名前 | フサイン・ノルチャエフ(Husayn Norchayev) |
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生年月日 | 2002年2月6日 |
国籍/出身 | ウズベキスタン(ホジャ・イルゴール) |
身長 | 180cm |
ポジション | CF/WG |
所属 | FCナサフ |
※フセイン・ノルチャエフとも表記されるだろう
ウズベキスタン国内で重要な若手と位置づけられる新星
プレー動画
経歴
■2002-2021年(幼年期~FCナサフ)
14世紀頃に中世アジアを代表する軍事的天才と評されたアミール・ティムール(1336-1405)。そんなティムール帝国の建国者として広い範囲を支配していた偉人が生まれたとされているホジャ・イルゴールにてサッカーの才能を持った少年が誕生した。フサインと名付けられたこの少年は、近所でボールを蹴りながらサッカーに触れ始めており、知人のすすめによって2011~2012年頃よりFCナサフのアカデミーに入団している。
FCナサフの本拠地であるカルシは自宅から100km近い距離あり、当時9~10歳だった彼は家族から離れてのプレーを強いられていたという。それでも最初のコーチであるダダジョン・トガエフ氏とエルドール・モリエフ氏によって鍛え上げられ、クラブの伝説的なストライカーであり国内リーグで200得点以上を記録したザファル・ホルムドルフに憧れながらユースキャリアを過ごしていた。
U21およびリザーブカテゴリでのプレーを短期間で切り上げた彼は、2020年6月に行なわれたウズベク・リーグ(ウズベキスタン1部)第4節のPFCナフバホール・ナマンガンにて18歳でのトップデビューを飾ると、第10節のソグディアナ・ジザフ戦では初ゴールを記録。初年度となった2020年シーズンは途中出場を中心に24試合(924分)に出場し、4得点の結果を残すなど指揮官であるベルディエフからも一目置かれる存在となっていた。
😍 On #WorldChildrensDay let’s give a shoutout to the youngest-ever Golden Boot Winner!
👦 At just 1️⃣9️⃣, Khusain Norchaev lived a teenage dream to remember at #AFCCup2021!#AFCCup | @fcnasaf 🇺🇿 pic.twitter.com/GRWTYEV7uf
— #AFCCup2021 (@AFCCup) November 20, 2021
2021年シーズンを迎えると彼のストライカーとしての才能が開花しており、ウズベク・リーグでは現時点(2021年11月)の得点ランキング3位となる13得点を挙げる活躍にてチームを牽引するほか、アジア地域内のセカンドトーナメントとして位置づけられるAFCカップでは決勝戦でアル・ムハッラク(バーレーン)に敗れるも、7試合で7得点の活躍で得点王の個人タイトルを手にしている。これらの活躍にてステップアップの可能性を秘めているなどウズベキスタン国内の若手有望株として注目すべき選手だ。
代表歴
ウズベキスタンU19/U21を経て、2021年10月9日にはマレーシア代表との親善試合にてウズベキスタンのフル代表デビューを飾っている。同試合では代表初ゴールを決めるだけでなく、アシストも記録するなど今後はアジアの舞台で日本代表と相まみえる可能性もあるだろう。
移籍の噂
彼は自分の価値を示すために早い段階でヨーロッパに行くことを考えているという。ただし、父はまだ急ぐ必要はないという考えを持っているため、どの時期にウズベキスタンを離れるのかは不透明だ。ウズベキスタンからのルートとしてはロシアが最も適しているため、ロシア経由でエルドル・ショムロドフのように主要リーグに挑戦することも夢ではない。国内のさらなる強豪クラブも選択肢に入るはずだ。
プレースタイル
ウィングとセンターフォワードの2軸で起用が可能であるが、現在はストライカーとしての著しい成長が見られている。利き足の左足による広いレンジからのシュートセンスが光るほか、非凡なテクニックによるフリックプレー、適切なポジショニングでゴールを量産するなど立ち回りで違いを生み出すタイプだろう。身長は180cmほどと絶対的な存在感となるセンターフォワードになる路線は難しい用に感じるため、1.5列目やウィング兼ストライカーといった道を歩むことも一つの手だろう。まずは異なる環境で通用することを証明することが重要だ。