名前 | ラファエル・オニェディカ(Raphael Onyedika) |
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生年月日 | 2001年4月19日 |
国籍/出身 | ナイジェリア(イモ) |
身長 | 184cm |
ポジション | DMF/CB |
所属 | FCミッティラン |
エベデイ・ルートの次なる成功例となるミッティランの潰し屋
プレー動画
経歴
■2001-2019年(幼年期~エベデイ)
幼少期の彼についての情報は限りなく少ないが、ナイジェリア南東部のイモ州を出身地としており、ストリートでボールを蹴っていたそうだ。初等教育(小学校)から初期中等学校(中学校)にかけてのクラブキャリアについては不明であるが、15歳となったタイミングにて『FCエベデイ』の一員となっている。
FCエベデイはチャーチル・オリセーが会長を務める育成に特化したクラブであり、同氏はラゴスでストリートサッカーをしていたオバフェミ・マルティンスを発見したことでも知られるなど、彼もまた路上から直接クラブに加入させた可能性もあるだろう。エベデイはFCミッティラン(デンマーク)との提携関係にあることでも知られ、近年の輩出選手にはポール・オヌアチュ、フランク・オニェカがいるなど評価は高く、ラファエル・オニェディカも国外移籍が解禁される18歳のタイミングにて2019/20シーズンでの加入を果たしていた。
■2019-2022年(ミッティラン)
ミッティランに加入した初年度となる2019/20シーズンはセンターバックを主戦場にU19カテゴリでプレーしており、UEFAユースリーグでは全試合の出場にてベスト8の成績に貢献。シーズン後にはプロ契約を勝ち取ると、2020/21シーズンを1.ディヴィジョン(2部)のクラブであるFCフレゼリシアに期限付き移籍することも発表された。
初年度からの適応については、先に所属していた他のアフリカ系選手が重要な存在であったことを語ったほか、ホストファミリーの存在も大きかったようだ。そしてシニアカテゴリでの初挑戦となったフレゼリシアでは、最初はプレースピードに慣れずにミスを犯すなど苦労をしつつも、試合を重ねるごとに成長を見せたことで最終的には28試合での出場とTV3スポーツ(デンマークのスポーツチャンネル)によるチーム・オブ・ザ・イヤーにも選出されている。
2021/22シーズンは同郷の先輩であるフランス・オニェカが抜けた穴を埋めるべくミッティランへの復帰を果たしており、その期待に応えるようトップチームでも開幕から優れたパフォーマンスで躍動。同シーズンではUEFAチャンピオンズリーグ~カンファレンスリーグまでの3コンペティションで国外の強豪クラブを相手に経験値を積み重ねながら、結果的にチームで2番目に多い出場時間(4088分)で欠かせない存在となっている。成績は48試合4得点3アシストであった。
代表歴
18歳でデンマークに渡った彼は世代別代表も含めたナイジェリアのユニフォームは着用しておらず、今後の代表招集が期待されている。
移籍の噂
FCミッティランとは2026年6月末までの契約を残しているが、ACミラン(イタリア)が強い関心を持っていることが報じられている。ミッティランとしても有望な若手を売却することはビジネスとして積極的であるため、近年の売却金額の傾向から600万€~1000万€にて取引には応じることが推察される。
プレースタイル
「Rapha(ラファ)」と呼ばれる彼は現在では守備的なミッドフィールダーをメインポジションとしつつも、センターバックでも起用可能なオプションを持っている。このポジションについてはあまり考えていないと語り、監督が必要とするポジションにはどこでも対応できると答えている。
最も得意とするのは持ち前の184cmのフィジカルと俊敏さを武器に相手へのプレッシャーを与えることであり、広範囲なプレーエリアでアグレッシブなアプローチを試みながらボールを奪取する。利き足の右足を中心とした基本技術も非凡であり、安定したパス精度やゴール前でも冷静に決める姿も特徴的だ。
一方でこうしたプロフィールから警告を受けることも非常に多く、彼がシニアカテゴリでプレーし始めた約2シーズン弱の合計だけでも83試合で31枚(警告率は37.3%)となっている。とはいえ、退場に至ったのはフレゼリシアでのプレー時の1回のみであるためコントロールする術は持っているだろう。