名前 | アブドゥル・アジズ・イサ(Abdul Aziz Issah) |
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生年月日 | 2005年11月20日 |
国籍/出身 | ガーナ |
身長/体重 | 164cm/55kg |
ポジション | WG/AMF |
所属 | ドリームズFC |
小さな身体に長距離砲を宿すガーナの原石
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経歴
■2005-2024年(幼年期~ドリームズFC)
彼の幼年期に関する情報は不透明であるものも、ガーナの首都アクラを含んだグレーター・アクラ地域のクラブである『ドリームズFC』が主な活動場所となっていることが確認できる。2022/23シーズンの直前にジュニアクラブである『スティル・ビリーヴFC』からの昇格が発表されると、2022年9月のガーナ・プレミアリーグ(ガーナ1部)開幕節となるコトク・ロイヤルズFC戦にて16歳でのトップリーグデビューを達成した。
開幕直後はスカッドから外れるなど戦力として数えられるには時間がかかると思われていたが、FIFAワールドカップ2022の開催に伴う中断期間にてアピールに成功。指揮官が若手監督のイグナティウス・オセイ=フォスからキャリアのあるアブドゥル=カリム・ジトに代わったこともプラスに働きながらリーグ再開後の全試合で招集メンバー入りを彼は果たしていた。2022/23シーズンのリーグ戦は25試合1得点1アシストという成績に終えているが、ガーナの国内カップである「MTN FAカップ」での活躍が彼の名前を一躍知らしめている。
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1部~3部リーグの合計110クラブが参加する大会にてドリームズFCは初めて決勝の舞台に進出すると、迎えたキング・ファイサルとの決勝戦では前半18分に右サイドからの崩しから彼が先制点を奪い、このゴールがそのまま決勝点となりクラブ史上初の国内タイトル獲得に貢献。個人タイトルとしてMTN FAカップのディスカバリー・オブ・ザ・シーズン(最優秀若手選手賞に相当)に選出されるなどデビューシーズンながらクラブの顔にまで到達している。
この活躍で弾みをつけた2023/24シーズンは、カップ戦の優勝クラブに与えられる「CAFコンフェデレーションカップ(欧州で例えるところのヨーロッパリーグ)」にも参戦しており、グループステージでリヴァーズ・ユナイテッド(ナイジェリア)、アカデミカ・ロビト(アンゴラ)戦でゴールを決めるなど躍動。2年目となったガーナ・プレミアリーグでも主力として定着しながら第17節を消化時点で6得点を挙げており、既に18歳となっていることからも海外移籍が視野に入っているところだ。
代表歴
ガーナ代表への選出歴はなく、一部では2024年1月より開催されたアフリカネイションズカップへの招集も噂されるも、暫定メンバーとなる55名にも含まれていないのが現状の立ち位置だ。ガーナ代表としても同大会で2021年大会に続いてグループステージ敗退に終わるなど、かつての強豪国としての名声を失いつつあるため彼にチャンスが与えられる可能性もないわけではない。
移籍の噂
移籍についての噂は報じられていないが、ドリームズFCのこれまでの取引実績からも30万€以内の金額で獲得できる掘り出し物となる可能性を秘めた存在だ。
プレースタイル
ドリームズFCが公開しているプレー動画では5.73ft(175cm)/55kgと表記されているが、実際の映像や写真などで確認できるように160cm台の小柄な選手だ。右ウィングまたはトップ下を主戦場としており、体格的なハンディキャップは隠しきれないが、モビリティに優れたドリブルや周囲との連動性を活かした崩しやラストパスで魅せており、ゴール前での冷静なフィニッシュ能力も強みとしている。
そんな彼の代名詞となっているのが中長距離で見せるシュートセンスであり、利き足である左足からGKの手の届かない際どいコースを精確かつ強烈な弾道で狙い量産するなどアタッカーとしての幅を広げる選択肢としている。このシュートセンスについては指揮官であるアブドゥル=カリム・ジトもかつてドリームズFCに在籍していたアブドゥル・ファタウ・イサハクを彷彿させるとして評価した。