名前 | アルセン・ザハリャン(Arsen Zakharyan) |
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生年月日 | 2003年5月26日 |
国籍/出身 | ロシア(サマーラ) |
身長 | 180cm |
ポジション | CMF/AMF/WG |
所属 | ディナモ・モスクワ |
異質な雰囲気を纏うロシア最大級の才能
プレー動画
経歴
■2003-2021年(幼年期~ディナモ・モスクワ)
ロシア連邦の西部を流れるヴォルガ川に面したサマーラにて生まれており、地元を代表するクリリヤ・ソヴェトフ・サマーラにて幼年期のキャリアを過ごしている。同クラブの在籍時にはかつてロシア国営のトレーニングセンターとして設立されたユーリー・コノプリョフ・フットボール・アカデミー(2012年以降はクリリヤ・ソヴェトフ・サマーラの管轄)でのプレーを行いながら、アラン・ジャゴエフなどを輩出した環境にて育っていた。
2017年より現在のディナモ・モスクワに加入すると、16歳となった2019/20シーズンにはU17ユースリーグで11試合5得点3アシスト、シーズン後半にはU19プレミアリーグの3試合に出場し2得点1アシストと自身の年齢よりも上のカテゴリながら驚異的な活躍を残していた。新たに迎えた2020/21シーズンにはディナモ・モスクワⅡ(リザーブチーム)に昇格し、ロシアPFL(ロシア3部)では開幕戦から得点を奪い、トップチームに昇格するまでの15試合で8得点5アシストを記録。下位カテゴリでは収まらない存在であることを再認識したクラブは、新たに指揮官として招致したサンドロ・シュヴァルツの就任に合わせるようにしてトップチームに昇格させると、2020年11月1日に行われたロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)第13節のPFKタンボフ戦にてトップデビューを飾った。
2021年2月のFCアフマト・グロズヌイ戦ではディナモ・モスクワ史上3番目の若さとなる初ゴールを記録すると、翌節のPFKタンボフ戦では初のフル出場の末にアシストで勝利に貢献(同試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選出)するなど現在のロシアリーグで最も熱い若手として注目を集めている。
代表歴
ロシアU15代表から世代別代表には選出されており、ロシアU16~U17の主要大会で存在感を放っている。そう遠くない間にロシアのフル代表で姿を見せる日も近いだろう。
移籍の噂
ディナモ・モスクワとは2024年6月末までの契約期間を残している。具体的な移籍の噂は報じられていないが、多くの選手がロシア国内に残り続ける傾向にあるため彼の海外志向についてはこれから話題となるだろう。
プレースタイル
中央からサイドまで幅広くこなせる多目的な用途で起用可能なミッドフィールダーだ。本職はセントラル・ミッドフィルダーとしての役割であり、多くのプレッシャーを受けるピッチ中央でも17歳とは思えないような脱力感のあるエレガントなボールタッチでチャンスメイクを得意としている。両足を自在に操るテクニックと高いインテリジェンス、そして創造性を感じさせる姿はロシア国外を見渡しても卓越した存在だろう。異質な雰囲気をまとっているだけにこれから才能がどう転ぶのか楽しみだ。