名前 | マイロン・ファン・ブレデローデ(Myron van Brederode) |
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生年月日 | 2003年7月6日 |
国籍/出身 | オランダ(ホーフトドルプ) |
身長 | 174cm |
ポジション | WG |
所属 | AZアルクマール |
※Myronはミロン、Brederodeはブレデロードとも表記される
若きAZの攻撃を支える魅惑のドリブラー
プレー動画
経歴
■2013-2016年(幼年期~AFC)
オランダ・北ホラント州でも交通の便が良好なことで知られるホーフトドルプに生まれた彼は、6歳の頃より地元の『SVオーフェルボス』にてキャリアを始めている。オーフェルボスの在籍時には、名門アヤックス・アムステルダムが主催するトーナメントに出場しながら、アヤックスへの加入に向けたテストを勝ち取っていた。アヤックス右サイドバックとしてF1(U9)の試合に出場するも、最終的には他の選手が選ばれたことで契約にはいたらず、オーフェルボスに復帰したという。
アヤックスにて質の高いトレーニングを行っていたことから、オーフェルボスへの復帰後はチームの中心的な存在になることが必然的となり、数シーズンを過ごした後には再び高いレベルでのプレーを目指すようになっていた。D1(U13)カテゴリが控えるなかで、地元のS.V.ホーフトドルプへの移籍が迫っていたが、直前に『アムステルダムFC(通称:AFC)』から誘いがあったことで同クラブへの移籍を選択している。
AFCではゴールとアシストの両方で貢献しながら注目を集めると、国内の主要クラブからの問い合わせが届くまでに成長を彼は遂げていた。AFCではユース選手が最大2クラブまでの練習生になることが認めれていたことから、数ある選択肢のなかでもPSVアイントホーフェンとAZアルクマールを選択。最終的に両クラブからオファーが届いてたが、より自宅からのアクセスが良好な『AZアルクマール』に挑戦することを決断している。AFCでの在籍は1シーズンのみであった。
■2016-2022年(AZアルクマール)
AZではU14カテゴリから始まるも、1年目ではコーチと口論になるなど関係性は悪く、規律を乱すこともあったことから問題児として扱われるなど順風満帆な滑り出しではなかったという。気難しい問題も年齢を重ねるにつれて改善されると、2019年2月に15歳でU17リーグに出場。シーズン終盤には3試合連続ゴールで次のシーズンへの弾みをつけると、2019/20シーズンではU17カテゴリで16試合8得点3アシストを記録している。
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COVID-19の影響から明けた2020年10月には、FCアイントホーフェン戦にてヨングAZ(リザーブ)およびシニアカテゴリでのデビューを飾っており、プロカテゴリへの定着が見えていた。2021/22シーズンはユースカテゴリ(U18~U19)の試合をメインとしながらも、徐々にヨングAZでの出場機会を得ながら、第23節のVVVフェンロ戦にてプロ初ゴールを記録。2022年5月のエールディヴィジ(1部リーグ)最終節となるRKCヴァールヴァイク戦でトップデビューを飾るなど充実なものとしている。新たな2022/23シーズンでは、若い才能を積極的に起用するチーム方針のもとで躍動しており、開幕節では初ゴールも生まれるなど今季での大きな飛躍が期待されているところだ。
代表歴
15歳で招集されたオランダU16で世代別代表のキャリアを歩み始めており、U17を通過した現在はオランダU19でプレーしている。
移籍の噂
AZとは2022年4月に契約更新しており、現在は2026年6月末までの契約期間を残している。代理人は小規模ながら若い才能をクライアントに持つ「SeiSei Football」であり、今後どのような役割を担っていけるのかは不透明だ。
プレースタイル
彼がボールを持てば何かが起きると思わせるようなウィンガーであり、その卓越したボールコントロールとドリブルセンスは異質であることを際立たせる。ファーストタッチでディフェンダーと入れ替わり前を向くと、そこから後手に立たされた相手の動きにあわせて逆をつくスタイルを武器し、複数人を引き付けながらフリーになった味方がGKと1vs1の状況になるのは典型例だ。
次のプレーを予測しづらいクリエイティブな存在であるため、限られた小さなスペースでもチャンスを演出しながらゴールとアシストの両方で貢献するため、よりこれらのスタイルが洗練されていくと唯一無二の存在になることが期待できる。