名前 | ブルーノ・イグレシアス(Bruno Iglesias) |
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生年月日 | 2003年5月1日 |
国籍/出身 | スペイン(サラマンカ) |
身長 | 179cm |
ポジション | AMF |
所属 | レアル・マドリード |
サラマンカから誕生したラ・ファブリカの真珠
プレー動画
経歴
■2003-2015年(幼年期~UDサンタ・マルタ)
スペイン最大の面積を誇るカスティーリャ・イ・レオン州のムニシピオ(基礎自治体)であるサラマンカ。12~13世紀頃の中世時代から設立されているサラマンカ大学を始めとした大学街とも知られる都市にてブルーノ・イグレシアスは誕生した。彼の父親であるパコ・イグレシアスは生ハムの一種となるハモン(Jamones)を1928年より製造販売している『Cárnicas Iglesias』の経営者であり、こうした家業を営む家庭にて彼は育てられている。
故郷のサンタ・マルタ・デ・トルメスを拠点とするUDサンタ・マルタにて5歳からキャリアをスタート。最初のコーチであるペドロ・ラモス氏は6歳当時の彼を見て「彼がサッカーをしているときのサポート力と謙虚さに驚いた」と語っており、ゴールを決めるよりもパスを出すことを優先するような少年であったという。それでも「スペイン代表の9番になる」と宣言した彼は、アレビン(U12)でのサラマンカ県の大会では55得点を記録する得点力を見せていた。
彼の評判はサラマンカだけには留まらず、アトレティコ・マドリードやFCバルセロナいった国内以外にも、マンチェスター・シティからの問い合わせが届いていた。それでも彼の獲得に最も奔走したのはレアル・マドリードであり、バルデベバスにあるシウダード・レアル・マドリード(練習場)に招待しながら、2週間の滞在期間にて彼の両親を説得(当初は消極的であった)したことで加入が実現している。
■2015-2021年(レアル・マドリード)
2015年8月からの正式加入後、マドリード郊外の宿舎に入居した彼はインファンティルB(U13)に登録。そこからは着実に昇格を重ねながら2019/20シーズンにフベニルC(U17)に到達すると、同カテゴリでは22試合で21得点を記録したことで、2019年12月にはジネディーヌ・ジダンが率いるトップチームのトレーニングにも参加した。
そこから世界はCOVID-19のパンデミックが訪れたことで活動が制限されると、彼はフアン・マタの支援によって立ち上げられた慈善活動『コモン・ゴール(Common Goal)』に最年少の16歳で参加しており、給与の1%を寄付するという若いながらも社会貢献に寄与。2020/21シーズンが2020年11月より再開されると、昇格したフベニルA(U19)では15試合で7得点を記録しながら、2021年4月にはラウール・ゴンサレスが率いるレアル・マドリード・カスティージャでのベンチ入りをするなど、異なるカテゴリ間でのプレーも行なわれていた。2021/22シーズン現在もフベニルAを中心にUEFAユースリーグを戦っているなどトップチームに向けて歩んでいる状況だ。
代表歴
UDサンタ・マルタの在籍時にはカスティーリャ・イ・レオン州の州代表に選出されており、スペインの世代別代表としては2019年1月にフレン・ゲレーロが率いるスペインU16にてデビューを飾っている。その後はスペインU17にも選出されていたがCOVID-19の影響で国際大会が中止となり活動は制限されたが、2021年9月にはスペインU19としてプレーしている。
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移籍の噂
ラ・ファブリカ(下部組織)の真珠として期待を受けている彼は、2021年9月にレアル・マドリードとの契約を新たに2025年6月末までの長期延長を締結している。バイアウト条項は5000万ユーロに設定されるなど、レアル・マドリードにてそのキャリアを歩むことが想定されており、未来の10番候補として日を目を見るその時まで待ち続けることだろう。まずはレアル・マドリード・カスティージャへの定着が目標だ。
プレースタイル
右利きの彼はインテリオール(インサイドハーフ)を主戦場としており、一部ではカカを彷彿とさせると称されている才能だ。足下にボールを収めながら自由にプレーすることを好み、周囲を活性化させるような選択と左右への展開力、自身がフィニッシャーとして決定的な仕事を行う動きなど、成熟したボールコントロールを中心とした多くの選択肢を持つ品質には高いものがある。しかし、一方でそのスタイルが現代サッカーとの融合が難しいのではという指摘もあり、守備意識の低さも課題となるなど改善すべきポイントは多岐にわたるだろう。