ヴィリオット・スウェドベリ

管理人推薦選手紹介
名前ヴィリオット・スウェドベリ(Williot Swedberg)
生年月日2004年2月1日
国籍/出身スウェーデンストックホルム)
身長185cm
ポジションCMF/WG
所属ハンマルビーIF

※Willotはウィリオット、Swedbergはスヴェドベリとも表記されるだろう

両親は共に元フル代表のDNAを持ったハンマルビーの神童

プレー動画

経歴

■2004-2011年(幼年期)

彼のプロフィールを語る上で欠かせないのが両親であり、父親のハンス・エスキルソンはスウェーデン代表歴もある元選手、母親のマリン・スウェドベリも1991年の自国開催となったFIFA女子ワールドカップでスウェーデンを3位に導いた実績があるなど、両親が共に元スウェーデン代表というサッカーをするのに申し分ないDNAが彼には流れている。スウェーデンの首都ストックホルムに次男として生まれると、1歳~2歳で既にボールを蹴り始めており、3歳の頃には父エスキルソンの試合にも同行するようになっていたという。

幼少期はボーFFやシックラIFといったストックホルムのナッカ地域を本拠地に構えるクラブでプレーしたほか、父エスキルソンが引退後にプロのポーカープレイヤーとして活動していたことから、新たな拠点としてバレンシア(スペイン)での生活がスタート。バレンシアではゴデーリャCFやバレンシアCFといったクラブでスペイン式の教育を4歳から受けており、2008年秋から始まったスペインでの生活は約3年間続いていた。初等教育が始まる7歳となってからはスウェーデンに戻っており、そこで現在も所属しているハンマルビーIFの下部組織に加入している。

■2011-2021年(ハンマルビーIF)

ハンマルビーIFでは両親の存在(特に父エスキルソンはハンマルビーのレジェンド)により期待されながらも、彼自身はそれをプレッシャーとしては受け止めずに適切なヒントを得ながら成長を続けていた。ハンマルビーIFはユースプレーヤーが早期にシニアカテゴリでプレーできるようIKフレイ(当時2部~3部の所属)と提携しており、彼もまた2020シーズンよりハンマルビーU19を経ずに期限付き移籍にて加入することが決定している。

2020年8月、エッタン・ノラ(スウェーデン3部)第10節のオレブロ・シリアンスカIF戦にてシニアデビューを飾ると、その後もシーズンを通してフル出場を続けるなど16試合(1331分)に出場しながらシニアカテゴリでの初年度を終えている。2021シーズンはIKフレイの経営難による代替クラブとして設立されたハンマルビー・タランFF(HTFF)から始まり、再びエッタン・ノラをプレーしながら、2021年夏よりトップチームに帯同した。

2021年7月に行われたアルスヴェンスカン第10節のデーゲルフォルシュIF戦にてトップデビューを飾ると、同試合では後半34分からの出場からわずか1分後にビューティフルゴールを決める活躍でサポーターの心を鷲掴みにしただけでなく、そのまま初アシストも記録するパフォーマンスで素晴らしいトップデビュー戦を体験した。ちなみにその姿を見た父は涙を堪えるのに必死だったという。デビュー戦で指揮官からの信頼も得た彼は、現在に至るまで出場機会を与えられるなど、17歳ながらチームの戦力として数えられているところだ。

代表歴

2019年9月からスウェーデンU15での出場を皮切りに世代別代表のキャリアを始めたが、COVID-19の影響でスウェーデンU16では本格的な稼働には至っていない。それでも2021年9月にはスウェーデンU18でのデビューも飾り、スウェーデンU19にも招集されるなど順調にステップアップしている。

移籍の噂

ハンマルビーIFのトップチームに到達する前には、トッテナムとユヴェントス、フローニンゲンなどのトライアルを受けた過去があり、加入は実現しなかったがイタリアのクラブは大きな関心を寄せていたという。当時は他の環境で試す選択肢もあったが、彼はIKフレイを経由してトップチームに到達することしか考えておらず、その選択通りに現在の状況が形成された。

2021年9月にはFCバルセロナからの関心が報じられたことで記者にコメントを求められた際には、「私はバルセロナにノーとは言わないが、彼らは私を望んでいるわけではない」と笑顔で語っている。その際に彼が別に語ったのは、かつてプレーしていたバレンシアCFが今でも好きだということであり、移籍先の一つとして浮上している。ハンマルビーIFとの契約は2024年6月末までだ。

プレースタイル

ボランチ、アンカー、インサイドハーフなど中盤を本職とする選手であり、滑らかで卓越したボールタッチを武器に中央で攻撃の組み立てとチャンス演出を行うことを得意とする。空間認識と状況判断に秀でており、彼の右足から放たれる1本のパスによって決定機を呼び込みながら自身も高いシュートセンスにてミドルレンジから狙うなど自由にピッチ上で躍動する天才肌なスタイルだ。ウィンガーとしての真価も見せており、得点力も開花しつつあるだろう。現在の線は細いが185cmとフィジカルポテンシャルも持っており、こうしたリーチの長さを活かしたダイナミックな推進力もまた魅力だろう。

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