名前 | ヒューゴ・ラーション(Hugo Larsson) |
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生年月日 | 2004年6月27日 |
国籍/出身 | スウェーデン(スヴァルテ) |
身長 | 187cm |
ポジション | CMF |
所属 | マルメFF |
キャリアが点から線へと繋がったマルメのクレバーな至宝
プレー動画
経歴
■2004-2016年(幼年期~シャーロ)
スウェーデン南部の海岸線に位置するイスタッド自治体のスヴァルテという地域にて彼は誕生した。家族は両親と姉の4人家族であり、父親は不動産会社の管理職、母親は小学校の校長補佐として務めているなど比較的裕福な環境にて育っている。地元スヴァルテの町クラブ『SoGKシャーロ』にてキャリアをスタートさせると、2016年までを同クラブの下部組織にて過ごしていた。
注目を集めるようになったのは『イスタッドIF FF』でも並行しながらプレーしていた時期であり、小柄ながらもテクニカルかつスピーディーなストライカーとしての評価を受け、国際規模のトーナメントでも活躍しながら国内外から注目の的になっていたという。これらの活躍からイギリスに渡ってチェルシーとボルトンで数週間のトレーニングに参加する機会も得ていた彼は、12歳でスウェーデンを代表する名門マルメFFへの移籍が実現している。
■2016-2023年(マルメFF)
マルメでの最初の数年間は父親と一緒にスヴァルテから電車や車で通っており、評判通りにチームの中心的な存在となっていたが14歳頃から雲行きが怪しくなっていた。それが成長期に生じたフィジカルの差であり、周囲よりも成長期が遅れていた彼は1vs1でも勝てないほどに苦戦を強いられ、サイドバックにも挑戦するなど難しい時間を過ごしていたという。同年代のチームメイトが上のカテゴリに昇格する一方でU16カテゴリに留まる期間が長く、それでも優れたテクニックでどうにかもがきながら、現在のセントラルミッドフィールダーへと主戦場を移していく。
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今では187cmまで到達しているように遅れて成長期のピークが訪れると、これまでテクニックにフィジカルが加えられたことで一気に選手としての完成度が加速。17歳の誕生日を直前に控えた2021年5月よりU19カテゴリに昇格を果たし、同シーズンにはUEFAユースリーグ(U19)でもプレーしている。ユースリーグでは6試合21失点と海外との差を味わったが、1~2歳上の選手を相手に健闘している。
U16やU17とは異なりU19カテゴリを約半年で通過すると、2022年2月に行われたスヴェンスカ・クーペンのGAIS戦でトップデビューを達成。4月から開幕した2022年シーズンよりトップチームに定着しながら、途中出場を中心にリーグ戦では27試合(1270分)に出場すると、2022年シーズンにおけるアルスヴェンスカン(スウェーデン1部)の年間最優秀若手選手賞を受賞した。これによりマルメだけでなくスウェーデンを代表する逸材となっている。
代表歴
成長期を迎えるとスウェーデンの世代別代表に選出されるようになると、2022年9月までにU17/U18/U19でプレー。2022年12月には国内組を中心に構成されたスウェーデンのフル代表に選出され、フィンランド代表戦ではデビューを飾っている。
移籍の噂
マルメFFとは2026年12月末までの契約を残しているが、徐々に欧州主要リーグからの争奪戦が繰り広げる見通しとなっている。以前のインタビューでは好きなクラブとしてチェルシーとレアル・マドリードを挙げており、実際にユース時代にはコブハム(チェルシーのトレーニングセンター)に訪れながら憧れのクラブのユニフォームを着用していたが、年齢的にも時期尚早だとして移籍は見送られている。
レアル・マドリードに関してはクリスティアーノ・ロナウドの影響であり、移籍先としては北欧のスウェーデンよりも暖かい場所を希望したい意図でラ・リーガも検討している。この2クラブは将来的に到達したい憧れは強く持っているだろう。Instagramではフローニンゲン(オランダ)もフォローしているが、これは仲の良いマテイ・ハルシュが期限付きで所属している影響だ。
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プレースタイル
No.10とNo.8を主戦場とするボックス・トゥ・ボックスのプレーヤーであり、これまでの指導者が口を揃えて評価するのが「賢さ」となっている。成長期が遅れていた(現在は187cmまで成長)ことで頭を使ったプレーが染み付いている彼は、ピッチ上の誰よりも先を見通した戦術眼による状況判断能力の高さでチームに貢献する。この特徴は攻守の両方で広いエリアをカバーする能力だけでなく、パスセンスの良さにも表れており、1本のパスで局面を打開するシーンも多く見られる。
この特徴からケヴィン・デ・ブライネにも比較されているが、本家に近づくにはよりゴールやアシストといった直接的な結果が求められると冷静な自己分析をしている。U16/U17に留まっていた経験は年下の選手らをまとめ上げたリーダーシップが培われるきっかけにもなるなど、これまでのキャリアがすべて一つの線に繋がった強みを持っている。
小ネタ
母親が産気づいた際、病院に間に合わなかったことから近所の家のトイレで生まれたエピソードを持っている。自宅の部屋にはマデイラ島にあるCR7ミュージアムで購入したクリスティアーノ・ロナウドのサイン入りシャツを飾っているという。学校では経済学を専攻していたそうだ。