名前 | シモン・シモーニ(Simon Simoni) |
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生年月日 | 2004年7月14日 |
国籍/出身 | アルバニア(レジャ) |
身長 | 192cm |
ポジション | GK |
所属 | FKディナモ・ティラナ |
※サイモン・シモーニとも表記される
クラブの低迷の裏で輝きを放つアルバニアの若き守護神
プレー動画
経歴
■2004-2021年(幼年期~シェンコリ)
当時に関するエピソードは明らかでないが、アルバニアサッカー連盟(FSHF)によるデータベースではアルバニア北部の年となるレジャにて生を受けている。9歳となった2013/14シーズンにはレジャを本拠地とするKF Beslidhja Lezheにて過ごしており、2014年10月からは同じくレジャ地区内にあるKFシェンコリの下部組織に加入した。
2019/20シーズンでは15歳ながらU17とU19のゴールマウスを守っており、2020年7月には2部残留をかけたプレーオフにてトップデビューを達成。しかし、プレーオフの2試合で13失点を喫する苦い経験を味わっており、16歳の誕生日を迎えたばかりの彼にとっては非常に堪える思い出となっている。
3部リーグに降格した2020/21シーズンではU17~U21を主戦場としており、トップチームの試合に出場したのは1試合のみであった。その1試合においても5失点を彼は喫している。トップチームの3試合で18失点というゴールキーパーとしてのプライドがへし折られるような時間が流れるも、アルバニアの名門クラブであるFKディナモ・ティラナは彼の将来性をしっかりと評価していた。
■2021-2022年(ディナモ・ティラナ)
2021年夏の移籍市場にてディナモ・ティラナに移籍を果たした彼は、開幕戦から2ndGKとしてベンチに控えており、2022年9月の国内カップ2回戦となるKFエルゼニ戦にてデビューを達成。その後もリーグ戦ではベンチに控えるなかで、チームは開幕13試合で3勝4分6敗と成績が振るわず、ロメオ・ハリザイとエドヴァン・バカイの2人を試しながらも浮上のきっかけを掴めていなかった。
そこで白羽の矢が立ったのが彼であり、第14節のFKヴラズニア戦ではデビュー戦ながらクリーンシートで試合を終え、気がつけば3試合連続で無失点に抑える活躍を見せていた。その後は負傷により戦列を離れる期間もあったが、17歳の彼が守護神として中盤~終盤にかけての16試合に出場。10クラブ中9位にチームは低迷するも、彼が出場した試合で許した失点数はわずかに『16』であり、5試合では無失点に終えるなどチームの成績に反して彼個人のパフォーマンスは評価できるものであった。
代表歴
アルバニアU17には15歳でデビューを飾るほどの早熟ぶりを見せており、2021年には16歳ながらアルバニアU19/U20での出場を達成している。2022年3月ではU21欧州選手権予選にてU21カテゴリでのゴールマウスを守ると、同年6月にはアルバニアA代表に初選出された。
移籍の噂
サッスオーロ(イタリア)とウディネーゼ(イタリア)のほか、クラブ名は明らかとなっていないがリーグ・アン(フランス)のクラブから関心を持たれている。FKディナモ・ティラナとの契約期間は不透明ながら移籍金は50万ユーロ程度とかなりお買い得な選手となっている。ディナモ・ティラナが2部リーグに降格することが決定しているため、移籍に対しても前向きな可能性もあるだろう。
プレースタイル
192cmの巨躯をアドバンテージにゴールマウスを守り抜く守護神。クラブと代表の両方で受け身に回ることが多いため、シュートシーンの数だけ輝く姿は印象に残るだろう。巨体ながら敏捷性に優れており、優れた反射神経から至近距離からの被弾もビッグセーブに防ぐなどチームに勇気を与える存在となっている。見た目からも17歳とは思えない成熟度を持っているため、アルバニア国外でどれだけ通用するのかは注目だ。