ガブリエル・ミズーイ

選手紹介
名前ガブリエル・ミズーイ(Gabriel Misehouy)
生年月日2005年7月18日
国籍/出身オランダアムステルダム)
身長172cm
ポジションAMF
所属アヤックス・アムステルダム

※Gabrielはハブリエル、Misehouyはミセウーイとも表記されるだろう。

アヤックスでの成功が約束されているNo.10の才能

プレー動画

経歴

■2005-2012年(幼年期~OSVアムステルダム)

オランダだけでなく、ヨーロッパ屈指の世界都市であるアムステルダムに生まれた彼は、西アフリカのガーナ共和国にツールを持っている少年だ。5人兄弟の4男(おそらく)という家庭環境であったことから、3人の兄(アブラハム、アーロン、イェッセ)や近所の少年らとアムステルダム=ノールトの広場でボールを蹴っていたという。

その後、兄らが所属していた地元の『OSVアムステルダム』に3歳で加入すると、5歳の時点で6~7歳のクラスに参加しながら、年上を相手にも一番の才能を発揮。その頃のチームメイトには、後にアヤックスでも共にプレーしているアモリーショ・ファン・アクセル・ドンヘン(彼らは親友を超えて兄弟だと思っているそうだ)がいるなど、恵まれた環境にて基礎技術を磨いている。当時はマンチェスター・ユナイテッドから家族全員でイギリスに来るよう勧誘を受けるほどに気に入られていたそうだ。

■2012-2022年(アヤックス)

アムステルダムに住んでいるため当然のように『アヤックス・アムステルダム』への憧れを持ち、地域のトーナメントでの活躍を通じて6歳でアヤックスに入団。同じくOSVからアヤックスに加入したアモリーショだけでなく、同世代のユリアン・ライコフとの組み合わせは相手が止めようのないレベルで卓越しており、それはカテゴリが上がっても同様のことであった。

アヤックスのユースカテゴリでは主将としての役割も担っており、O15とO16(U15とU16)を程々に2019年11月にはユリアン・ライコフと同じ試合にて揃って14歳でのO17(U17)デビューを達成。順調と思われていたが、鼠径部の負傷によって数ヶ月間はピッチに戻ることができず、精神的にも辛い思いを味わう時間も過ごしている。結果的に、この負傷は彼自身が成長するキッカケにもなったそうだ。

2021/22シーズンはO18(U18)に昇格すると共にUEFAユースリーグ(U19)にも参加しており、ベシクタシュ・ユース戦では1得点1アシストと躍動。このシーズンでは2022年2月のアルメレ・シティ戦にてヨング・アヤックス&エールステ・ディヴィジ(2部リーグ)のデビューも飾っているが、2度の負傷離脱によって完全稼働には至っていない。それでも2部リーグの最終節では初アシストを記録するなど、出場した試合では印象的な姿を見せている。

2022/23シーズンではナジ・ウヌファルがトラブゾンスポルにローン移籍をしたこともあり、ヨング・アヤックスでも定期的な出場機会が与えられるようになっていた。既に2部リーグでは8試合3得点の活躍を見せているなど、本格的にプロカテゴリに挑戦しながら自身の価値を証明しているところだ。また、2022年10月中旬にはトップチームのトレーニングにも加わっている。

代表歴

ガーナ共和国を代表する権利があるものの、彼の両親も含めてオランダ代表を選択してほしい意向があることから現在にいたるまでオランダの世代別代表でプレーしている。2019年11月にわずか14歳でオランダU16でのデビューを飾ったほか、2022年6月にはU17欧州選手権においてフランスU16に次いでの準優勝に主力として貢献した。

移籍の噂

幼い頃から傑出した才能であったことから、オランダ国内のみならず国外からの関心も集めている。現在は17歳ながらヨング・アヤックスでの出場機会を与えられているなど充実した時間を過ごしており、クラブとも2024年6月末までの契約を残していることから当面は残留の見通しだ。一部のメディアでは彼の父親がイギリスの居住権を持っていることから、イングランド・プレミアリーグでのプレーについてはビザの問題もクリアできることが指摘されている。

プレースタイル

吸い付くようなボールコントロールとアイデアに溢れるドリブルセンスを持っているNo.10の才能だ。主戦場はトップ下のほかにもウィングで起用されることも多く、1vs1で強さを見せながらカットインから左足(利き足)でのフィニッシュワーク、縦への突破によるクロスでストライカーをお膳立てしながら得点に絡む動きを得意としている。ヒールを多様するなどトリッキーなプレーでも沸かせている。

身長は172cmと低いが、ガーナの血を引いているため身体能力の高さとボディバランスの良さを持っており、機敏に相手を翻弄しながら一瞬の隙を逃さない判断力の速さでシニアカテゴリでも通用することを証明している。彼の不安要素としては怪我のリスクがついて回ることであり、怪我の多さは今後も課題となるだろう。

タイトルとURLをコピーしました