ヴィクトル・クリスチャンセン

選手紹介
名前ヴィクトル・クリスチャンセン(Victor Kristiansen)
生年月日2002年12月16日
国籍/出身デンマークコペンハーゲン)
身長182cm(※推定)
ポジションLSB
所属FCコペンハーゲン

※Victorはヴィクター、Kristiansenはクリスティアンセンとも表記されるだろう

純コペンハーゲン産のエリートな左サイドバック

プレー動画

経歴

■2002-2022年(幼年期~FCコペンハーゲン)

デンマーク最大の都市であり、都市圏人口としては約190万の人口を誇る首都コペンハーゲンにて彼は誕生した。フットボールを始めたのは幼稚園における友人の影響で、自分もやりたいと思っていたが友人が所属していたクラブには空きがなく、その代わりとしてFCコペンハーゲンの前身クラブである「クブンハウンス・ボルドクルブ(通称:KB)」に加入したことが始まりであった。4歳の頃である。

1876年に創設された古豪のKBでは、KB Skillsと呼ばれるプログラムによって基本技術を学びながら、ユース時代に差し掛かる頃にはFCKタレント(FCコペンハーゲンのユース)に移行するようにしてトップチームでプレーする夢を追っている。順調にユースセクターを駆け上がっていた彼は、2019年4月のシルケボーIF戦にてU19リーグでのデビューを飾ると、その後の全試合で敗戦を喫したが16歳で6試合に出場した。

2019/20シーズンはU19に正式昇格を果たし、U19リーグを中心に主力としてチームを牽引している一方、2019年10月にはブレンビーIF・リザーブを相手にFCコペンハーゲンのBチームの舞台を経験。同月末のデンマーク・カップでは、ラウンド16のFCノアシェラン戦でベンチ入りを飾るなど、同シーズンをリザーブチームにて3試合、U19では15試合に出場している。

続く2020/21シーズンでは、U19カテゴリのパフォーマンスが評価されたことで、デンマーク・スーペルリーガ(デンマーク1部)第10節のスナユスケ・フッボルトを相手にトップデビューを早々に達成。その後の出番は限られていたが、ヴェイレBK戦でニコライ・ボイレセンが負傷したことで、第20~21節にかけての2試合ではフル出場のチャンスが到来し、彼はそこで認められていた。

すると、チャンピオンシップ・ラウンドではボイレセンがセンターバックで起用される際の左サイドバックに抜擢され、3試合連続でのアシストを記録。また、ボイレセンが3試合の退場処分で離脱した際にも穴を埋めるなど、このときのパフォーマンスが信頼に繋がるきっかけとなっていった。現在の2021/22シーズンでは、彼の存在もありボイレセンをセンターバックに専念させたことで、左サイドバックのレギュラーとしてFCコペンハーゲンの首位躍進に貢献しているところだ。

代表歴

デンマークの各世代別代表では常連選手としてプレーしているエリートであり、15歳でU16/U17、16歳でU18、17歳でU19と飛び級でのプレーが常であった。2021年5月には18歳でデンマークU21でプレーしているほか、デンマークのフル代表に名を連ねるのも時間の問題となっている。

移籍の噂

FCコペンハーゲンとは2020年12月、2021年11月に繰り返しの契約延長を締結しており、現在では2025年12月末までの長期契約を交わしている。トップチームでの活躍から既に多くのクラブからの関心を集めており、マンチェスター・シティやクラブ・ブルッヘが数百万ユーロの移籍金で引き抜きを図っているという。

とはいえ、4歳から地元コペンハーゲンでプレーしている生え抜きの選手を現時点で売却する考えは弱く、彼自身も移籍について明言していないためどうなるかは不明だ。ちなみに彼はInstagramで誰もフォローをしないスタイルを貫いている。

プレースタイル

センターバックでもプレー可能な選手であるが、左サイドバックが今後のキャリアを形成するポジションとして判断しても良いだろう。正確無比の左足が最大の強みであり(一方の右足には課題も)、左サイドから異なる弾道を使い分けた質の高いクロスにて得点機会を演出する。また、180cm前半の戦うには充分なフィジカルを持ち合わせており、守備時には強度の高いプレーにてボールを奪うなど優れた身体能力も特徴だ。

リーダーシップを発揮しながらチームを導くことも得意だと語っており、10年後には「新しいヴィクトルになりたい!」と言われながら、プロ意識高くメンタルの強さを象徴する姿も感じさせている。昨年までは学業とサッカーの両立で慌ただしい生活を過ごしていたが、現在はサッカーに専念できる環境に置かれたことで成長スピードも止まらないだろう。

ちなみにマルセロやダヴィド・アラバからインスパイアを受けており、選手としての根本的な学びはFCコペンハーゲンの同じポジションを主戦場としている選手から学びを得ているという。

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