ウィルフリード・シンゴ

選手紹介
名前ウィルフリード・シンゴ(Wilfried Singo)
生年月日2000年12月25日
国籍/出身コートジボワールオディエンネ)
身長190cm
ポジションRB/RWB
所属トリノFC

※ウィルフレッド・シンゴ、ステファン・シンゴとも表記される。

分かっていても止められないトリノの特急列車

プレー動画          

経歴             

■2000-2019年(幼年期~ASデンゲレ)

多くの人々が幸福な気持ちとなるクリスマスの夜、コートジボワール北西部の農業が盛んなオディエンネにて彼は誕生した。幼少期からのキャリアについては不明点が多いが、地元のオディエンネを本拠地に構えるASデンゲレにユース時代を過ごしており、ドゥンビア・セイドゥが2005シーズンに18歳でリーグ得点王を獲得したことでも知られるこのクラブにて育っている。

ASデンゲレは主にリーグ・アン(コートジボワール1部)に在籍していたクラブであったが、2016/17シーズンを最後にリーグ・ドゥ(コートジボワール2部)に降格しているため、彼が発見された頃には2部リーグの選手という無名の存在であった。それでもコートジボワールU20でのプレーなどからトリノFC(イタリア)は彼を1年以上に渡って偵察を続けており、2019年冬の移籍市場にてイタリアでの挑戦が始まっている。

■2019-2021年(トリノFC)

トリノではプリマヴェーラ(U19)の登録となり、2019年3月のトルネオ・ディ・ヴィアレッジョにてデビューを飾ると、プリマヴェーラ1(U19リーグ)では6試合に出場。トリノ・プリマヴェーラはコッパ・イタリア・プリマヴェーラ(U19カップ)のファイナルに進出しており、フィオレンティーナU19を相手に1st・2ndレグともにフル出場を飾っているが、2ndレグでPKを献上したことやドゥシャン・ヴラホヴィッチに2試合で3失点を許すなどタイトルを逃している。

 
 
 
 
 
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2019/20シーズンはプレシーズンからトップチームに帯同しながらセリエA(イタリア1部)の開幕節にてベンチ入りを果たすも、シーズン前半は引き続きプリマヴェーラでのプレーであった。それでも2019年8月にはUEFAヨーロッパリーグにてデブレツェニVSC(ハンガリー)を相手にトップデビューを飾っている。同シーズンはCOVID-19の影響で中断期間を挟んだが、彼は再開後となる2020年6月のカリアリ・カルチョ戦にてセリエAでのデビューも達成。第37節のASローマを相手には初ゴールも記録するなど、トップチームでは7試合に出場している。

続く2020/21シーズンはロレンツォ・デ・シルヴェストリの退団に伴いポジションを確保しており、COVID-19の感染を含めたいくつかの離脱期間がありながらも、シーズンを通してセリエAでは28試合に出場。17位というギリギリで降格を免れる結果に終わっているが、彼自身は19~20歳ながら経験を重ねた充実したシーズンとなっている。新たな2021/22シーズンは東京オリンピックからの休息期間が短く開幕しているが、疲れ知らずのような活躍でここまでのリーグ全試合に出場中であるなど市場価値がさらに高まることが予想されているところだ。

代表歴            

2019年のU20アフリカネーションズカップにおいてコートジボワールU20でプレーしていた彼は、同年開催のU23アフリカネーションズカップのメンバーではなかったが、2021年の東京オリンピックに向けたコートジボワールU24に選出。オリンピックでは全試合に出場しているが、準々決勝のスペインU24戦では延長も含めて5失点での敗退の要因になるなど不完全燃焼に終わっている。ときは遡るが東京オリンピックの開幕前となる2021年6月にはコートジボワールでのフル代表デビューも飾っている。

移籍の噂           

トリノでの活躍は既に国内外から注目を集めており、主なクラブ名としてリヴァプール、トッテナム(ともにイングランド)、ACミラン(イタリア)が挙がっているところだ。トリノとは2023年6月末(+1年間のオプション)までの契約を交わしており、市場価値も高まっていることから、移籍に必要な金額は1000万ユーロ以上となるだろう。

プレースタイル        

190cmのフィジカルを持っている彼は、当初はセンターバックを主戦場としながらもイタリアでは4バックでの右サイドバック、3バックでは右ウィングバックを務めるようになっているプレーヤーだ。最大の特徴はパワー・テクニック・スピードが両立した突破力であり、多少強引でも驚異となれるため、彼の個の前には苦戦を強いられるクラブも多い。守備ではリーチの長さを活かしたボール奪取や粘り強い守備を得意とするが、いくつかの試合で軽率なプレーも見られるため彼をよりリスクの少ないサイドで起用しているのは望ましい姿だろう。

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