名前 | ウーゴ・エキティケ(Hugo Ekitike) |
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生年月日 | 2002年6月20日 |
国籍/出身 | フランス(ランス) |
身長 | 190cm |
ポジション | WG/CF |
所属 | スタッド・ランス |
※Hugoはユーゴやヒューゴ、Ekitikeはエキチケとも表記される。
190cmながら高い機動力を誇るランスの仕事人
プレー動画
経歴
■2002-2013年(幼年期~MJEPコルモントライユ)
歴代のフランス国王が戴冠式を行ってきたノートルダム大聖堂、そんな世界遺産が所在するフランス北部のランス(Reims)にて彼は誕生した。父親に関する詳細は不明だが、母親がフランス人であるように見えるため、カメルーンにルーツを持っているとされている所以は父方にあることが推測される。そんな彼が5歳となった頃、サン=レミ(ランス)にある児童デイサービス施設でボールを蹴っていた姿が目に留まり、社交クラブのMJEPコルモントライユにてキャリアをスタートさせた。
MJEPコルモントライユでは同年代の子供たちよりもボールの扱いに優れており、5歳の時点でドリブルを行っていたという。得点は勿論のこと、ディフェンスまでもこなしながらピッチ全体の全てに影響力を与えていた。こうした才能を伸ばすべく、11歳となった2013年に地元のランスを代表するスタッド・ランスの下部組織に加入している。
■2013-2021年(スタッド・ランス)
スタッド・ランスでの6年目となった2019/20シーズンでは、ガンバルデッラ・カップ(U19カップ)と平行しながらフランス全国選手権2(フランス4部)に属するBチーム(リザーブ)に登録。SCバスティアとの開幕節にてシニアデビューを飾ると、第9節のICクロワで初ゴールを含めた2得点を奪うなど、17歳ながら4部リーグにて11試合5得点の成績を収めていた。
初年度はCOVID-19の影響により中断となったが、その中断期間中にはトップチームのトレーニングに頻繁に参加するようになり、リザーブでの活躍も評価されたことで2020年7月にスタッド・ランスとの最初のプロ契約を締結している。シーズン前にトレーニング施設から徒歩圏内にあるアパートへ引っ越したことで、より生活をサッカーの時間に費やせるようになった彼は、2020年10月に行われたリーグ・アン(フランス1部)第7節のFCロリアン戦にてトップデビューを達成した。
Rêve de gosse 👶🏽✨ #Béni pic.twitter.com/lV4Ti0h3in
— HE (@hekitike9) October 19, 2020
ただ、スタッド・ランスのトップチームは序盤戦から降格圏に沈むなど彼を試す余裕はなく、出場機会が得られなかったことから2021年2月に半年間という短期間でのローン移籍がヴェイレBK(デンマーク)との間で成立。加入始めは初めての国外、ましては途中加入という環境から適応に時間がかかったもの、スーペルリーガ(デンマーク1部)の降格プレーオフではACホーセンスを相手に2得点を奪うなど、結果的にデンマークでは11試合(605分)に出場し3得点2アシストの成績を残している。
2021/22シーズンよりスタッド・ランスに復帰した彼は、新たに指揮官へ就任したオスカル・ガルシアにより戦力として数えられると、リーグ・アン第5節のスタッド・レンヌ戦ではイラン・ケバルの折返しを叩き込みリーグ初ゴールを記録。第8節のFCナントを相手には、約20分の途中出場ながら勝ち越しゴールを含む2得点を記録するなど、そのポテンシャルを随所で発揮している。
代表歴
2017年10月にフランスU16のトレーニングに参加しているが、その後は世代別代表とは無縁な状況となっている。インタビューではフランス代表でプレーしたい気持ちがありながらも、自身のルーツを大切にすることも彼の内面には秘めているため、カメルーン代表を選択する可能性もあるのだろう。彼の部屋にはフランス国旗ではなく、カメルーン国旗が掲げられている。
移籍の噂
スタッド・ランスとは2023年6月末までの契約を残しているが、適切なオファーが舞い込めば移籍の可能性も高いだろう。レモア(ランスの子ども)であるため、ランスには並々ならぬ愛情を持っているが、ステップアップは彼のキャリアでも必要だ。マンチェスター・ユナイテッドが憧れのクラブであることも公言している。彼の代理人はカール・ムワラコ・ブフマンが務めている。
プレースタイル
190cmのFWというプロフィールの場合、ボックス内で仕事をする本格派のストライカーを想像するが、彼はそういった予想に反して体格からは考えづらい高い機動力を持ったウィング兼ストライカーという特徴を持っている。ユースカテゴリでは長いリーチを活かした深い切り返しや細かいフェイントを駆使したドリブルで魅了しながら、トップカテゴリではよりストライカー寄りのスタイルに移行しつつあるなど、成長曲線の途中にありポテンシャルは計り知れない。プロ契約前には怒られることに慣れない少年だったと語られつつも、謙虚な姿勢で学び直しているともフォローされたが、RCランス戦で一発退場となるなど若さゆえの安定したメンタルは必要だ。