もエヴァートンの主力を担うトム・デイヴィスも輩出するなど育成力に定評のあるクラブであることは間違いない。

今回紹介するアンソニー・ゴードンもまた彼らと同様にエヴァートンのアカデミーで長年育てられた逸材であり、11歳の頃に地元リヴァプールのフレームラインJFCでプレーしていたところをエヴァートンに引き抜かれている。2017年1月からエヴァートンU18に昇格しており、本格稼働となった2017/2018シーズンではU18プレミアリーグにおいて15試合・14得点の成績を収め、2017年12月にはUEFAヨーロッパリーグのアポロン・リマソール戦にてウェイン・ルーニーを上回る歴代6位の記録(16歳9ヶ月13日)にてトップデビューを早々に飾っている。

2018/2019シーズンは勢いそのままにエヴァートンU23への昇格を果たしており、プレミアリーグ2(イングランドU23リーグ)では持ち前の得点力は息を潜めていたがチームとしてはリーグ優勝を経験している。2019/2020シーズンに入ると序盤戦からU23において9試合・6得点の成績を残し、2019年11月以降はトップチームに招集されながら2020年1月にはウェストハム戦にて念願のプレミアリーグデビューも飾っている。現在は厚い選手層によりトップチームでの出場機会は限られているが、徐々に出場機会を増やしていくことが期待されている。

代表歴

2018年9月からイングランドU18に名を連ねており、1年後の2019年9月にはイングランドU19でのデビューを飾っている。

移籍の噂

トップチームでの定期的な出場が望まれているが、現状のエヴァートンにおいては大型補強が続いている状況にありポジション争いは熾烈を極めている。2020年1月にはスコットランドのセルティックが期限付き移籍でのオファーを打診しているが、エヴァートンはそれを拒否したと伝えられていることからも戦力としては見なされているのだろう。2020/2021シーズンが彼のターニングポイントとなるため、指揮官のカルロ・アンチェロッティからの信頼を得られることができるのかに注目だ。彼とエヴァートンは2019年3月に契約を2023年6月末までに更新しているため放出する姿勢は見られない。以前にはアーセナル、ドルトムント、バイエルンも彼の獲得に興味を示していた。

プレースタイル

U18ではトップ下を主戦場としていたが、U23に昇格してからはサイドアタッカーまたはセンターフォワードでの起用が主となっている。高い技術力において攻撃的な様々なポジションでの適応力、ボールを持っていないときの献身的な動きや冷静なフィニッシュワークなどは彼の持ち味と言えるだろう。また、最近は肉体的にも成長をしているところだ。指揮官であるカルロ・アンチェロッティからは「改善すべき点があり我慢が必要だ」と現時点ではトップレベルにないと語るも、その資質は認めており「多くの知識と経験を積んでいけば問題ない」と育てようとする意識は十分だ。改善点としてはプレースピード・コンビネーションプレーに適応することが挙げられており、ドミニク・キャルバート=ルーウィンとリシャルリソンを参考としながら彼らのレベルまでに成長することが求められている。

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