名前 | カイーキ・フェルナンデス(Kaiky Fernandes) |
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生年月日 | 2004年1月12日 |
国籍/出身 | ブラジル(サントス) |
身長 | 186cm |
ポジション | CB |
所属 | サントスFC |
※カイーキ、カイキ・フェルナンデス、カイーキ・メロ、カイキーとも表記される
アタッカーの名門サントスに現れた守備的タレントの大器
プレー動画
経歴
■2004-2021年(幼年期~サントスFC)
ブラジル・サンパウロ州の湾岸都市サントスに彼は生まれている。最初はフットサルから始めており、サントスの伝統的なクラブであるポルトゥアリオスというチームでプレーしたところをサントスFCに発見されていた。当時のことを「ポルトゥアリオスでメトロポリタン・チャンピオンシップでプレーしていたところ、チームが3-0で負けていたが、自分が3ゴールを決めて引き分けにしたんだ。そして帰ろうとしたときにインディオ(サントスのサロンコーチ)が私にテストを受けるように呼びかけたと父から聞いた。」と語っており、そのときのテストを経たことで8歳から現在のサントスFCに所属している。
9歳からフィールドサッカーに移行すると、守備的ミッドフィールダーとしてスタートしていたが、U11カテゴリからセンターバックにコンバートされたことで才能が開花。当時はサッカーのほかに水泳も行っており、どちらを取るかと選択することが強いられていたが恋していたサッカーを選び、そこからはサッカーのみに専念する形でユースカテゴリを駆け上がっていた。
14歳でサントスU15に呼ばれるなど飛び級が常であった彼にはとある問題が生じていた。サントスでのトレーニングスケジュールが学業のスケジュールと被り始めており、母として息子にサッカーと学業(当時は公立学校に通っており、奨学金を得ていた)のどちらかを選ぶなら間違いなく学業を続けさせるという意向があったため、一時はサントスを離れることを決断。しかし、幸運なことにサントスのトレーニングスケジュールが変更されたことで、学業との調整が効くようになったことで残留している。
Gratidão por mais um passo dado, agora vamos trabalhar para honrar esse manto glorioso e sagrado ⚪️⚫️
Fechado com o peixe 🖋⚽️ @SantosFC pic.twitter.com/BJi8e3VjZD— Kaiky Fernandes (@kaikyfernandes_) December 21, 2020
15歳でサントスU17の主力としてプレーし、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響がありながらもU17~U23までの異なる3つのカテゴリに出場していた彼は、2020年12月にサントスとの最初のプロ契約を締結。2021年2月28日のカンピオナート・パウリスタ(サンパウロ州選手権)サント・アンドレ戦でトップデビューを飾ると、17歳ながらセンターバックの一角として中心選手となっており、コパ・リベルタドーレスでは全試合に出場するなどデビューイヤーながら安定したパフォーマンスを見せている。
代表歴
2019年のU15南米選手権ではブラジルU15のキャプテンとして全試合に出場すると、アルゼンチンとの決勝戦ではPK戦までもつれ込んだ展開のなかで、5人目のキッカーとして彼が決めたゴールがチームの優勝に導いている。ブラジルU16でもキャプテンマークを着用し、ブラジルU17にも招集されるなど次世代のセレソンを牽引するディフェンスリーダーとなる存在だ。
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移籍の噂
彼は現時点で17歳であるため、18歳となる2022年1月までは国外への移籍は難しいものとなっている。サントスFCとは2023年12月末までの契約だけでなく、7000万ユーロ(4億6900万レアル)というバイアウト条項も設定されているため、当然だが引き抜きは容易ではない。
プレースタイル
彼を一言で表現するなら17歳とは思えない完成度を誇る右利きのセンターバックだろう。幼い頃からマルディーニやカンナバーロのビデオを参考としており、現在はセルヒオ・ラモス、チアゴ・シウバ、マルキーニョスといった選手から学びを得ているという。186cmという大人を相手にも引けを取らないフィジカルを持ちながら、足下の技術やピッチ内外での立ち振舞いといった部分でも知性を感じさせ、最終ラインから針の穴を通すようなパス/フィードは彼の大きな武器だ。また、サントスFCのユースやブラジルの世代別代表でもキャプテンとしてチームをまとめ上げるカリスマ性を持っているため約束された才能だと断言できるだろう。