名前 | オリンピウ・モルタン(Olimpiu Moruţan) |
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生年月日 | 1999年4月25日 |
国籍/出身 | ルーマニア(クルジュ=ナポカ) |
身長 | 173cm |
ポジション | AMF |
所属 | FCSB |
幼少期からハジのお墨付きを受けていた天才肌の逸材
プレー動画
経歴
■ 1999-2016年(幼年期~ウニヴェルシタテア・クルジュ)
ルーマニア北西部、3番目に多い人口を誇る都市クルジュ=ナポカに生まれた彼は、9歳の頃よりサッカーを始めている。そんな彼の両親はドイツに出稼ぎに出ていたこともあり、叔母に育てられるという特殊な家庭環境であった。程なくして、地元で古い歴史を持つクラブ「FCウニヴェルシタテア・クルジュ」に加入すると、12歳の頃にはハジ・ダノンカップ2011でチームを優勝に導き大会MVPに輝くなど高い評価を得ていた。同大会で直接彼を見たゲオルゲ・ハジは、彼を自身が創設したFCヴィトルル・コンスタンツァに誘っているが移籍は実現しておらず、本人は当時のことを『彼(ハジ)は自分が過去に正しい選択をしなかったことを私に言っていた』と語っており、自分の意思を尊重してくれたという。
こうして、ハジからの誘いがありながらもFCウニヴェルシタテア・クルジュに残ることを決断した彼は、順調にユースセクターを駆け上がっており、トップチームにも帯同するようになっていた。2016年3月26日にはCSスポルトゥル・スナゴウ戦でトップデビューを飾り、Liga.Ⅱ(ルーマニア2部)の舞台を経験。リーグ7位~12位までが対象となる降格プレーオフではFCオリンピア・サトゥ・マーレ戦でトップチームでの初ゴールを記録するなど5試合に出場し1得点1アシストの成績を収めている。
■ 2016-2018年(FCボトシャニ)
2016年8月、長年在籍していたウニヴェルシタテア・クルジュを去り、Liga.Ⅰ(ルーマニア1部) に所属するFCボトシャニに移籍。背番号「11」を与えられた彼は、レオンティン・ゴロザヴ監督の下、コンスタントに出場機会を与えられており、移籍初年度は19試合に出場した。2年目となる2017-2018年シーズンは攻撃的なミッドフィルダーとしてレギュラーポジションに定着。2017年12月には来季からFCSB(前:FCステアウア・ブカレスト)に加入することが事前に発表されると、結果として初年度を上回る40試合に出場し、2得点5アシストを記録した。
■ 2018-2019年(FCSB)
かねてより契約を交わしていたFCSBに加入した彼だが、やはり国内でも屈指の強豪ということもあり、ボトシャニ在籍時よりも確立したポジションは得られておらず、多くの逸材らと熾烈なポジションを争いを繰り広げている。 ただ、その中でも出場した試合では鮮烈な活躍を残しており、ヨーロッパリーグの舞台でも得点を記録するなど着実な成長を覗かせた。
代表歴
ルーマニアU17~U21までの世代別代表としてのキャリアを持っている。
移籍の噂
FCボトシャニ時代には、後の移籍先となったFCSBの他に、イタリアのアタランタ、 オランダのPSVアイントホーフェンからの関心が伝えられていた。現在所属しているFCSBとの契約期間は2023年6月末までと長期なものとなっており、バイアウト条項は7000万ユーロとも言われる金額にて設定されている。ただ、実際の移籍の際には格下げされるだろう。
プレースタイル
尊敬してやまない選手としてリオネル・メッシの名を挙げており、ルーマニア国内ではメッシと比較する声も多い。また、ゲオルゲ・ハジの後継者としても称されている。攻撃的なミッドフィルダーが本職であり、最も好きなプレーはドリブルだ。その言葉通り、多くの引き出しを持ったドリブルのセンスは他を寄せ付けないものがあり、意外性のあるパスでアシストを記録するなど天才肌な選手といえる。