名前 | ノハン・ケネー(Nohan Kenneh) |
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生年月日 | 2003年1月10日 |
国籍/出身 | イングランド(ズウェドル) |
身長 | 190cm |
ポジション | DMF/CB |
所属 | リーズ・ユナイテッド |
リーズ・ユナイテッドに控えるリベリア産の超大器
プレー動画
経歴
イングランドのウェスト・ヨークシャー州リーズに本境地を構えているリーズ・ユナイテッド。1991/1992シーズンにプレミアリーグ設立前のフットボールリーグにおいて最後の優勝を果たしたクラブであるが、2004/2005シーズン以降はプレミアリーグの舞台から姿を消しており、いつしか「古豪」と呼ばれるようになっていた。
そんなリーズ・ユナイテッドも2018年夏よりマルセロ・ビエルサを招聘したことで風向きが大きく変わっており、2018/2019シーズンはリーグ戦を3位で終え、今シーズン(2019/2020シーズン)もコロナウイルスの影響によって中断されているが、現時点で首位を走るなど16年ぶりの昇格に向けて躍進中となっている。
こうしたクラブの再建に伴い、トッテナムに1100万ユーロで売却したジャック・クラーク(2000)やビエルサによってチャンスを与えられているジェイミー・シャクルトン(1999)など下部組織から輩出された選手にも注目が集められており、今回紹介するノハン・ケネーもまた近いうちに存在が知れ渡るのではと期待されている存在だ。
■2003-2020年(幼年期~リーズ・ユナイテッド)
アミナータ(母)とダウド(父)の間にリベリア共和国のズウェドルで生まれた彼は、首都モンロビアで近所の友人らとストリートサッカーを楽しみ当然のようにプロサッカー選手になる夢を持っていたという。リベリアでは叔父と叔母と一緒に住んでおり息子のように可愛がられていたが、7歳となる2010年12月に両親とイギリスに移住しており、リーズでの生活が始まっている。クリスマス直後にやってきたこともあり、12月の平均気温が28℃となるリベリアからは想像もできない寒さで戸惑いを隠せず、地元のシェイクスピア小学校に通いながら寒さに慣れるために苦労していた。そんな異国の地ながら、質の高い教育や設備が整っていた小学校生活を心の底から楽しんでおり、9歳となった2012年からシャドウェル・ユナイテッドにてクラブキャリアを歩み始めている。
シャドウェル・ユナイテッドでの2年目となる2013/2014シーズンには地区優勝を飾り、その活躍からブラッドフォード・アカデミーにスカウトされ、約3週間のトレーニングを行っていたが小学校の規則などから入団には至っておらず、リーズ・ユナイテッドの管轄下にあるヨーク・ディベロップメント・センターでプレーを続けていた。そこでも様々なトーナメントで印象的なパフォーマンスを見せると、2014年8月にリーズ・ユナイテッドとの正式契約を交わしている。加入から1年後となる2015年8月には、アイルランドで開催されたゴールウェイ・カップでリーズ・ユナイテッドの優勝に大きく貢献し、個人としても大会MVPに選出されるなど才能の片鱗を見せつけ上々のスタートを切っている(※動画:上段右端の大きな少年がケネー)
現在はリーズ・ユナイテッドU18の中心選手として活躍しながらU23チームにも招集を受けており、プレシーズン期間中にはトップチームとのトレーニングも行っている。17歳の誕生日を迎えた2020年1月にはリーズ・ユナイテッドとのプロ契約を締結するなど、飛び級での昇格に期待が集まっているところだ。
代表歴
リベリア生まれであるが、イングランドの世代別代表でプレーしており、2018年4月にイタリアでのトーナメントのためにイングランドU15に初招集を受けていた。その後もイングランドU16を中心に世代別代表に定着し、2019年9月からはイングランドU17でもプレー中だ。
移籍の噂
2020年1月にリーズ・ユナイテッドと2022年6月末までのプロ契約を締結した彼には以前からパリ・サンジェルマンの名前が報じられている。しかし当面はトップチームでのデビューが目標であるため移籍に急ぐ理由もないだろう。このままの成績ならば2020/2021シーズンよりリーズ・ユナイテッドがプレミアリーグに返り咲くことからも尚更可能性は低い。ちなみにリベリアに住んでいた頃はバルセロナが好きだったそうだ。
プレースタイル
既に身長が190cmに達しており、大人顔負けのフィジカルを持ったプレーヤーだ。センターバックと守備的なミッドフィールダーの両方で起用されることが多く、リーズ・ユナイテッドのトップチームで彼と同様の起用法を受けているカルバン・フィリップスを尊敬しているようだ。また、ミッドフィールダーとしてのモデルケースはパトリック・ヴィエラであり、プレー集を見ながら参考にしているという。まだ、プレーが見られる機会が少ないため細かなスタイルは不透明であるが、プロフィールを見ただけでも期待せざるを得ない。