マティアス・ソウレ

選手紹介
名前マティアス・ソウレ(Matìas Soulé)
生年月日2003年4月15日
国籍/出身アルゼンチンマル・デル・プラタ)    
身長176cm
ポジションRWG/AMF/SS
所属ユヴェントスFC

※Souleはソーレ、スーレ、ズーレとも表記される

ベレスに遺恨を残しユヴェントスに渡った新たな才能

プレー動画          

経歴             

■2003-2020年(幼年期~ベレス)

アルゼンチン・ブエノスアイレス州の南大西洋に面した湾岸都市、マル・デル・プラタにて彼は誕生している。ビーチリゾートとしても知られている観光地で伸び伸びと育つと、幼い頃からサッカーへの興味を持ち始め、父のネストルを喜ばせるためにCAインデペンディエンテのユニフォームを着用しながら『デール ロホ!(さぁ、レッド!の意でインデペンディエンテを応援する掛け声)』と言っていたようだ。

3歳頃からサッカーを始めることを望んでいたが、候補となっていたCAキンベリーには年齢面で加入できなかった。それでもカルロス・ソリア氏の配慮によってアルヘンティノス・デル・スッドに居場所を作ってもらうと、そこで最初のキャリアをスタートさせたという。その後、CAキンベリーでプレーできる年齢に達したことで1週間のテストに参加すると、1日目からバイシクルシュートやドリブルでイグナシオ・メンデス(コーチ)を驚愕させるなど、クラブは父ネストルに残ってほしいと懇願。そのままCAキンベリーに加入した。

11歳となった彼は、CAベレス・サルスフィエルド(カルロス・クベロ氏)から誘いを受けたことで、プロサッカー選手への夢を叶えるためにマル・デル・プラタから400km以上離れた首都ブエノスアイレスに上京。幼い年齢で地元を離れることは簡単ではなかったが、2018年にはオクタヴァ・ディヴィシオン(U15リーグ)の優勝に貢献するなど、アルゼンチンの世代別代表にも招集されながら順調なキャリアを歩んでいた。

 
 
 
 
 
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しかし、16歳の誕生日を直前に控えていた2019年4月、イタリア方面にフリーで移籍することの噂が流れると共に、ベレス・サルスフィエルドからプロ契約提案を断っていたことが判明(彼らサイドにとってはベレスの契約提示が遅かったことによる選択というスタンス)。これによりSNS上では彼のInstagramを中心に誹謗中傷が止めどなく書き込まれ、15歳の少年にとっては恐怖のどん底に落とし込まれ、ベレスの宿舎から学校ましては部屋からも出てこれないという事態までに追い込まれていたという。見かねた家族は故郷のマル・デル・プラタに呼び戻し避難させながら彼をフォローする生活となっていた。

■2020-2021年(ユヴェントス)

こうした騒動がありながらも2020年1月よりユヴェントスFC(イタリア)に移籍することが決定したことで、結果的にベレス・サルスフィエルドは育成補償金のみを受け取るという実質0円での流出を許せざるを得なかった。18歳未満の国際移籍は原則禁止されているが、親権(パトリア・ポテスタ)などを上手く活用しながらイタリアにたどり着いており、COVID-19の影響で1年目は2試合の出場に留まるも再び安心してプレーができる環境が整っている。

2020/21シーズンはユヴェントス・プリマヴェーラ(U19)に登録されると、プリマヴェーラ1(U19リーグ1部)第6節のASローマ戦にて初ゴールを記録。主要大会でのタイトルこそ届かなかったが、プリマヴェーラではシーズンを通して30試合に出場し、5得点5アシストの成績で終えている。新たな2021/22シーズンはユヴェントスU23を中心にプレーしており、セリエC(イタリア3部)にてシニアデビューも飾るなど、イタリアでの成功に向けて一歩ずつ成長しているところだ。

代表歴            

2017年にパブロ・アイマールが率いるアルゼンチンU15に招集された彼は、アルゼンチンU16でもデビューを飾るなど順調に進んでいたが、移籍騒動以降は世代別代表に選出されることなくユヴェントスでのプレーに集中している。2020年にはアイマールやプラセンテともグループ通話を実施したということもあり、彼自身としてはアルゼンチン代表として戻りたい意思はあるようだ。

移籍の噂           

ユヴェントスとはは2024年6月末までの契約にリニューアルしたばかりであり、新たに2年更新のオプションも追加されたことから退団の可能性は低いだろう。当面の目標はユヴェントスのトップチームに介入し定着することだ。ちなみに幼い頃からのファンであるCAインデペンディエンテには将来的にプレーできたら良いとは思っているが、現在はまだ話題にしてほしくないようである。

 
 
 
 
 
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プレースタイル        

力みを感じさせない軽やかなボールタッチによるプレーが魅力的なウィンガーであり、右ウィングを主戦場としつつもトップ下やセカンドストライカーとしての適応も見せている才能だ。ペースを変幻自在に操り1vs1のシーンだけでなく攻撃全体に違いを与えるほか、新たなディ・マリアとして比較されるように本家さながらのパスセンスも持っている。利き足の左足からは直接フリーキックを沈めることも可能であり、シュートセンスも非凡なものを秘めているなど明るい見通しがあるだろう。

彼のアイドルはCAインデペンディエンテでプロデビューを飾ったセルヒオ・アグエロであるほか、クリスティアーノ・ロナウドとパウロ・ディバラ、ロベルト・レヴァンドフスキ、ネイマールと同年代の少年らが憧れる存在に彼もまた感化されている。

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