名前 | セコウ・コイタ(Sékou Koïta) |
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生年月日 | 1999年11月28日 |
国籍/出身 | マリ(キタ) |
身長 | 173cm |
ポジション | CF/WG/AMF |
所属 | RBザルツブルク |
※セク・コイタとも表記されている
16歳にしてマリのフル代表入りを果たした超級の逸材
プレー動画
経歴
■ 1999-2017年(幼年期~USCキタ)
マリのキタ圏で生まれた彼は、地元のUSCキタにおけるアカデミーの出身だ。彼の4人の兄弟(モリマカン、ママドゥ、ティエモコ、マンビー)も総じてサッカー選手であり、こうした家族の下でサッカーに携わっている。USCキタに所属していた際には、首都バマコのクラブであるCentre Latika de Bamakoでもトレーニングを積んでおり、その後 USCキタのトップチームへと昇格。トップチームに昇格後は、同カテゴリのAS Bakaridjanに貸し出される期間もありながらマリのトップリーグでプレーするも、2017年より国内リーグが開催されていないこともあり、18歳を迎える彼にとっては一つの分岐点として考えられた。
■ 2017-2018年(FCリーフェリング)
18歳の誕生日を迎えた2週間後の2017年12月12日、育成に力を入れているオーストリアのRBザルツブルクと2022年までの契約にて移籍することが発表。数多くのクラブからの関心が伝えられ、多くの選択肢が開かれた上での選択となっている。冬の移籍市場からの加入となった彼は、半年間を2.Liga(オーストリア2部リーグ)に所属するサテライトクラブであるFCリーフェリングに期限付き移籍することが決まり、第21節のFCブラウヴァイス・リンツ戦にてデビューを飾っている。翌節のSVリート戦では初ゴールを記録するも、足首を負傷したことにより約2ヶ月間の離脱となったことで不完全燃焼なシーズンとなった。2018-19シーズンも引き続きFCリーフェリングでプレーすることが決まった彼は負傷により出遅れるも、復帰後の第14節FCヴァッカーⅡでは3アシストを記録し、開花の兆しが見えていた。
■ 2018-2019年(ヴォルフスベルガーAC)
2019年冬の移籍市場にて、FCリーフェリングからオーストリア・ブンデスリーガ(オーストリア1部リーグ)に所属するヴォルフスベルガーACにシーズン終了までの半年間の期限付き移籍にて加入することが発表。オーストリアでの初のトップリーグながら、第22節のアドミラ・ヴァッカー戦で1得点1アシストに始まる活躍にて、途中加入のわずか14試合の出場で5得点4アシストと鮮烈な活躍を残して、ヴォルフスベルガーをUEFAヨーロッパリーグの出場権獲得に大きな貢献をもたらしている。2019-20シーズンからはRBザルツブルクに復帰すると伝えられているため、本格的なブレイクも既定路線だろう。
代表歴
彼の代表歴は輝かしく、2015年に15歳で迎えた2015年U-17アフリカネーションズカップではトーナメントで2得点を記録するなど優勝に貢献し、同年のU-17ワールドカップの出場権を獲得。そのU-17ワールドカップでも15歳ながらグループラウンドからのすべての試合に出場し、準々決勝のクロアチア、準決勝のベルギー戦で1得点ずつを記録し勝利に貢献。決勝は同じくアフリカ勢のナイジェリアとの試合となるが、ここで惜しくも敗れ、U-17ワールドカップは準優勝という結果に終わっている。
このU-17ワールドカップでの活躍から、国内でも一気に評価を高めた彼は、2016年1月に16歳にしてマリのフル代表に初招集。2016年アフリカネーションズカップのルワンダ戦でデビューを飾るなど、同大会では6試合に出場を果たし、同大会のベストイレブンにも名を連ねる快挙を見せた。
オーストリアへの移籍や負傷離脱によりフル代表でのキャリアは一時的に休止となっているが、2019年にはマリU20として2019年アフリカネーションズカップの優勝に貢献。同大会での成績によってポーランドで開催されるU-20ワールドカップへの出場権を手にした彼は、グループラウンド第2節のサウジアラビア戦で1得点2アシストの活躍を見せ、ここでもブレイクの予感を漂わせている。
移籍の噂
USCキタでの在籍時には、16歳でマリのフル代表で活躍していたこともあり、マルセイユ、リヨン、マンチェスター・シティ、ACミラン、ASローマ、ユベントスなどの多くのヨーロッパのクラブからのアプローチを受けていたとされている。結果的にはRBザルツブルクを新天地として選んだこともあり、当面の間はオーストリアに落ち着くことだろう。RBザルツブルクとは2022年6月末までの契約期間を残し、将来的にはサディオ・マネのようなステップアップも予想されるだろう。
プレースタイル
16歳での活躍時にはフランスのレキップ紙によって「テクニック、ゴールへの意識、必要に応じた緩急の使い分け、切り返しの鋭さ」などが評価されている。センターフォワードだけでなく、ウィングや攻撃的なミッドフィールダーもこなすなどオプションの豊富さも魅力的だと言えるだろう。中でもドリブルのセンスは随一であり、複数人を相手にも引けを取らない姿は圧巻だ。