パウロス・アブラハム

選手紹介
名前パウロス・アブラハム(Paulos Abraham)
生年月日2002年7月16日
国籍/出身スウェーデンストックホルム)
身長175cm
ポジションLWG
所属AIKソルナ

エクダル、グイデッティを輩出したIFブロマポイカルナの最新作

プレー動画          

経歴             

■2002-2019年(幼年期~IFブロマポイカルナ)

IFブロマポイカルナと聞いて馴染みのある日本人は少ないだろう。ストックホルムのブロンマに本拠地を構える同クラブは、スウェーデン1部~3部を十数年に渡って昇降格を繰り返している言わばスウェーデンにおける代表的なエレベータークラブだ。そんなクラブ事情がありながらも過去にはアルビン・エクダル(サンプドリア)やヨン・グイデッティ(ハノーファー)といったスウェーデン代表を下部組織から輩出しているなど育成にも定評を持っているクラブとなっている。

パウロス・アブラハムはIFブロマポイカルナが輩出した最新作であり、ストックホルム郊外で5歳からサッカーを始めた後、7歳からブロマポイカルナの下部組織で育てられた生粋の生え抜きプレーヤーだ。U16~U17カテゴリでは3シーズンで54試合・57得点の驚異的な活躍を残し、2019年3月にはU17リーグカップの決勝戦にてハンマルビーIFから2得点を奪いタイトルをもたらすなど下部組織において最も有望な選手として認知されていたという。2019シーズンからは16歳にしてIFブロマポイカルナのU19に昇格すると、U19アルスヴェンスカン(スウェーデンU19リーグ)では11試合・13得点の活躍を残している。

これらの活躍から2020年2月8日にIFブロマポイカルナとのプロ契約およびトップチームへの昇格が決まると、2月24日に行なわれたスウェーデン・カップのGIFスンツヴァル戦にてプロデビューを飾っており、同試合では先制点となるプロ初ゴールも記録し衝撃を与えることとなった。開幕日が未定となっているリーグ戦でも期待を寄せられていたが、昨シーズンの結果によってIFブロマポイカルナがスーペルエッタン(スウェーデン2部)からディビジョン1(スウェーデン3部)に降格を喫していたこともあり、後の移籍は避けることができなかったと言えるだろう。

■2020年(AIKソルナ)

IFブロマポイカルナとのプロ契約からわずか1ヶ月後の2020年3月17日、彼はアルスヴェンスカン(スウェーデン1部)に属するAIKソルナへの移籍が発表。移籍金は100~200万スウェーデン・クローナとなっているが、ここでAILソルナを不安視する声が聞こえるようになっている。彼を獲得した際に最低でも100万スウェーデン・クローナの移籍金が発生していたが、獲得発表から3日後にはコロナウイルス感染症の影響によってクラブ経営危機に直面したとして500万スウェーデン・クローナの支援を呼びかけていたためだ。ただ、AIKソルナのCEOは「他のクラブも同様の状況だ」と問題はない姿勢を貫いている。2020シーズンで初のアルスヴェンスカンでのプレーとなるため彼のポテンシャルが明らかとなるはずだ。

代表歴            

世代別代表としては2018年4月にスウェーデンU16にてデビューを飾っており、2019年10月にはスウェーデンU17でもデビューを果たしている。

移籍の噂           

2020年3月に移籍したばかりのAIKソルナとは2023年12月末までの契約を残している。将来的な移籍金の20%~25%を古巣のIFブロマポイカルナが得られる条項も設定されているため、場合に応じては早期での移籍も考えられるだろう。

プレースタイル        

左ウィングを本職とする彼は、右足でのカットインからのフィニッシュを得意パターンとしている。得点の意識が強く、離れた位置からでも積極的にゴールを狙うことがユースカテゴリで得点を量産し続けた秘訣だろう。強烈な右足でのシュートは大きな武器であり、直接フリーキックもお手の物だ。AIKソルナの移籍時にはロールモデルの一人としてAIK出身であるロビン・クアイソン(マインツ05)の名前を挙げており、クラブ・サポーターからも新たなクアイソンとなるよう期待されている。

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