アレックス・スコット

選手紹介
名前アレックス・スコット(Alex Scott)
生年月日2003年8月21日
国籍/出身イングランド ガーンジー)
身長178cm
ポジションCMF/AMF/WB
所属ブリストル・シティ

ガーンジー島から輩出された新たな風を巻き起こす逸材

プレー動画

経歴

■2003-2020年(幼年期~ガーンジーFC)

おそらく耳馴染みのないであろうイギリス王室属領であるガーンジー代官管轄区こと『ガーンジー』。場所はイギリスとフランスを隔てるイギリス海峡・チャンネル諸島にあり、人口6万人ほどが暮らしている同地域にてアレックス・スコットは育っていた。2012年当時にはサウサンプトンFCでもプレーしていることを確認することができ、一部では12歳で退団したとされているが正確なものかは不明だ。

ただ、多くの育成年代を過ごしたのはガーンジーを拠点とするセント・マーチンズACだと推察され、兄のカラム・スコットも所属する同クラブにて基礎技術を培っていた。彼のキャリアが大きく進み始めたのは2019年のことであり、2018/19シーズンでは15歳ながらU16カテゴリの年間最優秀選手に輝くと、2019年夏よりイングランド8部相当のイスミアン・フットボールリーグ(IFL)に属するガーンジーFCに入団。そこで彼は16歳の誕生日直後の2019年9月にクラブ史上最年少でのシニアデビューを飾っている。

 

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シニアカテゴリでもプレーできることを証明していた彼について、クラブは良好な関係にあったブリストル・シティ(オーナーのスティーブン・ランズダウンがガーンジー島のビリオネア)に映像を送っており、デビューから半年にも満たない間にトライアルの機会を掴んでいた。U18カテゴリでのテストとなった彼は、そこでハットトリックを決めてみせたことにより、2020年1月の移籍市場にてブリストル・シティに入団することが決定している。セント・マーチンズACからの移籍からわずか半年間での出来事だ。

■2020-2022年(ブリストル・シティ)

最初はブリストル・シティU18の登録下となりシーズンを過ごすと、2020/21シーズンではFAユースカップ(U18カップ)で3試合連続ゴールで輝きを放っており、シーズン途中の2021年3月には最初のプロ契約を締結。プロ契約後にはいくつかの試合でスカッド入りを果たしており、2021年4月にはルートン・タウン戦にてチャンピオンシップ(イングランド2部)でのトップデビューも達成している。

 

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2021/22シーズンは彼における飛躍の年となっており、開幕戦から躍動しながら2021年10月のノッティンガム・フォレスト戦では初ゴールを記録。その後も出場時間を伸ばし続けながらリーグ戦ではチーム内6番目、チャンピオンシップのティーンエイジャーとしては最多となる38試合(2,760分)に出場し、クラブサポーターが選出する年間最優秀若手選手としても評価された。

代表歴

UEFAならびにFIFAには登録されていないガーンジー代表としても地元にいた際はプレーしているが、基本的にはイングランド代表の選手である。ブリストル・シティへの移籍後の2021年3月に初めてイングランドの世代別代表として歩み始めており、2022年6月に開催されたU19欧州選手権(2022)では本戦ラウンドの全試合に出場しながらイングランドU19の優勝に貢献した。

移籍の噂

ブリストル・シティとは2025年6月末までの契約期間を残しているが、移籍については時間の問題となっている状況だ。ウエストハム、トッテナム、リーズなどのプレミアリーグクラブから問い合わせが届くとして獲得レースが繰り広げられている。

18歳ながらチャンピオンシップで本格的にプレーしている事実は彼が焦らずに良いことを示しており、育成的な観点で見るとプレミアリーグでの挑戦よりも確実に出場時間を得られるブリストル・シティに1~2年程度は残留することを推奨したい。

プレースタイル

本職はトップ下やセントラルミッドフィルダーの選手でありながら、2021/22シーズンのブリストル・シティにおいては右のウィングバックを任されている傾向にある。中盤では隙のない基本技術の高さに加え、相手の重心を逆手に取った反転、細かなフェイントでよるアタッキングサードへの侵入、チャンスクリエイト能力と2列目からゴールへの決定的な仕事をやってのける動きに優れているだろう。また、ブリストル・シティでは直接狙う位置ではないプレースキッカーも担っており、彼の右足から放たれるボールの軌道はゴールを予感させるだろう。

彼がウィングバックを任されている要因の一つとしては球際での強さにあると考察でき、リーグ戦の41試合で12枚のイエローカードのスタッツにも表れるようにボールホルダーへのアグレッシブな守備が特徴だ。指揮官のナイジェル・ピアソンはコンバートの理由として彼の身体能力の高さと豊富な運動量を挙げており、サイドに置くことでダイナミズムと純粋な攻撃力を期待しているという。

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