イザーク・リアジ

選手紹介
名前イザーク・リアジ(Isaac Lihadji)
生年月日2002年4月10日
国籍/出身フランスマルセイユ)
身長177cm
ポジションRWG
所属マルセイユ

※イサーク・リハジとも表記される

今後の動向に注目が集まるマルセイユの宝石

プレー動画          

経歴             

■2002-2014年(幼年期~FCセプテーム)

インド洋にあるコモロにルーツを持つ彼は、フランスのマルセイユで生まれ育っている。2011年に8歳でFCセプテームに加入した彼は、最初のコーチであるNabil Hannachiの指導によって才能を開花させており、当時から他の少年とは異なる資質の持ち主であることが明らかであったという。優れたテクニックとスピードによる縦へのドリブルが武器であったが、Nabil Hannachiは彼が横方向へのプレーが苦手であると見抜き、意図的にミッドフィールダーとして起用しながら脳を使うよう求めるなど、勝利にこだわるのではなく才能を伸ばす教育が行なわれていた。

そんな彼だが9歳の頃に父親が亡くなる悲劇に見舞われており、FCセプテームは彼を元気づけるために贈り物をしたいと考えていた。クラブはFCバルセロナのサッカーコースに彼を参加させようと奮起し、トゥールーズで行なわれた最初のテストに彼を送り込んでいる。そしてバルセロナでの2回目のテストではゲームキャプテンに任命され、先に入団していたケイズ・ルイズ=アチル(現PSG)と共にトーナメントを席巻し、FCバルセロナのスカウト陣を驚かせたという。バルセロナは育成年代の契約を交わす上で、3回程度のテストを行う習わしがあったため、彼もまた3回目の新たなテストに招待されていたが、テストの1ヶ月前(2013年11月)に相手ゴールキーパーとの接触で脛(スネ)を骨折し、結果的に13歳までに契約を交わす必要性があったFCバルセロナへの入団は叶わなかった。

■2014-2020年(オリンピック・マルセイユ)

バルセロナとの一連の過程にてフランス国内のクラブは彼に高い関心を示しており、Nabil Hannachiはその中から現在のオリンピック・マルセイユに彼を紹介し、2014年7月から現在のマルセイユに入団した。最初は怪我の影響やフィジカル面で苦戦を強いられていたが、徐々に身長も伸びながら体格面でも適応すると、U17 National(U17フランスリーグ)では圧倒的なスキルの高さから存在が広く知れ渡っている。そして2019/2020シーズン前のトップチームキャンプによって、指揮官のアンドレ・ビラス=ボアスに評価されトップチームに定着すると、2019年9月に行なわれたリーグ・アン(フランス1部)第7節のディジョンFCO戦にて負傷した酒井宏樹に代わりトップデビューを果たしている。

代表歴            

Jean-Claude Giuntiniが一貫して指揮していたフランスU16~U18での経歴を持っている。フランスU17としては、2019年のU-17ワールドカップの全試合に出場し、2得点2アシストの成績にてチームを3位に導いた。

移籍の噂           

2019年7月からオリンピック・マルセイユは彼とのプロ契約を締結するために交渉を行っているが、RMC Sportによると交渉は決裂したと報じられているため彼に契約の意志がない可能性が浮上している。マルセイユとは2020年6月で現行の契約を終えるため、フリートランスファーにて獲得できることからドルトムントを始めとする国内外のビッグクラブでの争奪戦が予想されており、2020年夏での退団も近い。彼が現在もFCバルセロナに入団したい意志があるのかは分からないが、その線も低くはないだろう。

プレースタイル        

卓越した左足を武器に、キレのあるドリブルで相手でディフェンダーを翻弄するウィンガーだ。スキルは既に一流の領域に達しているが、決定力不足は否めない部分もある。彼自身も改善が必要な点として、フィジカルの強化と最大の武器であるドリブルに頼りすぎて、ボールを持ちすぎる傾向があると冷静に分析した。秘めるポテンシャルはマルセイユでもトップクラスであるため、今後のさらなる成長に期待したい。

タイトルとURLをコピーしました