名前 | セバスティアン・ヨーゲンセン(Sebastian Jörgensen) |
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生年月日 | 2000年6月8日 |
国籍/出身 | デンマーク(シルケボー) |
身長 | 183cm |
ポジション | WG |
所属 | シルケボーIF |
※Sebastianはセバスチャン、Jorgensenはヨルゲンセンとも表記される
エレベータークラブに光り輝くシルケボーの才能
プレー動画
経歴
■2000-2022年(幼年期~シルケボーIF)
デンマーク・ユトランド半島の中部に位置しているシルケボー。1840年代に製紙工場が創設されたことを機に現代都市への発展を遂げたこの街にてセバスティアンは誕生している。ごく初期は地元シルケボーの総合型地域スポーツクラブであるHA85で過ごしており、現在のシルケボーIFに加入したのは8年生(中学校2年生)のことであった。シルケボーの公立学校となるスリースト学校への転校と同時に、週に3日の早朝トレーニング後に特別なプログラムが組まれるエリートクラスに参加するようになったという。
シルケボーは近年だとカスパー・ドルベリが最初のプロキャリアを始めたクラブであることで知られており、定期的にデンマーク代表級の選手を輩出し続けている環境にて彼も育てられると、16~17歳となる頃にはU19チームやリザーブチームの主力に定着。2017/18シーズンにはU19リーグで21試合9得点、リザーブチームでも12試合3得点4アシストを記録しており、2018年春にはトップチームのトレーニングにも参加するまでに評価を高めていた。
2018/19シーズンに入ると、2018年8月のデンマーク・カップ1回戦となるホルステブローBK戦にてトップデビューを飾っており、同試合ではチームの勝利を決定づける4点目をデビュー戦ながら決めてみせるなど上々の出来であった。そのまま1.ディビジョン(デンマーク2部)第3節のHBキューゲ戦で出場機会を得た彼は、要所で活躍しながらトップチームでの初年度は17試合で3得点2アシストの成績を残すと同時に、クラブの2部リーグ優勝を経験している。
スーペルリーガ(デンマーク1部)への挑戦権を手にした2019/20シーズンだが、彼は怪我の影響にて出遅れており、2019年12月のリンビーBK戦でようやく1部デビューを飾るも、程なくしてCOVID-19の影響が押し寄せリーグは中断。この中断から再開された2020年5月末からは降格ラウンドで残留を競っていたなかで出場機会を得ているが、健闘むなしくクラブは1年での2部リーグ降格が決定した。
20歳となった彼に2部リーグの舞台が用意されると、ここで初めてクラブの本格的な主力へと成長を遂げており、COVID-19の陽性反応を示す前の開幕9試合では5得点2アシストを記録。レギュラーシーズンでは結果的に19試合8得点6アシストの成績を残しながら、昇格プレーオフラウンドを2位の成績で終えたことで再び1部リーグへの昇格を掴んでいる。万全の体制で挑んでいる現在の2021/22シーズンでは、2021年内だけでも19試合で8得点6アシストとリーグを席巻しており、評価を急上昇させているところだ。
代表歴
2018年9月に18歳でデンマークU19でのデビューを飾り、現在はトップリーグでの活躍からデンマークU21に名を連ねている。
移籍の噂
シルケボーとは2021年夏に新たな契約として2025年6月末までに延長しているが、ここ2シーズンの活躍から獲得に興味を示すクラブも少なからずあるだろう。彼自身はシルケボーよりも高いレベルに挑戦したいことを隠しておらず、海外にも視野は広げているなど移籍に対しても比較的前向きな姿勢だ。20年以上を地元のシルケボーでプレーしているため環境変化への適正は未知数であるため、どう転ぶのかは分からない。
プレースタイル
右のウィングポジションを主戦場としている左利きのタレントであり、洗練されたテクニックと攻撃センスによって得点力とアシスト能力の両方が彼には備わっている。軽やかなタッチから相手ディフェンダーを剥がし、そこから自由な選択肢を与えることで輝くことができるほか、サイドに固執することはなくピッチの中央でも自身を表現することが可能だ。
シルケボーの指揮官であるケント・ニールセンは「アタッキングサードで最高の選手であることは議論の余地はない、彼は有利なポジションに置かれたときに、非常に優れた能力を発揮できることを証明してきた。とても巧みなパスを通し、あるいはゴールを奪う」と評価。一方で守備時のポジショニングには改善が必要であることも指摘している。