名前 | コンスタンティノス・カレツァス(Konstantinos Karetsas) |
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生年月日 | 2007年11月19日 |
国籍/出身 | ベルギー/ギリシャ(ヘンク) |
身長 | 171cm |
ポジション | AMF/WG |
所属 | KRCヘンク |
※Karetsasはカレサスとも表記されるだろう
ベルギー2部で鮮烈な輝きを放つヘンクのファンタジスタ
プレー動画
経歴
■2007-2022年(幼年期~アンデルレヒト)
コンスタンティノス(Konstantinos)という名前からも明らかなように、彼はギリシャにルーツを持った少年だ。ただ、生まれ育った場所はベルギー王国であり、フランデレン地域リンブルフ州の重要な工業都市として知られているヘンクとなっている。父親のヴァイオス・カレツァスはAEKアテネ(ギリシャ)のリザーブまで到達した後、ベルギーの地域リーグを渡り歩いていた元選手であり、こうした父親の影響や地元を代表するKRCヘンクの本拠地セゲカ・アレーナが家の近くにあったことなどからフットボールへの情熱に目覚めるのは当然の流れであった。
出典:https://www.krcgenk.be/nl/nieuws/4949/konstantinos-karetsas-15-komt-terug-thuis
ほどなくして『KRCヘンク』のアカデミーに加入し、主にドリブル技術を学んだと語る彼であったが、13歳となったタイミングで『RSCアンデルレヒト』の下部組織に移籍することを決断。この出来事について詳細は明らかにされていないが、アンデルレヒトでは家族から離れてホストファミリーと一緒に過ごし、その後クラブの寮で過ごしながら2~3シーズンほどプレーしており、卓越したテクニックと類まれなドリブルセンスにてアンデルレヒトでも有望株の筆頭であったそうだ。
そんな彼に対し、アンデルレヒトは15歳の誕生日を迎えたタイミングで最初のプロ契約が提示するも彼はこの契約に対して拒否することを選んでいた。クラブ会長であるワウテル・ファンデンホートから直々に説得を受けるも意見を曲げることはなく、新たな環境を探し始めると、マンチェスター・シティやアヤックスといった過去にアンデルレヒトから才能を引き抜いているクラブからアプローチを受けている。そんな選択肢がありながらも最終的に選んだのは古巣であり地元の『KRCヘンク』であった。
■2023年(ヘンク)
ヘンクが提示したプランに同意し、ヘンクで自分の力を証明したいと語った彼はシーズン途中の2023年1月より再びユニフォームに袖を通している。チャレンジャー・プロ・リーグ(ベルギー2部)に22/23シーズンより参入したリザーブ相当のヨング・ヘンクでは、彼が加入したタイミングでは15歳がプレーすることは認められていないこともあり、当面をユースカテゴリを主戦場としてプレーする考えを彼は持っていた。
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しかし、2023/24シーズンを迎えるタイミングでリーグの拡大と競技規則が見直されたことで15歳から2部リーグでプレーできる環境を得ると、イェレ・コーエンが率いるヨング・ヘンクに昇格。2023年8月の開幕節でプロデビューを飾るだけでなく、同試合では針の穴を通すような低弾道パスで決勝ゴールをアシストするなど、15歳のデビュー戦とは思えないような活躍を彼は見せていた。その後、RSCAフューチャーズ(アンデルレヒト)、KVオーステンデ、FCVデンデルEHを相手に得点を奪うなど、ベルギー2部リーグにおける史上最年少得点記録を樹立しながら躍動しているところだ。
代表歴
14歳当時の2022年2月にベルギーU15に初めて招集されたことで世代別代表のキャリアをスタートさせると、現時点では10番を着用しながらベルギーU16、U17の飛び級にて代表キャリアを過ごしている。ルーツであるギリシャ代表を選択できる道もあり、実際にギリシャサッカー連盟から電話が届いていたことも明かしながら、U17では移動による負担の重さからベルギーを選択したと語るなど現時点で将来に対しての決定は行っていない。今でもギリシャには毎年行くようにしているそうだ。
移籍の噂
2023年1月の加入時にヘンクとは最初のプロ契約に署名しているが、残存契約期間は不明となっている。将来的な海外への憧れについて、スペインリーグは好きなリーグであると語っており、バルセロナやレアル・マドリードは夢のクラブであるとも併せて語っている(どちらかを好んでいるというわけではない)。
プレースタイル
ヘンクの公式プロフィールでは171cm/59kgと一般的な15歳の体躯を持つ彼は、その卓越したボールコントロールと見るものを魅了するドリブルセンスで観客を沸かせるようなファンタジスタだ。YouTubeでロナウジーニョやネイマールといったラテン系の選手からプレーのヒントを得ていると語るように、遊び心に溢れたタッチを好んでいる。デビュー戦についても緊張することは無かったと15歳として物怖じしないメンタリティを持っているだろう。
利き足は左であるが、デビュー戦の低弾道パスは右足から放たれたものであり、逆足でも一定の精度を誇りながらそれでもフィニッシュの部分では左足に拘る姿勢を貫いている。前出の緊張をしない大胆な性格はプレーにも如実に表れ、彼が記録している得点のほとんどはスーパーゴールだ。特にフリーでボールを受けた際に、スペースを効率的に活用しながら自分の間合いで侵入後、ボックスの角からファーポストを狙ったシュートは彼の得意とするパターンであると推察される。
小ネタ
親しい友人からはコンスタンティノスを略した「コス(Kos)」の愛称で呼ばれている。キリスト教におけるギリシャ正教の信者であることを公言しており、キリスト教の聖人である聖ゲオルギオスが名前の由来となっているだろう弟のジェルジオ・カレツァス(おそらく2012年生まれ)はブレゲル・スポーツのアカデミーでプレーしている。フットボーラー以外の道(プランB)として、現在はヘンクのアトラス・カレッジにてスポーツ経営学を学んでいるようだ。