名前 | ジョーダン・ボス(Jordan Bos) |
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生年月日 | 2002年10月29日 |
国籍/出身 | オーストラリア/オランダ(メルボルン) |
身長 | 180cm |
ポジション | LSB |
所属 | メルボルン・シティFC |
欧州での挑戦を夢見るオーストラリアの戦闘機
プレー動画
経歴
■2002-2023年(幼年期~メルボルン・シティ)
オーストラリア国内でシドニーに次ぐ人口規模を誇るメルボルン。彼はそんなメルボルンの中心地から離れたポイント・クックと呼ばれる空軍基地がある街にて育っていた。父親のヤッコはオランダ人であり、かつてはSVズヴァルヴェン・ウィールデンというアマチュアクラブでプレーしていたが、プロへの夢を諦めた後、1996年にバックパッカーとしてオーストラリアに移り住んだ経歴を持っている。そんな父親に加えて、家族には母親のサンドラと二人の姉弟であるジェシーとケーシーがおり、弟のケーシーもメルボルン・シティの下部組織に所属している。
父親がアマチュア選手であったことからサッカーボールと出会うのは当然のことであり、最初のクラブとして5歳の頃に隣町にある『ホッパーズ・クロッシングSC』に加入。そこで父親から直接指導を受けるだけでなく、自宅の裏庭に大きなゴールを設置して息子を教育するなど、こうした父の図らいが成長の原点となっていた。同クラブではU10カテゴリまで過ごした後、地元の『ポイント・クック・ジェッツ』に移り、2~3年後の2016年頃より現在の『メルボルン・シティFC』に到着している。
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メルボルン・シティでは、2020/21シーズン後半よりパトリック・キスノーボの率いるトップチームのトレーニングセッションに参加しており、ユースカテゴリから順調な歩みを見せていた。2021/22シーズンを迎えると、2021年11月に行われたアデレード・ユナイテッド戦にてAリーグ(オーストラリア1部)およびトップデビューを達成。19歳ながら常勝軍団の左サイドバックを勤め、同シーズンの優勝こそファイナルステージで逃しているが、デビューイヤーながらAFCチャンピオンズリーグでの出場を含めた19試合(1036分)での経験を積んでいる。2022/23シーズンからは不動の左サイドバックとしてチームを牽引しており、首位をひた走るメルボルン・シティの王座奪還に向けて奮闘しているところだ。
代表歴
オランダを代表する権利も持っているが、世代別代表から一貫してオーストラリア代表のユニフォームを着用している。2018年9月にはAFC U16選手権にも出場し、2022年6月にはAFC U23選手権のピッチにも立つなどオーストラリアの世代別代表を牽引していた。すると、2023年3月にはエクアドルとの親善試合にてフル代表デビューも達成している。
移籍の噂
メルボルン・シティとの契約期間は2025年夏までとなっているが、徐々に欧州からの関心を集めている。メルボルン・シティはマンチェスター・シティを筆頭としたシティ・フットボールグループの一員であるため、将来的に道が開かれることは既定路線だ。彼自身も数年後には挑戦したい意志も見せている。
また、父親のルーツからフェイエノールトが好きであるほか、オランダ・オーファーアイセル州のクラブであるトゥウェンテやヘラクレス・アルメロの情報も追っているなど、若手の登竜門として定評のあるオランダを選択することも有意義な選択となるだろう。
プレースタイル
かつてはアリエン・ロッベンとリオネル・メッシを崇拝するサイドアタッカーであり、現在は左サイドバックへとコンバートされているが攻撃的なセンスは強く引き継がれている。細かなダブルタッチを活かした個人突破力に定評があり、左サイドから積極的なカットインを試みながら相手ディフェンスを引き出すだけでなく、逆足である右足からのシュートを狙う動きなど直接的な得点への関与が多い。また、180cmの体躯で片手でブロックしながらダイナミズムのある推進ができるなど、攻撃に厚みを与えるサイドバックだ。