アルトゥール・テアーテ

選手紹介
名前アルトゥール・テアーテ(Arthur Theate)
生年月日2000年5月25日
国籍/出身ベルギーリエージュ)
身長191cm
ポジションCB
所属KVオーステンデ

※アルトゥール・テアテ、アーサー・テアーテ、アーサー・テアテとも表記される

ユースでの挫折から一躍有望株となったカーリーヘアの逸材

プレー動画

経歴

2000-2019年(幼年期)
  ロイヤル・アリアンス・メレン=ミシュルー
ベルギー東部ワロン地域のリエージュにて誕生。父のジャン・ミシェルと祖父のニコラス・マレシャルはリエージュのサッカー界では有名な存在であり、そんな家庭環境にて育っているため4歳となる頃には地元のアマチュアクラブ「ロイヤル・アリアンス・メレン=ミシュルー」にてキャリアを始めていた。その後はKASオイペンを経て、2011年にKRCヘンクに加入している。
2011-2020年
 KRCヘンク ~  スタンダール・リエージュ

ヘンクU14まではフォワードとしてプレーしていたが、新たな才能が途中から加わるような環境では埋もれており、2014年から2017年にはスタンダール・リエージュの下部組織に加入していた。そこからは左サイドバックやセンターバックとしてプレーするようになっているが、当時のスタンダールU17では彼以外の選手が全てクラブとの専門契約を交わしており、一人取り残されていた彼は大きな挫折を味わったという。

普通の選手ならプロへの道を諦めるような状況であったが、家族に支えられていた彼は折れることなく、再起を図るために古巣のKRCヘンクに復帰。そこからは世代別代表にも選出されるまでに成長したことで、2019/20シーズンにはフェリス・マッズによってトップチームに引き上げることも予想されていたが、ヘンクからは新たな契約を提示されることなく契約満了にて退団することが決定した。そしてスタンダール・リエージュにフリーで加入する形にて帰還しているが、リザーブリーグの4試合での出場に留まっており、トップチームではプレー機会を与えられず、再び契約満了にて退団。この出来事から彼はヘンクとスタンダールは誠実なクラブではないという印象を持っており、現在もその姿勢は変わっていない。
2020-2021年
 KVオーステンデ
2020年夏、新たなクラブを探していた彼はKVオーステンデのテストを受けており、そこでドイツ人指揮官のアレクサンデル・ブレシンに認められたことでキャリアで初めてのプロ契約を勝ち取っていた。ようやくスタートラインに立ってからの活躍は目覚ましく、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)の開幕節となるベールショットVA戦にてプロデビューを飾ると、開幕19試合連続でフル出場を果たしながら第8節のムスクロン戦では初ゴールを記録。第26節のKRCヘンク戦では古巣を相手に豪快な左足一振りで得点を奪うなど初年度は37試合で5得点という結果を残している。

代表歴

クラブでは苦汁をなめるようなキャリアであったが、一方の世代別代表では14歳で選出されたベルギーU15を始め、すべての年代での招集歴を持っている。基本的に不動の存在ではなかったが、2018/19のU19欧州選手権では左サイドバックとして定位置を獲得した。オーステンデでプレーしている現在はベルギーU21に招集されるなど大逆転に期待が集まっている。

移籍の噂

KVオーステンデとは2023年6月末までの契約を残している。冬の移籍市場ではボローニャ(イタリア)から500万ユーロのオファーを受け取っているが、オーステンデでの試合に集中するために拒否。充実したシーズンを終えたことで市場価値は上昇しており、2021年夏の移籍市場では800万ユーロの金額で売却に応じる構えもあるようだ。移籍先の候補としてボローニャとケルン(ドイツ)の名前が挙がっている。

プレースタイル

特徴的なカーリーヘアをなびかせる左利きのセンターバックであり、191cmの申し分ないフィジカルに加えスピードにも優れているなど貴重な存在だ。空中戦の強さはリーグ屈指であり、セットプレーからでも得点を奪えるほか、ヘンク戦で見せた長距離砲を持っているため攻守における貢献度の高さが評価されている。一見して派手な髪型であるが、彼は理由があって伸ばしているわけではないと語っており、母親が美容師なのでいつでも変えることができるそうだ。そのため性格としては陽気に過ごすような青年ではなく、COVID-19の影響をしっかりと受け止めアパートに籠もるような真面目な人物であり、クラブ関係者以外には知り合いがいないと語っている。

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