名前 | パウロ・ベルナルド(Paulo Bernardo) |
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生年月日 | 2002年1月24日 |
国籍/出身 | ポルトガル(アルマダ) |
身長 | 184cm |
ポジション | CMF/AMF |
所属 | SLベンフィカ |
着実にトップチームの戦力に成長しているベンフィカの大器
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経歴
■2002-2022年(幼年期~ベンフィカ)
ポルトガル・セトゥーバル県にある国内第6位の人口を誇るアルマダ。ポルトガルサッカー界のレジェンドであるルイス・フィーゴも生まれ育ったこの都市にてパウロ・ベルナルドは誕生した。幼い頃からフットボールに魅せられていた少年は4歳で地元アルマダにある『ミスター・フット』にてキャリアを始めており、毎週末のゲームで印象的な姿を見せていたことから、両親は息子の才能を伸ばすべく2008年夏に名門SLベンフィカのスクールに入学させることを決断したという。
こうして6歳からベンフィカとの関係性が構築された彼は、現在に至るまでベンフィカのユースセクターを通過しており、ファビオ・シウバを中心に有望な世代として評価されていた2002年生まれの1人であった。2015/16と2016/17の2シーズンではU15カテゴリの国内チャンピオンに輝いており、なかでも2016/17シーズンは35試合で6得点と中心的な存在として活躍。2018年2月には16歳で最初のプロ契約を締結すると、U19カテゴリにも飛び級で出場するなど順風満帆な歩みを見せている。
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2019/20シーズンはベンフィカU23に昇格しな22試合2得点1アシストと記録すると、UEFAユースリーグ(U19トーナメント)では決勝戦までの全9試合に出場。念願の国際タイトルをかけたレアル・マドリードとの決勝戦は累積警告により出場は叶わずタイトルも逃しているが、2020年2月にはリーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部)第19節のUDヴィラフランクエンセではシニアデビューを飾った。
ベンフィカB(リザーブ)で迎えた2020/21シーズンは開幕から2部リーグで活躍しており、第18節までの17試合では4得点3アシストと躍動していたが、2021年2月からは負傷の影響にて離脱を強いられていた。約半年間の離脱期間となっているが、2021/22シーズンが始まるとBチームで試合感を取り戻しながら2021年11月2日にはUEFAチャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦でトップデビューを達成。COVID-19の感染もあったが、徐々に与えられたチャンスを生かしているなど復帰後の成長が著しい選手だ。
代表歴
2017年4月にポルトガルU15での初舞台を経験して以降、ポルトガルの世代別代表を支えている存在であり、U16の名誉あるトーナメントであるモンテギュー国際大会では2018年にブラジルU16を破っての優勝に貢献している。ポルトガルU17でもなおU17欧州選手権を中心に主力として活躍しており、2019年10月には17歳でポルトガルU19の舞台を経験。現在はポルトガルU21を主戦場としているところだ。
移籍の噂
ベンフィカとは2024年6月末までの契約を交わしており、契約解除金として6000万ユーロが彼には設定されている。現時点でACミランからの関心が伝えられるも具体的な内容は報じられておらず、2022年夏までは水面下で調査されるような存在だろう。
プレースタイル
ベンフィカの新たな才能と知られている彼は、No.8とNo.10の両方を得意とするミッドフィールダーだ。ユースカテゴリでは優れたボールコントロールとパスセンスがかつてのルイ・コスタやパブロ・アイマールと比較されているが、トップチームではクリエイティブなプレーよりも堅実な選択をしている姿が印象的であり、それがしばしスーパーでないと過小評価されることもある。
とはいえ、慣れないトップカテゴリで平均89.7%のパス成功率は誇るべきであり、波の少ない安定的なパフォーマンスは重宝される存在となるだろう。また、球際の強さには目をみはるものがあり、184cmと体幹の強さでボールを回収する守備技術は大きな武器だ。このトップチームでの経験がさらなる成長をもたらすことを期待している。