イラクリ・アザロヴィ

選手紹介
名前イラクリ・アザロヴィ(Irakli Azarovi)
生年月日2002年2月21日
国籍/出身ジョージアバトゥミ)
身長179cm
ポジションLB/LWB/LMF
所属ディナモ・バトゥミ

※Azarovで表記されることもあり、その際はアザロフの読みとなる

優れたドリブルセンスを持つジョージアの起爆剤

プレー動画          

経歴             

■2002-2020年(幼年期~ディナモ・トビリシ)

日本ではグルジアとして2015年4月まで知られていたジョージア国。彼はそんなジョージア内で最大の湾岸都市でありアジャリア自治共和国の首都となるバトゥミにて誕生している。ごく初期のキャリアは不明だが、U11カテゴリでプレーする頃にはジョージアを代表するディナモ・トビリシのアカデミーに加入しており、各世代で輝かしい成績を残していた。

2017年には15歳でU17、2018年には16歳でU19と飛び級で昇格を重ねていた彼は、2019年4月に行なわれたウマグレシ・リーガ(ジョージア1部)第7節のFCルスタヴィ戦にてトップデビューを飾っており、デビュー2戦目から3試合連続でアシストを記録する活躍を見せていた。2019年6月にはLevan Gvantseladze(ディレクター)のバックアップにてフランスとスペインを訪問しており、FCジロンダン・ボルドー(フランス)とFCバルセロナ(スペイン)のインターンシップを受けていたという。

そんな彼であったが2020年シーズンではダヴィト・コボウリとギオルギ・キマーゼの控えに甘んじており、シーズン全体でも6試合(154分)の出場時間に留まっていた。こうした背景もあったことで、彼は出場機会を求めるようにして2021年5月に地元のバトゥミを本拠地とするディナモ・バトゥミに移籍している。移籍金はわずか12万ユーロ程度であった。

■2021年(ディナモ・バトゥミ)

ディナモ・バトゥミはGia Geguchadzeが就任してから2部リーグの制覇に加え、1部復帰後の2019年、2020年シーズンの2年連続でリーグ2位で終えるような強さを見せているクラブであり、彼はそんな優勝争いに絡むようなチーム内でも左サイドバックとしての地位を確立。33試合を終えた時点で1試合を除いた全32試合に出場しており、個人成績として3得点5アシストを記録するほか、ディナモ・バトゥミとしても残り3節の時点でディナモ・トビリシと勝ち点『5』の首位につけているなど1部リーグ初制覇に向けて歴史の立役者になるべく奮闘しているところだ。

代表歴            

ジョージアU16から全ての世代別代表に招集されているエリートであり、常に2つ以上離れたカテゴリでプレーするような存在であった。2020年9月に18歳でジョージアU21でプレーすると、2021年3月にはジョージアのフル代表に招集。3ヶ月後の2021年6月にはルーマニアとの親善試合にてフル代表をデビューを飾ったほか、2021年10月のワールドカップ予選では敗退となりながらもコソボとスウェーデンに一矢報いる2試合連続アシストで勝利に貢献している。

移籍の噂           

2021年9月にはかつてインターンシップを行ったジロンダン・ボルドー(フランス)とトラブゾンスポル(トルコ)からのオファーが届いており、前者は40万ユーロで後者は100万ユーロを提示していたがディナモ・バトゥミでの優勝争いに専念するため移籍は実現していなかった。ただ、ジョージア国内のコンペティションが年内に終了することから、2022年冬の移籍市場でのステップアップは既定路線であり、彼の選択には注目が集まるだろう。ディナモ・バトゥミとは2023年12月末までの契約を残している。

プレースタイル        

左サイドで柔軟にプレーできる彼は、左サイドバックを本職としながらもウィングバックやサイドハーフでも起用されている。最大の特徴は足元の技術力の高さであり、アジリティとクイックネスを活かしたドリブルで果敢に勝負を仕掛ける大胆さが彼のアイデンティティだ。こうした側面からサイドバックではないサイドハーフやウィンガーとしての未来が明るいようにも感じるため、ジョージア国内から飛び出した際の起用方法は注目すべきだろう。

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