| 名前 | アルナ・ワタラ(Arouna Ouattara) |
|---|---|
| 生年月日 | 2006年12月27日 |
| 国籍/出身 | |
| 身長 | 190cm |
| ポジション | DMF/CMF |
| 所属 |
中盤にそびえ立つブルキナファソの鉄壁
プレー動画
経歴
■2006-2024年(幼年期~ヴィテスFC)
幼少期についての詳細な記録は残されていないが、西アフリカの内陸国ブルキナファソが彼の故郷である。第2の都市であり商業と文化の中心地として知られるポポ・ディウラッソで育った彼は、多くの少年と同じように、路上でボールを追いかける日々からその歩みを始めたのだろう。地元を拠点とする『ヴィテスFC(Vittese FC)』に所属していたことが確認されており、このクラブは2015年に設立された新興勢力である。
名称からオランダの名門フィテッセ・アーネムとの関連を想起させるが、実際には1997年から2004年にかけて本家フィテッセでプレーしたママドゥ・ゾンゴが自ら創設し、自身の古巣への敬意を込めてその名を冠したものだと推察される。そんなヴィテスFCで彼は16歳前後の2022/23シーズンにブルキナファソ1部リーグでデビューを飾り、約2年間で通算30試合の出場経験を積むなど、着実に成長を遂げていった。この頃には世代別代表でも頭角を現し、将来を嘱望される存在となる。
■2025年(ディラ・ゴリ)
そして18歳となった彼が初めて海外の地を選んだのは、ジョージア1部の『FCディラ・ゴリ』だった。アフリカの原石を発掘する方針を掲げる同クラブに見出され、2025年1月に契約を締結する。異国の環境に馴染むまでには時間を要したものの、8月に行われた首位イベリア1999戦での0-6の大敗を機にチーム再編が進み、彼にチャンスが巡ってきた。
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8月末のFCテラヴィ戦をきっかけに中盤のレギュラーポジションを確立すると、9月には2週連続でリーグのベストイレブンに選出。評価は一気に高まった。クラブはすでにジョージア・スーパーカップを制しており、リーグ戦では2位、さらにカップ戦では決勝進出を果たすなど、三冠の可能性を残している。移籍初年度ながら、その中心に彼の名前があるなど注目すべき存在だろう。
代表歴
2023年5月に開催されたU17アフリカネイションズカップでは、全5試合にフル出場し、マリを下しての3位入賞に貢献した。ベルトラン・トラオレを擁して2011年に初優勝を果たして以来、ブルキナファソU17代表は長らく本大会から遠ざかっていたが、この世代の躍進によって再び脚光を浴びることとなった。
さらに同年11月にはU17ワールドカップにも出場を果たす。しかし、グループステージでの敗退により早期に大会を去る結果となったものの、チームの中心として臨んだ彼にとっては、国際舞台で貴重な経験を積む機会となった。
移籍の噂
ディラ・ゴリとは2026年12月末までの契約を残している。移籍に関する噂は報じられていないが、2025年1月時点では既に国内でのシーズンを終えている状況なだけに、比較的安価で獲得可能な彼にアプローチをかけるクラブは多く存在するだろう。代理店はジュリオ・ダレッサンドロをオーナーとするダレッサンドロ・スカウティングであり、イタリア系グループながらアフリカ地域を主戦場とする小さな組織にて管理されているところだ。
プレースタイル
190cmの大型守備的MF。恵まれた体格を活かした空中戦は攻守で絶対的な武器だ。セカンドボールの回収に優れ、相手の矢印を剥がす感覚にも長けている。パス精度は平均的だが、片手でブロックしながらの強いボールキープが持ち味。一方で、粗さと左足の扱いに課題を残し、足元からのシュート技術も発展途上だ。守備安定性と制圧力でゲームを締めるタイプのアンカーと表現できるだろう。
小ネタ
代理人であるジュリオ・ダレッサンドロが定期的にリーグ戦などのタッチ集を投稿している。