名前 | ドリロン・ハズロライ(Drilon Hazrollaj) |
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生年月日 | 2004年2月19日 |
国籍/出身 | コソボ(バニャ) |
身長 | 178cm |
ポジション | RWG |
所属 | FCマリシェヴァ |
小国コソボで光り輝くダイヤの原石
プレー動画
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経歴
■2004-2022年(幼年期~ラミズ・サディク)
2008年2月にセルビアからの独立宣言が行われたコソボ共和国。この独立から約4年前のUNMIK(国際連合コソボ暫定行政ミッション)時代に彼は中部マリシェヴァの町であるバニャにて誕生したとされている。キャリアの多くを過ごしたのは『KFラミズ・サディク』と呼ばれる第二次世界大戦に反ファシズム活動化であったラミズ・サディクの名前を冠したクラブであった。
彼の名前が知れ渡るようになったのは、トルコのイズミルで開催された「U11バルカン・カップ2015」によるものであり、当時10歳でありながら大会最優秀選手賞に輝くなど才能が別格であることを証明。15歳の頃(2019年12月)にはクロアチアの名門NKロコモティヴァ・ザグレブへの入団がかかったトライアルに挑戦しており、そこで高い評価を得たことで欧州内での移籍が解禁される16歳の誕生日を迎えたタイミングでの入団が規定路線であったが、おそらく実現せずにラミズ・サディクに残留していると思われる。
■2022-2023年(マリシェヴァ)
こうした出来事がありながらも、18歳となった2022年夏より地元のマリシェヴァを本拠地とする『FCマリシェヴァ』に加入しており、コソボ国内のトップカテゴリでの挑戦がスタート。開幕直後は出場機会を得られていなかったが、コソボ・スーペルリーガ(コソボ1部)第8節のFCドリタ戦でリーグデビューを飾っており、後半37分からの出場ながら試合終了間際に右足で冷静にゴールを奪うなどアピールに成功したことでその後は主力級の役割へと成長を遂げていた。
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チームは中位~降格圏を彷徨うような順位であったが、彼は上位クラブを相手に活躍するなど22試合(1368分間)で7得点6アシストの成績を収めており、初年度としては上出来とも言える結果を残すことに成功している。この活躍から来季(2023/24シーズン)より海外へのステップアップも視野に入るなど、わずか1年にしてコソボを代表する逸材へと評価を高めているところだ。
代表歴
この隠れていた才能は2022年11月よりコソボU19に招集されており、2023年3月にはコソボU21の事前キャンプにも招集されるなど、フル代表入りも早々と達成する勢いとなっている。
移籍の噂
FCマリシェヴァでは所属1年目ということもあり、2025年6月末までの契約を残している。ただし、既にクロアチアとポルトガルの2クラブからアプローチを受けていると報じられるなど、移籍については規定路線だろう。具体的なクラブ名は明らかとなっていないが、かつてトライアルを受けたロコモティヴァ・ザグレブは有力視されるのではないか。
プレースタイル
右ウィングを定位置とする左利きのアタッカーであり、最大の特徴はボールを持つだけでゴール期待値が上がるようなドリブル技術だ。優れたボールコントロールと機敏さにより一気に加速して縦にサイドを深く抉ることも可能であるが、スタンダードは左足を最大限に活かすようなカットインによるものであり、相手選手間の隙間を縫って侵入することを得意としている。
カットイン後は中~長距離からでもシュートを狙えるレンジの広さとセンスもあり、ハマれば一流のアタッカーになれることを証明している。右足に若干の不安を抱えるほか、プレースキッカーとしてはいずれも質の高いボールを供給するも、流れのなかでのパスには意図を感じさせないことも見られるため改善が必要だろう。