ファビオ・ヴィエイラ

名前ファビオ・ヴィエイラ(Fábio Vieira)
生年月日2000年5月30日
国籍/出身ポルトガルサンタ・マリア・ダ・フェイラ)
身長170cm
ポジションSMF/AMF/CMF
所属FCポルト

※ファビオ・ビエイラとも表記される

圧巻のボールコントロールで君臨するポルトの俊英

プレー動画          

経歴             

■2000-2019年(幼年期~FCポルト)

ポルトガルのアヴェイロ地区にあるサンタ・マリア・ダ・フェイラにて彼は生まれており、8歳となった2008年より地元から30km以上離れたFCポルトの下部組織に加入した。当時の彼を知る元チームメイトのミゲル・マガリャンイスは「まだ彼が小さな男の子の頃、彼がメッシのように見えた」と語り、既に現在に通じる遊び心のあるプレースタイルの片鱗を見せていたという。そんな彼はFCポルトのユースにおいて育成年代を代表するような優れた環境でも存在感を示しており、途中にパドロエンセでの期限付き移籍を挟みながら順調に昇格を続けていた。

ポルトU19での2年目となる2018/19シーズンは飛躍の年であり、全コンペティションで42試合に出場すると、国内のU19リーグではFCポルトを3シーズンぶりの優勝に貢献。また、19歳未満のチャンピオンズリーグに位置づけられるUEFAユースリーグでは、グループリーグからの全試合に出場し、決勝戦のチェルシー戦で先制点を挙げるなどU19カテゴリでの2冠達成に貢献した。

■2019-2021年(FCポルト)

U19カテゴリでの活躍から2019/20シーズンよりリザーブでありリーガ・プロ(ポルトガル2部)に属するFCポルトBへの昇格が決定。シニアカテゴリでも指折りの実力は発揮されており、リーガ・プロではCOVID-19の影響で中断されるまで23試合に出場し7得点3アシストを記録した。このコロナ禍の影響によりBチームでの活動は出来なかったことが幸いし、再開後の2020年6月にはリーガNOS(ポルトガル1部)第26節のCSマリティモ戦にて念願のトップデビューを果たしている。

このデビューの裏側には厳格なベンフィキスタ(ベンフィカのファン)だった祖父の存在があり、孫のファビオがトップデビューするなら一度も足を運んだことのないエスタディオ・ド・ドラゴン(ポルトのホームスタジアム)に訪れるという約束をユース時代に交わしていたが、そんな約束が果たされないままに祖父が亡くなったことを回想しつつデビューを噛み締めていたという。デビュー戦後の夜は午前3時ごろまで眠れなかったほどだ。

2020年9月28日にはFCポルトのユース・オブ・ザ・イヤーに輝くと、そのまま2020/21シーズンはトップチームに昇格。ただ、彼自身がコロナウイルスに感染する不運に見舞われながら、トップチームでは限られた出場機会の下で自身をアピールすることに励んでいる。

代表歴            

2016年のU17欧州選手権で優勝を果たしたポルトガルの黄金世代(1999年生まれ)にはU17カテゴリでは介入できなかったが、ポルトガルU18から彼らに追随するように黄金世代の一員となると、2019年のU19欧州選手権では世代間で実質的な2連覇となったポルトガルU19でもスターティングメンバーとして優勝に大きく貢献している。

現在は世代間での3連覇を目論むポルトガルU21として2021年のU21欧州選手権に臨んでおり、黄金世代の集大成を締めくくる大会に向けてチームを牽引中だ。

移籍の噂           

FCポルトとは2022年6月末までの契約を残しているが、彼に対してはイングランドのアーセナルFCが熱視線を送っている。アーセナルとしては2020年夏にフセム・アワールの獲得が実現できなったことで、代替案として彼の名前が浮上しているという。8歳から所属しているポルトへの忠誠心は高いことは疑いようのないが、2021年5月で21歳の誕生日を迎えるなかで現状の出場機会に納得していないのであれば移籍に応じることもあるだろう。

プレースタイル        

トップ下、ボランチ、サイドハーフといったピッチ上の複数のポジションに適応できるユーティリティ性を持ち、圧巻のボールコントロールは他を寄せ付けない境地に達している。170cmと小柄ではあるが、そのハンディを補うかのように基礎技術が飛び抜け上手く、密集した中盤でも快適にプレーする姿は彼の見慣れた光景だ。また、優れたゲームビジョンを持っているため中央での出場時には一瞬のスペースを見逃さないミドルパスで得点機会を演出するなどエレガントなスタイルで周囲を魅了する。守備の面では不安を覚えるところもあるが、プレッシャーを感じさせない技術力の高さは最大の武器であるため、ポゼッション志向のチームでは存在感を見せることだろう。