名前 | マルセリノ・フェルディナン(Marselino Ferdinan) |
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生年月日 | 2004年9月9日 |
国籍/出身 | インドネシア(ジャカルタ) |
身長 | 176cm |
ポジション | AMF |
所属 | ペルセバヤ・スラバヤ |
※愛称はリノ
新たな挑戦が求められるインドネシアで完結しない才能
プレー動画
経歴
■2004-2022年(幼年期~ペルセバヤ)
東南アジアの島国であるインドネシア共和国。世界で第4位の人口を誇りながらもサッカー後進国となっているが、新たな才能は日々誕生しているため今後の成長も期待されるなかで、今回紹介するマルセリーノ・フェルディナンは特別な才能だ。兄のオクタフィアヌスはペルセバヤ・スラバヤでプレーするサッカー選手であり、11歳差の関係であるが兄の影響もあり6歳頃よりボールを蹴り始めている。
首都のジャカルタ生まれとされているが、育ってきた場所は第2の都市であるスラバヤであり、レアル・マドリード(スペイン)がシドアルジョに構えたスクールで基本技術を培っていた。その後、スラバヤ市内の学校に通いながら、いつからか兄が所属しているペルセバヤ・スラバヤのユースに加入し、当時は13歳ながらU16カテゴリに出場するなど才能は卓越していた。
すると、2021年4月に行われたピアラ・メンポラ(プレシーズンカップ)のPSSスレマン戦にてトップデビューを達成。そのまま2021年6月にクラブとのプロ契約を締結しながらトップチームの最年少選手として登録され、2021/22シーズンのリーガ1・インドネシア(インドネシア1部)では第2節のTIRAペルシカボ戦にて初出場を果たしている。
2021年11月のアレマ・クロノスFCで初ゴールを記録したことがきっかけとなり、その後の8試合では驚異の3得点5アシストを記録。フル出場の機会も増やしながらインドネシア国内で最高峰の若手として評価されるなど、今後のキャリアステップにも期待が持たれているところだ。
代表歴
インドネシアのU17/U19/U23代表を飛び級にて通過しており、2022年1月にはインドネシア代表指揮官のシン・テヨンから初めてフル代表に招集され、東ティモール代表戦でのデビューを飾っている。
移籍の噂
ペルセバヤ・スラバヤとは最初のプロ契約によって2024年夏までの契約を交わしているが、18歳となる2022年9月にはヨーロッパと韓国、そして日本からのオファーに対するリリース条項が設定されているという。その事実から移籍に関する報道も盛んに報じられており、現時点では日本と韓国のどちらかでプレーするのが濃厚なようだ。
韓国にはインドネシア代表監督のシン・テヨンとの関係性があり、日本とは過去にチームメイトであった丸山太誠の存在や、東京ヴェルディに加入したプラタマ・アルハンに続きたいと比較的前向きな姿勢を見せている。
プレースタイル
攻撃的なミッドフィールダー(No.10)やウィングをメインポジションとしており、優れた右足によるボールタッチで相手ディフェンスをいなすことを得意としながら、キーパスでの演出や非凡なシュートセンスを持っているなど得点とアシストの両方に貢献できる強みを持っている。
判断に迷いや周囲の状況を掴めないシーンでは個人技で無理に突破を試みることや、やや速度を落としながらプレーを行なう点は改善が必要であり、こうした部分はインドネシアリーグからのステップアップによって適応することが求められる。
フィジカルは176cm/60kg(クラブ公式)と物足りなさは否めないが、17歳ということもあり時間をかけながら強化できるはずだ。また、兄のオクタフィアヌスは彼が自分に頼らずに自立するよう、トレーニングでも無関心を貫いており、こうした態度も弟の成長にも陰ながら貢献しているだろう。