名前 | ファクンド・ブオナノッテ(Facundo Buonanotte) |
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生年月日 | 2004年12月23日 |
国籍/出身 | アルゼンチン(ペレス) |
身長 | 174cm |
ポジション | AMF/SMF |
所属 | CAロサリオ・セントラル |
※ファク・ブオナノッテとも表記される
テベスを支える特別な才能を持ったロサリオの宝石
プレー動画
経歴
■2004-2022年(幼年期~ロサリオ・セントラル)
アルゼンチン北部のサンタフェ州ロサリオに位置するペレスに誕生した彼は、『ブオナノッテ』という名からも明らかなようにイタリア共和国にもルーツを持っている。心から尊敬している父マウリシオ・ブオナノッテと母パエラ・ペレスの一人息子として愛情を一身に受けて育つと、4歳でボールを蹴り始めながら最初に所属したのは地元のアマチュアクラブである『ミトレ・ペレス』であった。同クラブでは2004年カテゴリの強さを象徴する存在としてチームを牽引していたという。
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その後、10歳でロサリオ地区を代表するCAロサリオ・セントラルの下部組織に入団すると、かねてから憧れを持っていたクラブでのプレーがスタート。順調にユースカテゴリを駆け上がり、2020年にはアレハンドロ・フェルナンデスが率いるセクサ・ディヴィシオン(17歳未満)に到達していたが、翌年にはリザーブチームまでにプレー環境を上げるなど確かな才能を示していた。
リザーブではカップ戦を中心に20試合に出場し、これらでの活躍から2022年1月にはキリ・ゴンサレスが率いるトップチームに帯同。2022年2月に行われたコパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナルのアルセナルFC戦で17歳の誕生日からわずか2ヶ月程度でのデビューも達成している。デビューから1ヶ月後には指揮官がレアンドロ・ソモサに代わったことで堅実な勝利を求める立場から出場機会が少なくなるも、コパ・アルヘンティーナの1回戦ではPKまでもつれ込んだ試合展開において6番目のキッカーとして成功するなど要所での活躍は見せている。
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国内1部リーグの開幕から数試合の間にロサリオ・セントラルでは指揮官の変更が相次ぎ、2022年6月に招聘したのは現役引退発表直後のカルロス・テベスというサプライズが訪れると、彼はここでよりチームの格となるような期待を寄せられていた。テベス政権は最初の2試合を落とすも、第7節のCAサルミエント戦でスタメンに抜擢された彼は、そこで決勝点となるプロ初ゴールでテベス’監督’の初勝利に貢献。そこからはフル出場での起用も頻繁に行われながら注目を集めているところだ。
代表歴
2022年2月にハビエル・マスチェラーノが率いるアルゼンチンU20に17歳で招集されると、モーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン国際大会)では日本U19を破っての大会5位に貢献した。
移籍の噂
ロサリオ・セントラルでのデビューから半年にも満たない状況ながら、2022年夏の移籍市場ではブライトン(イングランド)への移籍が近づいていた。一時はクラブ間合意に達したとも報じられていたが、最終的にクラブが異例の公式声明という形で「ファクンド・ブオナノッテは移籍しない」ことを伝えている。彼自身もここで目標を達成することに集中しているようなので、移籍は先送りとなりそうだ。仮に移籍に応じる場合でもアンヘル・ディ・マリアのように800万ユーロ以上の金額を要求するだろう。
プレースタイル
周囲を虜にするような緩急をつけたボールタッチが特徴的であり、時折相手の股を抜くアイデアに溢れた図々しくも大胆なスタイルを持っているが、これらのドリブルを感覚的なものだけでなく頭で考えながら実行できるのが彼の最大の強みだろう。同じ左利きという類似点を含めてリオネル・メッシを彷彿とさせるような声も多く、実際にメッシとプレーしてきた指揮官のカルロス・テベスも「ある姿ではメッシを思わせる」と同意を示しているという。
主戦場はトップ下などの中央だが、持ち前のドリブルセンスからサイドハーフでも起用されることも見られる。試合中は自由な発想でクリエイティブに攻撃を彩るのが印象的であり、類まれなパスセンスやシュートセンスも含めてアタッキングサードで違いを与えるような存在だ。174cmと身長には恵まれていないが、アジリティの高さや相手のプレッシャーをいなす能力にも長けているため、全体を俯瞰して見れる頭の良さも含めるとヨーロッパの主要カテゴリでも通用するようなポテンシャルを持っているだろう。