名前 | トビアス・クリステンセン(Tobias Christensen) |
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生年月日 | 2000年5月11日 |
国籍/出身 | ノルウェー(クリスチャンサン) |
身長 | 178cm |
ポジション | CMF/AMF |
所属 | IKスタルト → モルデFK |
1部と2部の狭間を揺れ動くクリスチャンサンの至宝
プレー動画
経歴
■ 2000-2015年(幼年期~FK Vigør)
ノルウェー南部の都市「クリスチャンサン」に生まれた彼は、そのクリスチャンサンを本拠地とするサッカークラブのFK Vigørでキャリアをスタートさせている。トップチームは3.Divisjon(ノルウェー3部)を戦う、所謂下位リーグのクラブであったが、彼の存在は既に広く知れ渡っていた。2013年の夏に13歳で出場したマドリードでのエリートトーナメント(ユース大会)では、ユヴェントスやマルセイユ、フラムなどを相手に鮮烈な印象を残し、デビッド・ニールセン(デンマークU21でのキャリアを持つ指導者)には「ノルウェーの2000年生まれで最もエキサイティングな選手」と称されたほどだ。この大会がキッカケとなり、フラムは彼をユーストレーニングに複数回招待したが、当時はリヴァプールへの移籍を望んでいたと言われていたこともあり、移籍には至っていない。こうした時期を経た、2年後の2015年シーズンには3.Divisjonながらトップチームで8試合に出場し、1得点を記録するなどクラブが誇る最高峰の逸材として手厚いサポートを受けている。
■ 2015-2017年(IKスタルト)
所属していたFK Vigørが当時、Superliga(デンマーク)のクラブとの姉妹提携を組んでいたこともあり、一時はデンマークのオールボーBKへの移籍が近づいていた。しかし、彼は自宅に近いことで安心感のあるノルウェー国内のIKスタルトを移籍先として選択すると、2016年シーズンは出場機会は得られなかったが、2017年シーズンはチームがアデコリーガエン(ノルウェー2部)に降格したこともあり、フレドリクスタFK戦でトップデビューを飾っている。その後も出場機会をコンスタントに得て、17歳の若さで迎えたリーグ戦では23試合に出場し、1得点5アシストの成績を残した。
■ 2018-2019年(IKスタルト)
彼の活躍もあり、2018年シーズンをエリテセリエン(ノルウェー1部)で迎えた彼は、開幕戦からフル出場を飾るなど、トップリーグでも遜色ないプレーを見せると、第5節のバレレンガ戦ではトップリーグにおける初ゴールを記録。彼自身としては出場機会を多く得られる一方、チームとしては結果が伴わずに、2部リーグへの降格を喫するなど悔しいシーズンとなっている。2019年シーズンの開幕が迫っているが、彼の才能を2部リーグで燻らせるのは勿体無いだろう。
代表歴
ノルウェーU16~U19の出場歴を持っている。
移籍の噂
ユヴェントスやフィオレンティーナ、スポルティング(ポルトガル)が彼の動向を追っていると報じられる一方、具体的な交渉については進行していないと思われる。 IKスタルトとの契約期間は2020年6月末までとなっていることや、クラブが昇降格を繰り返すエレベータークラブであることを加味すると移籍を避けられない状況だ。
プレースタイル
デビュー当時は自身のモデルをズラタン・イブラヒモビッチだと語っているが、近年はセンターフォワードでプレーすることもないため、過去のモデルだろう。現在は中盤のプレーヤーとしての役割に定着し、優れた基礎テクニックや広いビジョン、ゲームメイク力などが評価されている。3部~1部リーグで積み上げてきた経験則や、複数のポジションをこなすことのできるユーティリティ性、精度の高いプレースキックなどにも定評がある一方、ややチームメイトからは謙虚さのない面を指摘されるなど、サッカーに対しては熱き情熱を持つ若者だ。