名前 | マティス・ドトゥルベ(Mathys Detourbet) |
---|---|
生年月日 | 2007年4月29日 |
国籍/出身 | ![]() ![]() |
身長 | 178cm |
ポジション | WG/AMF |
所属 | ![]() |
※Detourbetはドゥトゥルベ、デトゥールベとも表記されるだろう。
底知れぬポテンシャルを持つトロワの宝石
プレー動画
経歴
■2007-2025年(幼年期~ESTAC)
フランス北東部、シャンパーニュ地方の中心都市トロワ。中世の木骨組みの家並みが今なお美しく残る歴史都市で、マティス・ドトゥルベは生まれ育った。6歳の頃から地域のアマチュアクラブ「ESミュニシポー・トロワ」でボールを蹴り始めた彼について、当時の指導者は「常に勝利を欲する少年だった」と振り返る。その情熱は早くも8歳で花開き、地元を代表する「ESトロワAC」の下部組織に入団。2020年9月からシティ・フットボール・グループの色が強まったクラブにおいて、すべての育成を地元で受けた“純粋なトロワ産”として大きな期待を背負う存在となった。
この投稿をInstagramで見る
アカデミーでは順調にステップを踏み、2023/24シーズンにはU17全国選手権グループCでリーグ2位に貢献。個人としてもチーム最多の12得点をマークし、ストライカーとしての資質を証明した。さらに、U19カテゴリの象徴的大会「クープ・ガンバルデッラ」では準決勝のASナンシー戦でゴールを奪取。チームはベスト4で姿を消したものの、その快進撃はクラブの未来を照らすものだった。
翌2024/25シーズンにはトロワBでフランス5部を経験し、同年1月にはクープ・ドゥ・フランスでトップチームデビューを果たす。続くリーグ・ドゥでも公式戦出場を重ね、シーズン終盤には13試合でピッチに立った。いずれも短い出場時間ではあったが、確かな存在感を刻み込んだ。そして迎えた2025/26シーズン。主力選手の退団も追い風となり、開幕から全試合に出場。9月現在、その名は徐々に定位置へと近づきつつある。地元が待ち望んだ“トロワ生まれの希望”は、いま着実にその歩みをプロの舞台で刻んでいる。
代表歴
2024年2月に16歳でフランスU17デビューを果たした彼は、そこから立て続けに飛び級で招集されるような存在となり、17歳でフランスU18/U19の両方にて活動していた。予選ラウンドで敗退を喫しているが、2025年3月のEURO U19の予選ではラトビア戦で1G1Aと勝利に貢献しており、同年5月にはEURO U21に向けたフランスU21のトレーニングキャンプに唯一の2007年生まれとして招集されている。現在はフランスU20にてプレー中だ。
移籍の噂
✍️
Le communiqué https://t.co/RluRkgPCfL#MadeInTroyes #TeamESTAC ⚪ pic.twitter.com/n008VNSGbA
— ESTAC Troyes (@estac_officiel) May 8, 2025
トロワとは2025年5月に3年契約のプロ契約(2028年6月末)を交わしている。代理店はニース(フランス)に事務所を構えているISFスポーツであり、アカデミー時代の14歳から彼を支える強化な関係性を結んでいる。彼のついての移籍話が浮上したのは2025年夏の移籍市場の最終盤であり、ASローマが1000万ユーロ(800万+200万ユーロのボーナス)という破格のオファーを提示するも、トロワは適切な時期ではないとして断ったことが明らかとなっている。また、マルセイユとLOSCリールも冬に獲得に乗り出すような動きを見せているようだ。
プレースタイル
トロワのトップチームでは主にレフトウィングとして起用されている右利きの彼だが、中央(センターフォワード/インサイドハーフ)でのプレーも可能なユーティリティ性を持つ。最大の特徴は卓越した足元のテクニックにあり、狭いスペースを苦ともしないボールの扱いや並外れたクイックネスで深く侵入し、決定的な場面を演出する恐れ知らずのドリブルだ。このスタイルはしばしボールを保持しすぎる姿からもっとシンプルにプレーすべきだという指摘も受けるが、ゲームの流れを変えられるような個人技は重宝すべきスタイルだろう。
小ネタ
なし