名前 | クリス・リグ(Chris Rigg) |
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生年月日 | 2007年6月18日 |
国籍/出身 | イングランド(ヘブバーン) |
身長 | 171cm(※推定) |
ポジション | CMF/AMF |
所属 | サンダーランドAFC |
16歳での選択に注目が集まるサンダーランドの宝石
プレー動画
経歴
■2007-2023年(幼年期~サンダーランド)
イングランド北東部で栄えるタイン・アンド・ウィア大都市圏のヘブバーンに生まれた彼は、近隣のニューカッスル・アポン・タインを代表するクラブであるニューカッスル・ユナイテッドのサポーター家庭で育っていた。それでも小学校に入るとタイン・ウェア・ダービーにおけるラインバル関係の『サンダーランドAFC』の下部組織に入団しており、この事を機に家族はサンダーランドを応援するようになったという。中等教育課程でも地元のヘブバーンにある中学校を選択しているなど、常に地域内で過ごしている少年時代であった。
2021/22シーズンではサンダーランドU15を主戦場とするも、2021年10月には14歳でU18プレミアリーグでのデビューを飾っており、1月にはリーズ・ユナイテッド戦にて初ゴールも記録。後に更新されているが、当時ではU18プレミアリーグにおける史上最年少得点記録を樹立するなど、U18カテゴリでも存在感は際立っていた。2022年5月にはU15カテゴリの重要なコンペティションである「フラッドリット カップ」の優勝に大きく貢献しており、決勝のクリスタル・パレス戦では見事な直接フリーキックを多くのスカウト陣が見つめる中で決めてみせている。
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15歳で迎えた2022/23シーズン、彼はU18プレミアリーグだけでなくプレミアリーグ2・ディビジョン2(U21リーグ)でも出場機会を得ており、体躯が異なる難しい環境での経験を蓄積していた。こうした生活のなかで、サンダーランドのトップチームにおいて負傷者が相次いでいたことから、2023年の年明け直後よりトニー・モウブレイが率いるトップに帯同。そのままの流れでFAカップ3回戦となるシュルーズベリー・タウンFCとの試合にてデビューを達成し、クラブ史上2番目の若さでの出場となったことで注目を集めている。続くFAカップ4回戦のフラム戦では1-1の試合展開で後半終了間際に投入されると、アブドゥラ・バからの折り返しを冷静にゴールに流し込むことに成功するも、その前にバがオフサイドポジションであったことからゴールは認められずヒーローとなる場面はお預けとなった。
代表歴
2022年4月にイタリアで開催された「デッレ ナツィオーニ(U15)」に臨むためのイングランドU15へ14歳で招集されており、デビュー戦となったチリU15を相手には1得点1アシストを記録する活躍を彼は見せている。そこからイングランドU16とU17にも15歳で選出されるだけなく、U16ではゲームキャプテンとしてチームを牽引するなど世代別代表でも重要な存在だ。
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移籍の噂
15歳であるためプロ契約は締結しておらず、2023年夏の移籍市場より育成補償金のみで獲得可能な状況にあることから、国内では移籍の噂が盛んに報じられている。ニューカッスルとエヴァートンは昨春から動いており、特にニューカッスルは父親がかつてサポーターであったことから有力視される候補だ。
また、マンチェスター・ユナイテッドも関心を持っていることが報じられ、彼自身もSNSにてフォローしていることからも好きなクラブの一つではあるのだろう。それでも16歳となったタイミングでサンダーランドとプロ契約を締結し、プロの舞台でよりチャンスを得られる環境を選択することも重要だ。
プレースタイル
中盤のプレーヤーである彼は、攻撃的な位置で決定的な仕事に絡むだけでなくゲームの組み立ても行う役割も担えるなど、中盤であればポジションを問わないスタイルとなっている。サンダーランドのアカデミーマネージャであるグレアム・マーティはかつてレンジャーズで直接見守ってきたビリー・ギルモアになぞらえた評価をしている。
大きな武器である左足は一級品であり、直接フリーキックやクリエイティブなパスで会場を沸かせるほか、非凡なシュートセンスも見せるなどNo.10の姿を体現する。身長は現時点で160cm後半~170cm前半と物足りなさがあるも、自分より上背の選手を相手にも全く恐れない粘り強くアグレッシブなタックルで闘うファイターである一面を兼ねているなど、上手いだけではない存在だ。