名前 | キリアン・エムバペ(Kylian Mbappé) |
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生年月日 | 1998年12月20日 |
国籍/出身 | フランス(ボンディ) |
身長 | 178cm |
ポジション | RWG |
所属 | パリ・サンジェルマン |
※キリアン・ムバッペとも記載。
19歳にして不動の地位を築いた次世代を担う神童
プレー動画
経歴
もはや説明不要の選手だろう。パリにてカメルーン出身のサッカー指導者である父ウィルフレッドと、アルジェリアの元ハンドボール選手である母の間に生を受けている。キャリアのスタートなった場所は、父が指導をしていた地元のASボンディである。当時の彼は6歳だった。
後にアンリやアネルカなどを輩出したフランス随一の育成を誇る、クレールフォンテーヌ国立研究所にてその才能を伸ばしている。既にその才能を見せつけていた彼に対しては、レアル・マドリードが練習に招待するなど数多くのクラブからのアプローチを受けていた。
チェルシーとの契約のためにロンドンへ発ち、チャールトン・アスレティックの練習にも参加するなどイングランドでのプレーかと思われたが、若干15歳の彼は最終的にASモナコを自身の新天地として選択をしている。
モナコへ加入した2015-2016年シーズン、SMカーンとの試合にて16歳347日の若さでデビューを果たし、当時のモナコの最年少出場記録となった。また、トロイとの試合にて17歳62日で得点を挙げると、それもまたモナコの最年少得点記録となっている。そのような活躍を残した彼に対して、モナコは2019年までのプロ契約を交わした。
2016-2017年シーズンに入ると、モナコの主力として大ブレイク。リーグ戦では29試合15得点11アシストの記録を残すと、チャンピオンズリーグではチームのベスト4入りに貢献する9試合6得点という結果を残した。中でも決勝トーナメントでの彼の活躍は目を見張るものがあった。そのシーズン、彼は44試合26得点14アシストとなっている。
そんな彼に対して多くのビッグクラブが獲得に乗り出し、様々な憶測と噂が流れたが、パリ・サンジェルマンに移籍を果たす。契約形式としては1年間の買い取りオプション付きのレンタル移籍という形だった。こうして臨んだ2017-2018年シーズンは初年度ということもあり、記録としては昨年の成績を超えていないが、結果的にシーズン46試合21得点15アシストの成績を残している。このシーズンの彼はクラブでの成績よりも、代表での活躍がピックアップされるだろう。
2018-2019年シーズンはパリ・サンジェルマンが買い取りオプションを駆使し、移籍金1億3500万ユーロにて彼を所有権を得た。ティーンエイジャーに払う金額としては破格ともいえるその価格で歴代2位の移籍金となった。背番号をルーカス・モウラの移籍で空き番号となっていた「7」を背負い、どのような活躍を残すのか注目が集まる。
代表歴
フランスの各世代別代表でプレーし、2016年UEFAU-19欧州選手権では5得点を挙げチームを優勝に導いている。代表やクラブでの活躍から2017年3月のワールドカップ予選ルクセンブルクとの試合で18歳95日の若さでA代表デビューを果たした。
こうして臨んだ2018年FIFAワールドカップ、彼は偉業を成し遂げた。グループリーグ第2節のペルーとの試合で2018年大会の最年少得点者となると、決勝を含む7試合で4得点を決めた。そしてクロアチアとの決勝ではチームの優勝を決定づける4点目を決め、フランスの優勝に大きく貢献を果たした。10代の選手がワールドカップ決勝の舞台に出場したのは、ペレ、ベルゴミ以来史上3人目であり、得点を決めたのはペレに続いて史上2人目と60年ぶりの出来事となった。そして同大会の最優秀若手選手に選出され。至福の瞬間となった。
移籍の噂
今や市場価値が群を抜き、獲得に動けるクラブも限られている中、追いかけ続けているクラブはレアル・マドリードだ。 1億8000万ユーロにてASモナコ時代の彼にアプローチをかけていたが断られたことも報じられている。代表での最大級のタイトルを得た彼は、チャンピオンズリーグでの優勝に焦点を合わせるだろう。パリ・サンジェルマンでの挑戦が終わってから、彼の次の挑戦が始まるはずだ。
プレースタイル
こちらも説明が不要だが、あえて説明するなら圧倒的なスピードが最大の武器だ。最高速度で時速44.7kmとも言われているそのトップスピードから繰り出されるドリブルもまた止める術がない。只の快速ドリブラーという立場であれば、そこまで騒がれないだろうが、彼には判断力もまた備わっており、インテリジェンスも高い。既に完成されたスタイルが今後、どのような変化を遂げるのだろうか。