名前 | ジェルソン・チャコン(Yerson Chacón) |
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生年月日 | 2003年6月4日 |
国籍/出身 | ベネズエラ(サン・クリストバル) |
身長 | 166cm |
ポジション | WG |
所属 | デポルティーボ・タチラ |
※ロナウド・チャコンとも表記されるだろう。
クラブレジェンドの父を持つタチラの宝石
プレー動画
経歴
■2003-2021年(幼年期~デポルティーボ・タチラ)
コロンビアの国境に近いベネズエラ西部のサン・クリストバル。ベネズエラ代表の主将を務めるトマス・リンコンも生まれ育ったこの都市にて彼も誕生した。父親は国内リーグで500試合以上に出場した経歴を持つ元プロサッカー選手のヘルソン・チャコン(1980年生)であり、父がパラグアイのスポルティーボ・ルケーニョでプレーしていた際には彼もまたパラグアイにてサッカーを行っていたという。
父が2014年に伝説的な存在として多くの時間を過ごしていたデポルティーボ・タチラへの復帰が決まると、彼もまたU12カテゴリに加入するようにしてタチラの一員となり、そこからは年齢の近い従兄弟のヘイソン・ラミレス(2001年生:現レアル・ソルトレイク)からの刺激も受けながら過ごしていた。U16カテゴリで印象的な姿を見せると、2019年シーズンにはフランチェスコ・スティファノが率いるトップチームのプレシーズントレーニングにも帯同しており、そこでは経験豊富なプロ選手に混じりながら有意義な時間を経験。2019年9月4日にはコパ・ベネズエラ(国内カップ)のベスト32ラウンドとなるレアル・フロンテラSC戦にてトップデビューを飾るなど、16歳で忘れられない特別な日を迎えている。
その後はCOVID-19の影響があり2020年シーズンは10月からのスタートとなったが、そんなベネズエラ・プリメーラ・ディビシオン(1部)の開幕節となるモナガスSC戦でリーグデビューを果たしており、前半32分には新たな始まりを予感させるような先制点にて初ゴールを記録。同シーズンのリーグ戦では第13節のポルトゲーザFC戦で2得点目を奪うなど、13試合に出場している。
続く2021年シーズンは彼における飛躍の年となっており、国内リーグだけではなく南米クラブのNo.1を決めるコパ・リベルタドーレスで各国の強豪クラブにも出場しながら、プリメーラ・ディビシオンでは地区ラウンドの24試合で6得点6アシストの好成績にて貢献。クラブも西地区1位の成績で優勝ラウンドに駒を進めるなど躍進を続けるなか、彼自身も異なるコンペティションで計38試合で9得点7アシストを記録するなど評価を急上昇させているところだ。
代表歴
2018年にベネズエラU16にて世代別代表のキャリアを始めているが、その後はCOVID-19の影響もあり活発な動きは見られていない。それでも国内での確固たる成績からフル代表にサプライズで選出されてもおかしくはない状況であるため、近いうちに話題を攫うだろう。
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移籍の噂
2021年シーズンの活躍によって海外の若手選手に目を光らせているクラブからの関心を集めており、具体的な名前としてロンメルSK(ベルギー2部のシティ・グループ系列)やクラブ・ブルッヘ(ベルギー)の名前が挙がっている。いずれも具体的な交渉は行なわれていないが、早くて2022年冬の移籍市場にて実現するだろう。とはいえ、デポルティーボ・タチラへの愛着は深いためどのような選択を取るのかは分からないところだ。
プレースタイル
デポルティーボ・タチラの公式プロフィールでは166cm/57kgという小柄な彼は、父が右サイドバックだったのに対して攻撃的なウィンガーやトップ下を定位置としている。ストロングポイントは優れたボールコントロールで迂闊にディフェンスを飛び込ませないようにするドリブルとクイックネスであり、さらに素早い判断でシュートとパスを的確に選択できる部分は評価できるだろう。とはいえフィジカル部分でのハンディは大きいため彼が活躍できるような適切な環境選びが重要だ。