ヤニス・ストイカ

名前 ヤニス・ストイカ(Ianis Stoica)
生年月日 2002年12月8日
国籍/出身 ルーマニアブカレスト)
身長 180cm
ポジション WG/CF
所属 FCSB

14歳での鮮烈なデビューから再び返り咲いた神童

プレー動画          

経歴             

■2002-2019年(幼年期~FCSB)

FCステアウア・ブカレスト(現:FCSB)を中心にロシアリーグでも活躍した元ルーマニア代表DFのポンピリウ・ストイカ。フル代表のキャップ数は8試合に留まった選手であるが、知る人ぞ知るサイドバックの名手として親しまれ、そんな彼の息子が現在ではルーマニアのプロカテゴリを盛り上げている。名前はヤニス。2002年生まれの少年だ。

首都ブカレストに誕生した彼は、2歳半のときには既にサッカーボールに惹かれており、お店のショーウィンドウから離れようとしなかったという。こうしてサッカーを始めた彼は、当時の父が所属していたFCSBの試合に3歳から同行し、父がプレーしていたクラブへの夢を描いていた。父の現役最後の所属クラブであるFCペトロルル・プロイェシュティのアカデミーにて初期キャリアを過ごしていたが、2015年2月に同クラブの破産が宣言されると、2016年夏には解散まで追い込まれたことで13歳ながらフリーの身となり、サッカーを続ける環境が消滅。それを見かねた父は彼をドイツに連れて行き、そこでSCフライブルクのユースに登録させている。

2017年の初めにフライブルクに渡っているが、6月にFCSBがユースを設立する意向があることを知ったことにより、異国ドイツでのプレーにも満足していなかったことから1年足らずでルーマニアに帰国。宣言通りにFCSBのユースに加わると、2017年10月に行われたクプア・ロムニエイ(国内カップ)1回戦のサナタータ・クルジュ戦にて14歳というクラブ史上最年少でのデビューを飾ると、19~20歳を中心に構成されたメンバーに溶け込み後半ロスタイムには初ゴールを記録するというセンセーショナルなニュースを世界中に届けることになった。

■2019-2021年(ドゥナレア・カララシ~FCSB)

それでもFCSBでの出場機会が確約されないことは年齢面からも明らかであったため、2019年冬の移籍市場からは彼のレンタル生活が始まっている。2019年冬からの半年間は同じくルーマニア1部に所属するドゥナレア・カララシでプレー(3試合に出場)し、2019/20シーズンの前半戦はFCペトロルル・プロイェシュティ(ルーマニア2部)に在籍。年明けからは同じく2部のFCメタログブス・ブカレストに所属するも、シーズン全体でわずか10試合への出場と振るわなかった。

2020/21シーズンは同じくリーガ2のCSMスラティナに貸し出されると、17歳となった彼はここで本格的な活躍を見せることになる。第2節のACSヴィトルル・トゥルグ・ジウ戦にてアシストを記録すると、第4節のACSコムナ・レチャ戦では初ゴールを記録。その後もコンスタントに出場を重ねながらレギュラーリーグでは18試合で3得点3アシストの活躍を残すも、21チーム中18位の成績で降格ラウンドへの挑戦が始まった。そんな降格ラウンドでは全6試合で4得点2アシストという輝かしい活躍を見せていたが、惜しくもクラブはリーガ3(ルーマニア3部)への降格を喫している。

2021/22シーズンよりFCSBに約1年半ぶりに復帰が決まると、絶対的なポジションを確立するまでには至っていないが、出場した14試合で6得点2アシストという限られた出場機会でも結果を残している。14歳でのデビューから約4年ぶりのサプライズとなっているところだ。

代表歴            

2018年に15歳でルーマニアU16/U17でのデビューを飾り、16歳でルーマニアU18の中心的存在に定着。2021年9月にはルーマニアU21でも18歳ながら出場しているなど期待されていた飛び級での存在感を放っている。

移籍の噂           

FCSBとの契約を2023年6月末まで残している彼に対しては、様々なクラブからの関心が伝えられている。ビッグネームとしてはアーセナル(イングランド)の名前が挙がっているが、ルーマニアに精通しているエマニュエル・ロシュ氏(ジャーナリスト)によればアーセナルは彼自身が得たリストには入っていないという。ただし、イタリア、ベルギー、トルコ、オランダのクラブは彼を追っているクラブが多いそうだ。それでもFCSBでの残留が既定路線となっているなど、クラブは放出には前向きな姿勢を見せていない。

プレースタイル        

ウィングを主戦場としながらもCSMスラティナでセンターフォワードとしての才能を開花させ、FCSBの名物オーナーであるジジ・ベカリも彼の「9番」としての姿に期待を寄せている。彼は年齢以上の賢さを持っていることでも知られ、9番としてはフィニッシュに到達できるためのポジショニングをこなしながら決定機に多く絡むことができる。ただし、結果は残しているもの決定力については改善が必要という声も多い。それでも些細な問題だろう。