名前 | アマドゥ・オナナ(Amadou Onana) |
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生年月日 | 2001年8月16日 |
国籍/出身 | ベルギー(ダカール) |
身長 | 194cm |
ポジション | DMF |
所属 | ハンブルガーSV |
圧倒的スケールで中盤に君臨するHSVの大器
プレー動画
経歴
■2001-2017年(幼年期~ズルテ・ワレヘム)
セネガルの首都であるダカールに生まれた彼は、11歳の頃より父が働いていたベルギーに移住しており、それまでは特定のクラブに属したことのない少年であった。そんな彼が最初にキャリアをスタートさせたのは名門アンデルレヒトであり、そこからホワイトスター・ブリュッセルを経た後にSVズルテ・ワレヘムの下部組織に加わっている。
ベルギーでのユース生活に手応えを感じながらも、2017年にTSGホッフェンハイムからのアプローチを受けたことでドイツに移籍することを決意。彼自身としても最高の選手と対峙するためにもユースないしクラブレベルの大きなドイツで挑戦することは避けられない選択だったという。
■2017-2020年(ホッフェンハイム)
加入後のホッフェンハイムではB-ユニオーレン(ドイツU17リーグ)に所属するU17チームに登録されており、2017年9月のシュトゥットガルト・キッカーズ戦にで公式戦デビュー。その後も定期的なプレー機会を与えられ、初年度は16試合(1026分)に出場した。2年目となる2018/19シーズンからはホッフェンハイムU19に昇格し、A-ユニオーレン(ドイツU19リーグ)ではチームの主力として22試合(1364分)に出場、UEFAユースリーグではベスト4の躍進の原動力としてチームを牽引。これらの活躍が評価されたことで、2019年3月にはレギオナル・リーガ(ドイツ4部)のFC08ホンブルク戦ではリザーブデビューも飾るなど大きく評価を高めるシーズンとなっていた。
2019/20シーズンはホッフェンハイムU19の主将としてリーグを戦っていたが、2020年冬の移籍市場にて来夏からハンブルガーSVに移籍することが発表。その後はCOVID-19の影響によってユースチームの活動が停止したため、移籍までの半年間はホッフェンハイムのトップチームでのトレーニング帯同によって経験を積んでいた。
■2020年(ハンブルガーSV)
2020年7月からハンブルガーSVに加入した彼は、U21チームにて新たな環境に慣れることを求められると、開幕戦を迎える前には無事にトップチームに参加。2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)の開幕節となるフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦にて移籍後初出場を飾り、ここまでのリーグ戦ではスターティングメンバーに名を連ねながら素晴らしい時間を過ごしている。
代表歴
セネガルの出身であるが、2018年からベルギーU17に招集されたことがきっかけでベルギー代表でのプレーを行っている。2018年5月のU17欧州選手権ではベスト4入りに貢献しており、翌年にはベルギーU19でのデビューも飾るなど、明るい見通しの一人として評価されている。
移籍の噂
ハンブルガーSVとは2024年6月末までの長期契約を残しているが、彼自身は一期一会の考え方が見られる性格であるため、機会があればさらなるメガクラブへの移籍を選択する可能性も高いだろう。
プレースタイル
190cm台の圧倒的な物理構造とスケールを持ったミッドフィールダーであり、中盤であれば異なる役割も担うことのできるユーティリティ性を備えているが、本職は守備的なミッドフィールダーだ。長い手足のリーチを駆使したボール奪取とキープ力、前への推進力といった自身のフィジカルを活かしたプレーが特徴的であり、両利きとされるほど左右の精度に差がない一面も見せている。
さらにはフランス語・ドイツ語・オランダ語など5ヶ国語を操るマルチリンガルであるため戦術理解やコミュニケーションには困ることはなく、彼のモットーとしても成功のためには10%の才能と90%の精神力と語るように、努力を惜しまない姿勢も評価すべきだろう。ユースカテゴリでは主将を務めていたようにピッチ内外で模範となるプレーヤーだ。