ジョアン・ネヴェス

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名前ジョアン・ネヴェス(João Neves)
生年月日2004年9月27日
国籍/出身ポルトガルタヴィラ)
身長174cm
ポジションCMF
所属SLベンフィカ

シーズン最終盤のサプライズとなったミニ・グラディエーター

プレー動画

経歴

■2004-2016年(幼年期~タビラ)

ポルトガル南海岸のスペインとの国旗に近いタヴィラに彼は生まれ育っている。父親のペドロ・ネヴェスは地域リーグでプレーしていた経験を持っており、そんな父がコーチを務める『カーサ・ベンフィカ・タヴィラ』にてキャリアを始めていた。最初の指導者であるヌーノ・エンカルナサォンは当時の彼をミニ・グラディエーターであったと語っており、小さな子どもでありながら足の位置にあるボールを頭で触りに行くほどの恐れない姿勢を持っていたという。

出典:https://www.abola.pt/nnh/2023-05-13/benfica-goncalo-ramos-e-joao-neves-voltam-a-casa/987458

そんな彼が注目されるのには時間はかからず、2011年頃(7歳)からSLベンフィカとの関係性が築かれており、8歳になるとベンフィカの育成センターとなる『CFTファロ』での指導を受けるようになっていた。週に4回は自宅から往復120kmの距離を通う生活を過ごしており、CFTファロではゴンサロ・ラモスの父親であるマヌエル・ラモスの下でもプレーしていたほか、2004年生まれとしては唯一となる2001~2002年生まれのカテゴリでも出場していたという。こうして8歳~11歳までをCTFファロで過ごした後、12歳から『SLベンフィカ』に移行している。

■2016-2023年(ベンフィカ)

12歳で親元を離れてセイシャルにあるベンフィカ・キャンパスでの寮生活が始まり、アントニオ・シウバを始めとするチームメイトとは兄弟のような関係で切磋琢磨を続けていたが、そんなチームメイトと比べても彼の体格は明らかに小柄であった。14歳(2018年)の頃にはカナル11から「小さなジョアン・ネヴェス」としてフォーカスされていた映像が残っており、体格も体力も劣っていたことから頭を使ったプレーで闘っていたことを語っている。

ベンフィカU15で主力級の活躍を見せていたことから、14~15歳ながら2019/20シーズンをU17カテゴリでプレー。シーズン途中よりCOVID-19の影響を受け、翌シーズンもコンペティションの開催もままならない状況を過ごしていたが、2021/22シーズンよりベンフィカU19への昇格が決定した。開幕からU19カテゴリで目を見張る結果を残していたこともあり、U23でも出場機会を得るなど順調な日々を過ごしている。

 

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初優勝を目指すUEFAユースリーグ(U19)にも参戦しており、出場時間は限られながらも決定的な仕事を成し遂げ、ベスト16ラウンドのミッティラン(デンマーク)戦では後半途中からの出場で決勝ゴールをアシストし、チームのベスト8進出に貢献。しかし、この試合から2週間後(2022年3月中旬)に大きな怪我を負ったことでチームから離脱しており、UEFAユースリーグとポルトガルU19リーグの優勝はスタンドから見届けるといった嬉しくも悔しい思いを味わっている。

数ヶ月間の負傷離脱を強いられていたが、新たな2022/23シーズンの開幕には間に合っており、その姿はベンフィカB(リザーブ)にあった。復帰から間もないこともあり与えられていた出場時間は短く、シーズン前半でフル出場を果たしたのはリーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部)第12節のCDトロフェンセ戦であったが、FIFAワールドカップによる中断期間にロジャー・シュミットが率いるトップチームのトレーニングに参加する機会を得ていた。

 

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そこでのトレーニングにて良い印象を残したことで、中断明けの2022年12月末に開催されたリーガ・ポルトガル(ポルトガル1部)第14節のSCブラガ戦でトップデビューを達成。さらには冬の移籍市場にてエンソ・フェルナンデスが退団した影響で手薄となった中盤の層を埋めるようにしてトップチームに帯同するようになるなど、リザーブで明瞭な活躍を残していないなかでの抜擢となっている。当面は試合終了間際の数分間に出場する程度の扱いであったが、FCポルトとの熾烈な優勝争いが繰り広げられていた最終盤にてスタメンで抜擢されるようになり、その期待に応えるようにして4シーズンぶりのリーグ制覇を手繰り寄せることに成功した。

代表歴

14歳でポルトガルU15に選出されるなど、各世代別代表の常連だ。COVID-19の影響によってU16~U17カテゴリではコンペティションの不開催などで目立った動きはないが、2021年9月にはわずか16歳にしてポルトガルU19に名を連ねている。U19欧州選手権でも主将として本大会への出場に貢献しているが、その後に迎えた本大会において彼が出場していたのは一つ上の世代となるU21欧州選手権であった。同大会では準々決勝で惜しくもイングランドに敗れているが、全4試合でのスタメン出場を果たしている。

移籍の噂

マンチェスター・ユナイテッド、ウルブズ、バイエルン・ミュンヘンからの関心が伝えられており、こうした主要リーグからのアプローチを牽制するかのようにベンフィカとの契約は2028年6月末までに更新されている。このため移籍が即座に行われることは考えづらく、今季終盤の活躍が一過性のものであるかも含めて判断する時間が2023/24シーズンに控えている状況だ。

プレースタイル

174cmと小柄な体格である彼は、ユース時代にはこうしたハンディキャップを頭を使うことで埋めるなど、高いサッカーIQとチームメイトからも尊敬されるような規律正しいプロフェッショナルな姿勢を持った大人な選手だ。ピッチ上で自分がどのような役割であることを常に理解しており、優れた判断で危険な芽を潰す守備の面でも高い評価を得ている。

ユースではフィジカル面が懸念されていたが、現在では自分の骨格に合わせ重心の安定した筋肉質な姿を手に入れており、幼い頃から見せていた献身性のある闘う姿勢を球際の強さと共に武器としている。ユースや世代別代表でも模範的な存在であったことからチームを牽引するリーダーシップも発揮するなど、ピッチ内外で影響力のある存在だ。当然のことながらベンフィカの下部組織出身ということもありボールを扱う能力にも秀で、パスセンスも非凡なものを持っているなど成功できる資質を充分に備えている。そんな彼のアイドルはオスカル・カルドソとパブロ・アイマールだ。

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