名前 | リコ・ルイス(Rico Lewis) |
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生年月日 | 2004年11月21日 |
国籍/出身 | イングランド(ベリー) |
身長 | 169cm |
ポジション | RSB |
所属 | マンチェスター・シティ |
ボクサーの父親によって作り上げられたシティの新星
プレー動画
経歴
■2004-2022年(幼年期~マンチェスター・シティ)
父親のリック・ルイスは『Kru Rick』として活動していた元プロボクサーであり、過去にはイギリス国内におけるライト級のタイトルベルトを保持しているなどアスリートの血筋が彼には流れている。2001年からフェニックス・ムエタイという老若男女を対象としたフィットネスジムをグレーター・マンチェスターのホワイトフィールドにて経営しており、その関係から彼が誕生したのも隣町にあるベリーであった。
当然のようにボクシンググローブを与えられ、幼い頃からモハメド・アリのビデオで身体の使い方を教え込まれていたが、そんな父が物事を押し付けることはなかったという。そのため2~3歳の頃にはサッカーボールも蹴っており、父親の勧めもありながらフットボーラーとしてのキャリアを選ぶと、8歳で『マンチェスター・シティ』のアカデミーに入団している(映像は幼少期のリコ・ルイス)。
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2018年にはジュニア世代の登竜門的な大会である『MIC FOOTBALL』に出場し、COVID-19の影響を経た2020年9月には15歳ながらU18プレミアリーグの開幕節でデビューを達成。2021/22シーズンは世代の入れ替わりによって主将を務めると、U18プレミアリーグを制覇するなど、トップ・U23・U18のカテゴリ間を通したリーグ優勝に貢献した。また、U18の年間最優秀選手に輝いたほか、シーズン中の2021年10月にはマンチェスター・シティEDS(U23)でのデビューも飾っている。
2022年7月には総勢11人の新たなプロ契約選手の1人として名前を連ね、2022/23シーズンに向けたプレシーズンではトップチームのアメリカ遠征に帯同。バイエルン・ミュンヘン戦やトレーニングにおいてペップ・グアルディオラから注視されると、2022年8月13日に行われたプレミアリーグ(イングランド1部)ではカイル・ウォーカーとの交代で一気にトップチームでの公式戦デビューを達成した。
その後、カイル・ウォーカーの負傷離脱もあったことで右サイドバックの層を埋めるべくトップチームに帯同し続けていた彼は、2022年11月のUEFAチャンピオンズリーグ、既にグループステージの突破が決まっていた状況のセビージャ戦にて初先発に抜擢。すると、1点ビハインドの後半7分に貴重な同点ゴールを決めると、この得点がチャンピオンズリーグにおける初先発での最年少得点記録を更新となるなど、17歳ながらトップチームで躍動しているところだ。
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代表歴
2019年8月に14歳でデビューを飾ったイングランドU16を始め、各世代別代表での招集歴を持っている。2021年9月にイングランドU18、1年後の2022年9月にイングランドU19の試合に出場するなど飛び級での順調な歩みを見せている。
移籍の噂
シーズン前に交わした最初のプロ契約は2025年6月末までとなっているが、現在の活躍から早くも契約延長交渉の話も浮上しているという。8歳から所属しているマンチェスター・シティへの愛情は強く、他のクラブのサイドバックでは味わえない経験がシティにはあるとして当面の残留は濃厚だろう。
プレースタイル
主戦場は右サイドバックだが、ユースカテゴリでは選手の不在に応じて左サイドバックやボランチでも起用された経験を持っている。身長は現時点で169cmと優位性を持っていないが、そんな小さな身体でも戦う術を元プロボクサーの父親は彼に教え込んでいる。安定した重心の低さと敏捷性、どんな相手であろうと冷静に見極めながら対処できる能力で戦える選手に作り上げられたのはボクシングのおかげだ。
また、父譲りの能力は身体の使い方だけにとどまらず、アグレッシブな攻撃参加と隙あらば自身でゴールを狙うチャレンジ精神、トップチームの舞台でも臆することのない堂々とした姿はペップも認めたプロフェッショナルになりたいことへのメンタリティに繋がっている。17歳の今は非凡なテクニックと戦術理解度の深さと運動量で早々とトップチームのプレーに浸透しているが、徐々に求められるレベルの高さやフィジカルの壁が迫ってくる頃が最も真価の問われる場面だろう。
とはいえ、ワールドクラスのサイドバックであるカイル・ウォーカーとジョアン・カンセロからもアドバイスを受けるなど伸びるため環境は充分に整っており、周囲からもロールモデルに位置づけられるようなダニ・アウベス、フィリップ・ラームのような成長に期待がかかる。