ディエゴ・モレイラ

選手紹介
名前ディエゴ・モレイラ(Diego Moreira)
生年月日2004年8月6日
国籍/出身ポルトガルリエージュ)
身長170cm
ポジションLWG
所属SLベンフィカ

圧倒的な火力を誇るベンフィカの秘宝

プレー動画

経歴

■2004-2020年(幼年期~スタンダール・リエージュ)

父親のアルマニ・モレイラ(1978年生)はスタンダール・リエージュやパルチザンで活躍したことで知られている元プロサッカー選手であり、そんな父がスタンダールに所属していた際に誕生しているため、生まれ故郷はリエージュとなっている。サッカーに関する血筋は父親だけではなく、母親のエミリー・グラーフの父、彼にとっての祖父となるヘルムート・グラーフ(1946年生)もまた選手と指導者としてのキャリアの持った人物であるなど、サッカーをするべくして生まれた子供であった。

5歳半の段階でスタンダールと連携しながらトレーニングを行っており、順調にユースセクターを通過していたが、約10年間におよぶ関係性のあったクラブとは2019年頃より暗雲が垂れ込めていた。2019年10月にスタンダールから退団するようにしてリールセ・ケンペンゾーネンとの契約を交わすも、その3日後にはスタンダール側が不当な移籍であるとスポーツ裁判所に異議を申し立てたのだ。

未成年に特別な厳しさを持っているベルギーサッカー協会(KBVB)ということもあり、結果的には移籍が認められずに敗訴。理由は学業もありながらリエージュからリールまでを週5回の往復で通う必要があり、それは距離で換算すると1週間で1,100kmに相当することから選手の利益にならないというものであった。また、10月という移籍期間外の動きであったことも問題視されている。

また、スタンダール側は彼がリールセに加入しようとした理由にポルトガルのSLベンフィカが関与していることを察知しており、彼自身がリスボンでのプレーを望んでいることを示す書類も提出していたという。2019年での移籍は実現しなかったが、スタンダールとの関係修復には至らず、合法的にEU圏内での移籍が可能となる16歳の誕生日を持ってベンフィカとの正式な契約に署名している。

■2020-2022年(ベンフィカ)

ベンフィカでの初年度となる2019/20シーズンではU17カテゴリからのスタートとなるも、2021年1月からはポルトガル国内のU23リーグに出場。2021/22シーズンもベンフィカU23を中心にプレーしながら、ベンフィカU19として臨んでいるUEFAユースリーグでは存在感を放っており、準々決勝の相手となったスポルティングとの同国対決では2得点2アシストの全得点に絡む活躍で勝利に貢献している。

2022年1月に行われたリーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部)第17節のFCポルトBとの試合では、後半19分からの途中出場にてデビューも達成した。現在はUEFAユースリーグの準決勝を控えており、クラブを優勝の栄冠に導くための重要なパーツとして注目を集めているところだ。

代表歴

生まれ故郷のベルギーはもとより、父親のルーツからポルトガルとギニアビサウを、母親のルーツからはドイツを代表する権利を持っているなど計4ヶ国の選択肢が彼に前には広がっている。

2019年にはベルギーU15として出場していたが、前出の影響によって2019年8月からはポルトガルU16に招集。スタンダールと同様にベルギーそのものから縁を切るようにしてポルトガル代表として歩んでいくことを表明した。2022年3月にはポルトガルU19でのデビューも飾るなど飛び級にてプレーしているところだ。

移籍の噂

ベンフィカとは2024年6月末までの契約を残しており、トップデビューも未達であることからも残留の線が濃厚となっている。そのような状況であるが、2022年4月にはマンチェスター・シティ(イングランド)が関心を持っていると報じられ、既に話は進行しているとの動きも見られるなど、実際はどのような方向に進展するのかは読めない段階だろう。

プレースタイル

左利きのウィンガーであり、両サイドでプレー可能であるがレフトウィングを本職としている。誰に目にも明らかな火力を持っており、彼がひとたびボールを持てばショータイムの始まりを告げ、細かなテクニックや緩急の使い分けで対峙するディフェンダーを手球に取るようなスタイルとなっている。

そのためドリブルを最大の強みとしているが、一方で周囲を活かすようなプレーも得意とし、ピンポイントでのクロスや決定機を演出するキーパスも選択肢として持っているなど攻撃のスペシャリストだ。そんな彼をナニに例える声も多い。身長こそ父親と同様に恵まれていないが、類まれなセンスとスキルセットで輝くことだろう。

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