名前 | クサベル・ジェコニスキ(Xavier Dziekonski) |
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生年月日 | 2003年10月6日 |
国籍/出身 | ポーランド(グライェボ) |
身長 | 188cm |
ポジション | GK |
所属 | ヤギエロニア・ビャウィストク |
GK王国ポーランドに控えるビャウィストクの守護神
プレー動画
経歴
■2003-2018年(幼年期~MOSPビャウィストク)
ポーランド北東部のグライェボに生まれた彼は、父親のエルネスト・ジェコニスキがハンドボール選手というアスリートの血筋を引いている。父親が幼い息子を1996年に創設されたMOSPビャウィストク(ポーランド4部)に連れて行ったことでサッカーを始めているが、彼は蹴ることよりもボールを好んでいたという。それでもストライカーとして最初は起用されており、しっかり得点を奪うなど満足感を得ていたが、彼は母親のベアタにとある不満をぶつけていた。『お母さん、なぜ僕たちのゴールキーパーは守れないの?』と点を取られることに怒りを感じていたことで、次の日のトレーニングにはキーパーグローブを着用し、その姿を見たコーチも半信半疑であったが彼をゴールキーパーとして試すことに同意。こうして新たな物語が始まっている。
MOSPビャウィストクは過去に二人のポーランド代表を輩出しており、それがグジェゴシュ・サンドミエルスキとバルトウォミェイ・ドロンゴフスキの二人であった。そんな事例もあり彼は新たなドロンゴフスキとして期待が集まると、順調な成長を遂げたことで2018年夏に近隣のヤギエロニア・ビャウィストクに移籍している。
■2018-2021年(ヤギエロニア・ビャウィストク)
ヤギエロニアに加入してから1年後には15歳ながらU19チームに昇格を果たすと、セントラル・ユースリーグ(ポーランドU19リーグ)では開幕節からゴールマウスを守っていた。2020年3月にユースリーグはCOVID-19の影響で中止となるも、その代替案としてトップチームの練習に帯同していた。すると、順位も確定していたエクストラクラサ(ポーランド1部)第36節のシロンスク・ヴロツワフ戦でトップデビューを飾っており、同試合の勝利に貢献したことで華々しいデビュー戦となっている。
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2020/21シーズンが始まると、トップチームを中心としながら状況に応じてⅡチームやU19チームの試合に出場。ただ、2020年12月のエクストラクラサ第14節以降はラトビア代表のベテランGKであるパーベルス・シュタインボルスからポジションを奪っており、2020年2月の月間最優秀若手賞にも選出されるなど16試合に出場した(22失点/3クリーンシート)。新たな2021/22シーズンでは、過去2シーズンでの経験を開幕3試合で活かしており、3試合でわずか1失点(うち、2試合でのクリーンシート)という活躍にてチームのスタートダッシュを支えている。
Xavier Dziekoński (GK) is having a very good start to the season.
1-1 Vs Lechia
3-0 Vs Rakow
1-0 Vs Termalica Nieciecza.At 17 years old, still has to work on his handling, drops the ball too many times. But at his age, he has shown that he has good potential. pic.twitter.com/MMkbJr20oT
— Scouting Polska (@ScoutingPolska) August 9, 2021
代表歴
2020年9月に17歳でポーランドU19に招集されており、2021年3月にはサウジアラビアU21との親善試合にてポーランドU21でのデビューを飾っている。
移籍の噂
ヤギエロニア・ビャウィストクとは2023年6月末までの契約を延長しており、現時点では引き抜きの噂は報じられていないが18歳となる2022年1月の移籍市場では注目株となるだろう。
プレースタイル
ゴールキーパー大国ポーランドから新たに輩出されており、188cmの身長からなるセービング力に定評を持っている。過去のインタビューで語っているように、むやみやたらに前へ大きく蹴り出すことを好んではおらず、足もとでボールを受けることが好きなタイプだ。マヌエル・ノイアーをモデルケースとしつつも、繋ぐ姿勢が高いことからキックのスキルについては課題な部分もある。また、キャッチングの部分でも一抹の不安が残るため、改善が必要だ。ゴールキーパーに必要な「経験」を若くして積んでいるのは彼にとっても大きなメリットであるため、今後の成長にも期待できるだろう。