名前 | グスタフ・イサクセン(Gustav Isaksen) |
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生年月日 | 2001年4月19日 |
国籍/出身 | デンマーク(イェアク) |
身長 | 178cm |
ポジション | WG |
所属 | FCミッティラン |
※Gustavはゴスタウ、Isaksenはイーサクスンとも表記されるだろう
リヴァプールを夢見る両利きのウィンガー
プレー動画
経歴
■2001-2012年(幼年期~ロスレフ)
デンマーク・サリング半島にあるロスレフ近郊のイェアクにて彼は誕生しており、家の近くでは円形型になったハーア湾が一望できるほか、周囲を畑などの広大な土地が目立つような田舎町で幼少期を過ごしている。父親のクラウス・イサクセンはロスレフのスポーツクラブである『ロスレフIK』の監督を務める指導者(2017年10月に退職)であり、2015年にはアマチュアリーグの年間最優秀コーチにも選ばれるなど、フットボールへの造詣が深い父親のもとで基本技術を学んでいた。
彼も当然のようにロスレフIKのアカデミーに入団すると、11歳となる頃にはFCミッティランとの関係性が構築。ミッティランは1999年創設の比較的新しいクラブだが、『FCM Klubsamarbejdet』と呼ばれる地域クラブとの多岐にわたる協力関係で才能をすくい上げており、ロスレフIKもまたその一員となっていた。
■2012-2022年(ミッティラン)
ミッティランではU12部門から始まると、デンマークの世代別代表にも選出されるほどの成長を遂げており、2017/18シーズンにはU17におけるクラブ年間最優秀選手賞を受賞。2018/19シーズンよりU19カテゴリに主戦場を移した彼は、リーグ戦を20試合15得点6アシストと優勝に大きく貢献する活躍を残し、シーズン途中にはリザーブチームでのデビューも飾っていた。
同シーズンではUEFAユースリーグ(U19)のベスト8進出の原動力となっており、ラウンド16で対戦したマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)戦での2得点を含めたパフォーマンスの影響で一時は国際的にもスカウト陣からの注目を集めていたという。過去にミッティランがアカデミーの選手を売却したこともあるため、移籍の可能性も報じられていたが「今のところはミッティランに残ってトップチームに入れるか試したいというのが本音なんだ。」と残留を選択している。
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最初のプロ契約と共に迎えた2019/20シーズンでは、2019年8月に開催されたスーペルリーガ(1部)第7節のスナユスケ・フッボルト戦にて念願のトップデビューを18歳で達成。いくつかの試合でスタメン起用されるなど評価を得ていたが、シーズンは後半戦を間際にCOVID-19での中断を余儀なくされていた。その後、リーグ再開に向けたトレーニングを行っていたなかで、膝を負傷してしまったことで彼のシーズンは一足先に終わりを告げている(結果的にチームはリーグ優勝)。
翌2020/21シーズンはピオーネ・シストが4年ぶりにチームに戻ったことも重なり出場機会が限られていたものの、後半戦になるにつれて初ゴールを奪いながら本来の実力を発揮。次シーズンへの良い流れを作った彼は、2021/22シーズンを軽いハムストリングスの負傷がありながらもシーズンを通してフル稼働をしており、ヨーロッパリグなども含めると46試合8得点7アシストの好成績を収めている。2022/23シーズンからは『45』から『11』に背番号を変更しながら開幕節から活躍しているところだ。
代表歴
2016年からデンマークU16を皮切りに各世代別代表の常連選手となっており、U17/U18/U19でのプレーを経た現在はデンマークU21としてU21欧州選手権を中心に戦っている。フル代表入りも遠くない位置まで達しており、2022年11月に控えるFIFAワールドカップへの招集は難しいかも知れないが、テストマッチにて実力を試される可能性はあるだろう。
移籍の噂
FCミッティランとは2024年6月末までの契約を残している。現時点では移籍の噂も報じられておらず、残留の線が濃厚だが直前で移籍する可能性も0ではない。そんな彼は憧れのクラブがリヴァプールであることが明らかとなっており、父クラウスは英語とドイツ語の講師経験もあることから語学の面でも彼をサポートするような存在だ。また、レディング大学に通っていた経験からイングランドでの生活も熟知している。
プレースタイル
ボールを触る足に偏りが見られない純粋な両利きのウィンガーであり、デビュー当時は左ウィングでの起用も多かったが現在は右ウィングを主戦場としている。ポジションの関係から左足でのフィニッシュが目立っているものの、こうしたカットインだけではない選択に切り替えられるドリブル、捕まえづらいボールタッチに両足からの正確なパスなど対峙するディフェンダーにとっては厄介な存在だろう。そこに敏捷性が加わるから尚更だ。ユース時代から彼の成長を見守ってきたスヴェン・グラヴェセン氏は「彼ほどクールなヤツはいない」とその性格を語っており、誰であろうが気にしないという。