名前 | ルカ・ネッツ(Luca Netz) |
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生年月日 | 2003年5月15日 |
国籍/出身 | ドイツ(ベルリン) |
身長 | 180cm |
ポジション | LSB |
所属 | ヘルタ・ベルリン |
飛び級を続けトップチームに上り詰めたドイツの新たな俊英
プレー動画
経歴
■2003-2021年(幼年期~ヘルタ・ベルリン)
ドイツ連邦共和国の首都ベルリンに生まれた彼は、父のアンドレ・ネッツがセカンドチームにてプレーしたこともあるFSVベルナウのサッカースクールにてキャリアを始めていた。父の故郷であるヴァンドリッツに近いという理由で加入した同クラブでは、約2年間の指導にてサッカーのABCを学んでおり、現在も度々訪れるなど自身のルーツとして重要な存在となっている。
2010年夏、7歳となった彼は高いレベルを求めて現在のヘルタ・ベルリンに移籍すると、すぐさま卓越した才能を持った少年として名を馳せており、2017年9月には14歳ながらB-ユニオーレン・ブンデスリーガ(U17リーグ)にてデビューを飾っていた。年齢的にC-ユニオーレン(U15)でプレーするのが当然であったが、彼はそのままU17チームに定着しており、15歳で挑んだ2018/19シーズンではリーグ戦26試合に出場し5得点8アシストという成績を収めている。
2019/20シーズンはU19に昇格し、A-ユニオーレン・ブンデスリーガ(U19リーグ)でも出場を重ねると(19試合2得点6アシスト)、2020年5月にはブンデスリーガ第29節のFCアウクスブルク戦にて初のベンチ入りを果たしている。デビューも期待されていたが、数日後のトレーニングで中足骨を骨折したことによりシーズン後半戦は負傷離脱となっていた。それでも2020年8月にはドイツのユースサッカー界では最高の名誉であるフリッツ・ヴァルター・メダルのブロンズに輝いている。
2020/21シーズンより正式にトップチームに昇格しているが、左サイドバックの序列的には第3~4の立ち位置であったため、レギオナル・リーガ(ドイツ4部)に所属するセカンドチームの試合に出場していた。2020年ではデビューに至らなかったが、年が明けた2021年最初の公式戦であるシャルケ04との試合にてブンデスリーガでのデビューを飾ると、クラブ史上2番目の若さとなる出場記録を樹立。同時期にマルヴィン・プラッテンハルトが負傷したことにより第2レフトバックとして起用されるようになると、第21節のVfBシュトゥットガルト戦では値千金の同点弾を記録し、ケヴィン・プリンス・ボアテングが保持していたクラブ最年少得点記録を更新するなど注目を集めている。
代表歴
2018年5月にドイツU15に選出されると、わずか数ヶ月後には15歳にしてドイツU17でのデビューを飾っている。その後はドイツU17でのプレーが続いているが、COVID-19の影響から世代別代表の活動が再開されるとともに、彼は上のカテゴリに選出されるだろう。
移籍の噂
ヘルタ・ベルリンとは2021年6月末までの契約となっているが、オプションとして2年の更新がついているため近いうちに契約は延長されるだろう。彼については同じくドイツのバイエルン・ミュンヘンが関心を示しており、ダヴィド・アラバの退団に伴う選手層の補填として彼をピックアップしているという。ただ、ダヨ・ウパメカノの加入が決定したことにより、リュカ・エルナンデスがアルフォンソ・デイヴィスと同様にサイドバックを中心とすることが想定されていることからも、移籍については急ぐ必要はない構えだ。現時点では可能性は低いだろう。
プレースタイル
現在は180cmであるが、14歳当時からチーム内でも頭一つ抜きん出た今と変わらぬ身長を有しており、長い期間を同じ体格でプレーしていることもあり体の使い方に長けている。非凡なテクニックを持っており、物理的な強さも有していたことから年齢以上の完成度を早々にして達成しており、こうした特徴から飛び級でのプレーを可能にしている。攻守でダイナミズムな姿を見せることができるため、トップカテゴリでの出場を重ねることで新たなステージに先乗りできるだろう。また、ピッチ外では羽目を外すタイプではなく、自身の置かれている立場を知っている友好的な少年だ。