アキンクンミ・アモー

選手紹介
名前アキンクンミ・アモー(Akinkunmi Amoo)
生年月日2002年6月7日
国籍/出身ナイジェリアイバダン)
身長163cm
ポジションWG
所属ハンマルビーIF

※アキンクンミ・アムー、アキンウンミ・アモーとも表記される

ズラタンから直接勧誘を受けたナイジェリアのライジングスター

プレー動画          

経歴             

■2002-2020年(幼年期~シドスFC)

ナイジェリア南西部の国内では3番目に人口が多い都市、イバダンに彼は誕生した。地元のブライトヴィル=ゴールド・スポーツ・アカデミーにてキャリアを始めると、同クラブのオーナーが経営しているブライトヴィル・カレッジではナイジェリア全土の中等学校を対象とした大会であるNNPC/シェルカップの優勝に貢献するなど若い年齢から才能は特出するような存在であった。また、学校内では単なるサッカー選手ではなく、陸上競技でもカモシカのように速く走る姿を見せており、陸上でも多くの栄冠を手にしていたという。現在でも同クラブには彼の弟であるアモー・ケヒンデが所属している。

中等教育課程を終えたタイミングの2017年からは、ナイジェリアリーグ2部のシューティング・スターズSC(通称:3SC)に加入しており、U15ではNPFL/ラ・リーガU15(ナイジェリアU15リーグ)の最優秀選手に輝いていたことでヨーロッパからの関心が集められていた。これらの活躍から1年後にはラゴスにある17歳未満の育成を目的としたシドスFCに活動拠点を移し、18歳で解禁されるヨーロッパへの挑戦に向けてトレーニングを行っている。

■2020-2021年(ハンマルビーIF)

国内での活躍以外にも、U17ワールドカップで印象的な姿を見せていたことから多くのクラブが彼についての問い合わせが届いていた。アーセナル、アヤックス、アンデルレヒト、レスター、モナコ、ACミランといった名前が報じられるなかで、彼が選択したのはスウェーデンのハンマルビーIFであったことから驚きの声も聞こえただろう。ただ、ハンマルビーIFを選択したのにはスウェーデンの生ける伝説であるズラタン・イブラヒモヴィッチが関係しており、ハンマルビーの共同オーナーを務めるイブラヒモヴィッチがビデオメッセージを送り、直接電話での説得をしたことから移籍が実現したのだ。

18歳の誕生日を迎えた翌日の2020年6月8日、シドスFCから非公開の移籍金で4年契約を締結。ハンマルビーには2年前からU17でトレーニングに参加させるなどスウェーデンの環境に慣れるための下地を築いており、約3ヶ月後のアルスヴェンスカン(スウェーデン1部)第20節のヘルシンボリIF戦でトップデビューを飾ることとなった。2020シーズンはデビュー戦を含めた6試合の出場で初年度を終えている。

2021シーズン、スヴェンスカ・キューペン(国内カップ)の2回戦、4部リーグのFCグーテ戦で初ゴールを含む2得点で幕開けると、下位リーグのクラブを相手に点を奪う活躍を見せていた。2021年4月に開幕したアルスヴェンスカンでは、第2節のミャルビーAIF戦でリーグ初得点を記録。第8節を終えた時点で8試合3得点1アシストと好調をキープしているため、本格的なブレイクを果たすことも考えられるだろう。

代表歴            

2019年4月のU17アフリカ・ネーションズカップ2019にてナイジェリアU17でのデビューを飾り、デビュー戦となったグループリーグ初戦のタンザニアU17戦では1得点1アシストでマン・オブ・ザ・マッチに輝いていた。そのままナイジェリアU17は4位の成績でU17ワールドカップへの出場権を獲得すると、2019年10月からのU17ワールドカップではベスト16でオランダU17に敗れるも、出場した4試合で3アシストの成績を残しているため彼自身としては手応えを感じている。

移籍の噂           

ハンマルビーIFとは2024年6月末までの契約を残していることや、イブラヒモヴィッチの将来的なビジョンを実現するためにスウェーデン国内での優勝に向けてまずは力を注ぐだろう。2021年夏の移籍市場に向けて、既にベルギー王者のクラブ・ブルッヘから400万ユーロのオファーを受け取っただ、それを拒否していることからも残留の意志は固い。

プレースタイル        

ブライトヴィル・アカデミーでは司令塔としてプレーしていたこともあり、中盤での適性を持っている彼だが最も活躍できるポジションは右ウィングだろう。163cmの小柄な慎重に加え、左足のスキルが卓越していることから当然のように「アフリカのメッシ」「ミニマム・メッシ」といったニックネームにて親しまれている(一般的な愛称はアキンだ)。ハンマルビーでは4-3-3の右翼として起用されており、ボールを受けるためのオープンスペースを見つけるオフ・ザ・ボールの動きや相手ディフェンスを引きつけるように足下で受けることを好んでいる。最大の特徴はボールを所持したときの爆発力であり、低い重心による推進力でのカットイン→左足でのシュートが典型的なパターンだが、分かっていても止められないような間合いを持っているためフィニッシュまでは彼の独壇場と化す。ただ、主要リーグでは右足を改善することが選択肢を持つためにも重要であるため、ハンデとなっているフィジカル面を補うためにも成長が必要だ。

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