ルカ・スチッチ

名前 ルカ・スチッチ(Luka Sucic)
Date of birth 2002年9月8日
国籍/出身 クロアチア/オーストリアアルコフェン)     
身長 185cm
ポジション CMF/SMF
所属 レッドブル・ザルツブルク

バルセロナでのプレーを夢見るレッドブルの至宝

プレー動画          

経歴             

■2002-2016年(幼年期~ウニオン・エーデルヴァイス・リンツ)

1992年から1995年まで続いたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争にて彼の両親は戦火に巻き込まれており、紛争の終結後に難民として逃れたクロアチア系市民の1人であった。そのため彼がこの世に生を受ける6年前の1996年、父ジェリコと母ブラニスラヴァはブゴイノ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)を離れ、オーストリアに難民として入国。第3の都市であるリンツ地方に属する田舎町のアルコフェンに居住を構え、ようやく腰を下した暮らしができるようになった夫妻は、2002年にルカを、そして二人の姉妹であるマルティナとヘレナをこの地にて授かっている。

彼がサッカーに触れるようになっていたのは、一緒に住んでいた従兄弟の影響であり、その従兄弟は常にサッカーのことを考えていたという。6歳となった彼を初めて地域のクラブに連れて行ったもの従兄弟であり、SVアルコフェンと呼ばれる小さなクラブにてキャリアをスタートさせていた。

初日から既に才能を示していた彼は、練習場だけでなく家でも毎日ボールを蹴るほどサッカーにのめり込んでおり、出場した地域大会では必ずトロフィーを持ち帰るほどの存在であった。9歳になった頃には、田舎町のSVアルコフェンでは扱えなくなったことから、多くの住民が居住を構えるリンツのウニオン・エーデルヴァイス・リンツに加入。当時のリンツ地域ではジュニアチームが権威のある国際大会で好成績を収めており、世界中のスカウトが眉をひそめるような場所として注目を集めていた。

所属していたウニオン・エーデルヴァイス・リンツも、彼の在籍期間では名の知られた強豪クラブにも渡り合えるような黄金世代を形成しており、週に5回のトレーニングをこなしていたという。ライバルクラブも含めて高レベルの環境にてさらなる成長を遂げていた彼は、ある日のFCレッドブル・ザルツブルクU12との対戦時において目を引いたことで、以降は毎週金曜日にザルツブルクでのトレーニングにも参加する生活がスタート。そして13歳となった2016年2月よりFCレッドブル・ザルツブルクに移籍している。

■2016-2021年(レッドブル・ザルツブルク)

初年度は自宅のあるアルコフェンから片道1時間半の道のりを経てザルツブルクに通っていたが、2年目よりザルツブルクの宿舎に入所。16歳で迎えた2018/19シーズンにはU18チームでプレーする傍ら、FCレッドブル・ザルツブルクのファームクラブ兼セカンドチームのFCリーフェリングにも登録されており、2018年9月に行われた2.リーガ(オーストリア2部)第6節のSCアウストリア・ルステナウ戦ではベンチにも控えた。2019/20シーズンの中盤戦以降はFCリーフェリングでも中心的な存在として活躍しており、2.リーガでは15試合(1210分)で4得点5アシスト、FCレッドブル・ザルツブルクU19として挑んだUEFAユースリーグでは、準決勝にてレアル・マドリードU19に敗れるまでの10試合に出場。ここでも6試合2アシストを記録したことで、彼の株価は急上昇している。

2020/21シーズンにはトップチームであるFCレッドブル・ザルツブルクに帯同しており、誕生日の5日後に開催されたヴォルフスベルガーAC戦にてオーストリア・ブンデスリーガ(オーストリア1部)でのデビューを達成。ドミニク・ショボスライが1月にRBライプツィヒに移籍して以降は、空席となったポジション争いに加わりながらトップチームでは27試合(1056分)に出場し、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの両方を経験しながらトップチームでの初年度を終えている。新たに迎えた2021/22シーズンでは3センターの1人としてポジションを確立しており、チャンピオンズリーグの舞台でも躍動するなど本格的なアピールに向けてチームを牽引中だ。

 
 
 
 
 
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代表歴            

オーストリア生まれの少年であるが、2017年4月にクロアチアU15に招集されたことを皮切りに世代別代表ではクロアチアを常に選択している。オーストリアを選択する道もあったが、過去に語っているようにオーストリアサッカー協会からは声がかからなかったという。そのため、今後もクロアチアを代表する見通しだ。15歳でクロアチアU17、17歳でクロアチアU19と飛び級でプレーし続けていた彼は、2021年9月に背番号「10」を着用してのクロアチアU21デビューも果たしている。現在はU21欧州選手権予選でも活躍しているなど、ヴァトレニ(クロアチア代表の愛称)の1人としてフル代表も近づいている状況だ。

 
 
 
 
 
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移籍の噂           

約束されたルートとしては、同じレッドブル・グループに属するRBライプツィヒ(ドイツ)への移籍であるが、彼自身が持っている夢はFCバルセロナでのプレーとなっている。FCレッドブル・ザルツブルクの公式ウェブサイトで語られたほどの公の事実であり、リーガ・エスパニョーラでは彼がアイドルとするルカ・モドリッチのロールモデルを参考に適応できると自己分析もした。彼の移籍先はドイツかスペインの二択となることが現時点で最も有力的な見方だろう。

プレースタイル        

南ヨーロッパの7ヶ国に跨るディナル・アルプス山脈。このディナル地方に住む人々は世界でも有数の高身長を誇ることで知られており、男性の平均身長は驚異の185.6cmと言われているほどだ。ルカ・スチッチのルーツもまたディナル地方にあるとされており、血筋を受け継ぐかのように彼も185cmの高身長を誇っている。サイドハーフでも適正を持っているが主戦場はセントラルの位置であり、中盤の底からゲームを組み立てるだけでなく、アタッキングサードでも決定的な仕事をやってのけるなど幅広く貢献することができる。

テクニックに秀でた姿が特徴的であり、ゆったりと滑らかなボールタッチと185cmのフィジカルで抜群のキープ力を持ち、広い視野と優れた左足から展開される長短と緩急を使い分けたパスでチャンスメイクをするのが仕事だ。また、シュートセンスも非凡なものを秘めており、直接フリーキックもお手の物であるなどチームの心臓としても多大な影響力を見せる。ロールモデルはルカ・モドリッチであるほか、FCレッドブル・ザルツブルクではドミニク・ショボスライとの類似性も語られた。