| 名前 | アンドレ・トリンダーデ（André Trindade） |
|---|---|
| 生年月日 | 2001年7月16日 |
| 国籍／出身 |  ブラジル（アウゴドン） |
| 身長 | 176cm |
| ポジション | DMF |
| 所属 | フルミネンセFC |
ブラジル国内で有数の存在へと成長したフルミネンセの心臓
プレー動画
経歴
■2001-2013年（幼年期）
ブラジル北東部バイーア州の内陸部に位置するアウゴドン。周囲を豊かな自然が埋め尽くしている小さなコミュニティにてアンドレ・トリンダーデは誕生した。家族は両親と兄のロマーリオ・ソウザ氏からなる4人家族であり、歯科医としても活動するアントニオ・フェレイラ氏が監督を務めていた『フトゥール・セルト・スクール』にてサッカーを始めている。
10歳の頃に隣町で行われた選考会に参加すると、通常であれば3回行われるテストを初回で合格しており、バイーア州の州都であるサルヴァドールでプレーする機会を獲得。そこで母親とサルヴァドールに住みながら才能に磨きをかけると、2013年に行われたバイーア州の選手権で得点王になったことから現在の『フルミネンセFC』からのオファーを受け取ったという。12歳であった。
■2013-2022年（フルミネンセ）
センターフォワードとしてシェレン（Xerém＝フルミネンセのトレーニングセンター）に加入していたが、背が低かったことからマルコス・パウロのバックアッパーが定位置となるなど初年度はベンチにいることが常であった。その後、2014年に指揮官の交代があったことでミッドフィールダーにポジションを下げると、時間をかけながら現在の守備的ミッドフィールダーとしての役割を見出したという。
2017年からはチームキャプテンを務め、本格的に輝き始めた2018年シーズンではU17カンピオナート・カリオカ（U17リオデジャネイロ州選手権）での優勝に貢献。同シーズンのコパ・ド・ブラジルU17ではレイニエル・ジェズスが率いるフラメンゴに敗れるも、大会準優勝に貢献するなどフルミネンセの黄金世代でも重要な存在へと成長を遂げている。
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続く2019年シーズンにはフルミネンセU20でも主力となっていたが、プロカテゴリに介入することは難しく、同世代の選手らが次々と到達していることもあり移籍を考えていた。その移籍先として浮上していたのがボタフォゴFRとCRBであり、ローンでの移籍交渉も大詰めまで迫っていたが、5月上旬にベテランのハドソンが負傷したことによって白紙となり破談。トップチームに引き上げられた彼は、2020年9月のコパ・ド・ブラジル4回戦、アトレチコ・ゴイアニエンセ戦でデビューを飾っている。
2021年8月以降はそのポジションを絶対的なものとしており、2021年シーズンではカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA（1部リーグ）の新人賞を受賞。2022年のカンピオナート・カリオカの優勝にも貢献し、気づけばフルミネンセでの出場試合数が「100試合」に到達するなど、フルミネンセを支える重要な存在となっているところだ。
代表歴
谷間の世代にあたるため、世代別代表での輝かしい経歴は持っておらず、ブラジルU20の招集が最後だ。とはいえ、ブラジル代表監督のチッチから名前を挙げて称賛されているなど、フル代表入りも視野に入っている状況だ。ワールドカップ後の世代交代に組み込まれる見通しだろう。
移籍の噂
ヨーロッパの主要クラブから関心を持たれているが、フルミネンセとは2025年12月末までの契約を残している。直近のインタビューではヨーロッパでのサッカーについてはあまり意識しておらず、結果がもたらすものとして焦っていないようだ。
2023年1月に父親になることが控えていることもあり、環境をガラッと変えることには現時点では前向きではないのかもしれない。17歳当時は、ヨーロッパとセレソン入りを目標としており、バルセロナとリヴァプールのスタイルが好きだと公言している。
プレースタイル
アンカーとボランチを主戦場とする中盤のバランサーであり、ピッチの幅広い範囲で顔を出しながらボールに触れ、攻守の基点になることができる。パス成功率は92％と自陣や相手エリアに関係なく得意としており、ポゼッションスタイルのフルミネンセにおいても攻撃のスイッチを入れるようなパスも多い。
フィジカルバランスが良く、複数人からプレッシャーをかけられた場合でも身体と足元の技術を駆使しながら奪われないボールキープ力を持ち、さらには身体を入れ替わって前へにも推進できるなど狭く余裕のないスペースでの強さは高く評価されている。
セルヒオ・ブスケツをお手本としている彼はゲーム好きでもあり、『Deca_07』というアカウントでFIFA22はCall of Dutyを配信しているため、実力の程が気になる方はぜひ見てみると良いだろう。